TRAILS REPORT

HAMMOCKS for Hiker 2017 | After Report #2 ハンモックをもって旅に出よう

2017.07.14
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文:根津貴央 構成:TRAILS 写真:Keita YASUKAWA

2回目の開催となった『HAMMOCKS for Hiker 2017』。主催者側の予想を裏切り、なんとキャンプ券は即完売。昨年から着実にハンモックに対する期待や盛り上がりを増していることを感じた。今回の記事は、参加者サイドに、よりフォーカスしたレポートになっている。ハンモックを使って、どんなふうに遊んでいるかを、記事を読みながら楽しんでいただけたらと思う。

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今回のイベントは、アンケートリサーチによると、昨年からのリピーター4割、今回初めての方が6割という構成であったらしい。実際の会場の雰囲気も、少しこなれたハンモックハイカーと、みずみずしい感覚のハンモックハイカーが、いい感じに混ざっていた印象があった。しかも1日目は確度の高い雨予報にもかかわらず、昨年以上の来場者数だったらしく、お客さんの熱量も高さも感じた。

いろんなハンモックLOVERのレポートを読みながら、自分なりのハンモックスタイルを見つけてみてほしい。「これからの山の旅にはハンモックを」。



みんなのハンモックスタイル




■ハンモックは子どもの遊び道具にもなる、最高のキャンプ道具

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去年のイベントは都合がつかず、今回念願かなって参加したという親子。お子さん(5歳の娘さん)も慣れた様子で、もうベテランキャンパーのようだったが、聞けば「泊まるのはまだ2回目なんです」とのこと。

お父さんがウッドストーブで火を熾し、それを見つつ自らハンモックを揺らしながらキャッキャと笑う娘さん。ハンモックがあるだけで、こんなにも楽しい時間が生まれるとは!とにかく、微笑ましい光景だった。

■HAMMOCKS for Hikerリピーター。すでにスタイルができあがってます

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昨年のイベントで知り合いになり、その後にもハンモックキャンプをする仲間になったという5人組ハイカー集団。山のなかでこっそり遊ぶ感じの強いハンモックだからこそ、こうやって仲間をつくるとハンモックで遊べる機会も増える。そんな彼ら/彼女らにとってのハンモックの魅力は?

「テントはしょっちゅう起きちゃうんですけど、ハンモックは本当に熟睡できます。いつも朝陽が上がってきて眩しくなって目が覚める感じです」

■秘儀「三角張り」でミニコミューンをつくる女性ハイカー

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トライアングルフォーメーション(宴会スタイル!?)で楽しんでいたのが、3人の女性ハイカーたち。自称「婦人登山部」の皆様。

なかにはテント泊したことないけど、ハンモックキャンプはやってみた、という方も!山の中で感じる気持ち良さに従順になると、決まりきったやり方から自由になれるのかもしれない。ハンモックにはそんなポテンシャルもあるのだと感じさせられた皆様だった。

このご婦人方は、アクシーズクイン主催のシノギングイベントにも参加しており、その様子がNHKの「Outdoor Apparel Goes Wild」という番組でも放映された。シノギングの様子とともに、気になった方はNHKオンデマンドなどでチェックしてみてほしい。

■ハンモック・ジャンキーになった自転車野郎のみなさん

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昨年のイベントでハンモック・ウィルスにやられ、もはやハンモック・ジャンキーと化している4人組。愛用はヘネシーハンモック。

「この1年で、もう15〜16回くらいハンモックキャンプをやってますね。毎週とまではいきませんが、隔週はやってます!」という、脅威的なハマりっぷりである。

この4人はもともと自転車仲間。ブロンプトンの折りたたみ自転車にハンモックを組み合わせてバイク&キャンプを楽しんでいる。この遊び方をツイッターでつぶやいたところ、ブロンプトンユーザーが反応。「いまでは僕の自転車仲間でヘネシーハンモックを持っている人が5〜6人います」とのことだ。

『自転車×ハンモック』。ぜひお試しを!



普段見られない、メーカーさんたちのハンモックの遊び方にも触れられる




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往々にしてこういう類いのイベントは、商品を販売することが目的になりがちだが、この『HAMMOCKS for Hiker』の特徴は、ハンモックでの遊び方にフォーカスしていることである。

各メーカーの担当者もハンモック馬鹿!いや失礼、ハンモック通!なので、そのスタイルを見ているだけでも楽しめるし、参考にしたくなる。

たとえば、EXPEDを扱っているアクシーズクイン。森林限界以下のフィールドで縦横無尽に遊ぶシノギングを提唱している彼らには、ハンモックが不可欠。宿泊道具としてはもちろん休憩時の活用を提案していた。テントと異なり、さっと出してさっと張れるのはハンモックならではである。

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たとえば、ENO(イーノ)を扱っているサンウエスト。「いつもの場所に特別な時間を」をコンセプトに遊んでいる。なにもアクティビティのためではなく、普段からハンモックを持ち歩くことをおすすめしていた。近所の公園や普段何気なく通り過ぎている場所で、ハンモックを張ってみる。それだけで日常が非日常へと転換する。そんな体験を楽しめることが、ハンモックの良さであるとENOの担当者はおすすめしていた。

【次ページ: ハウツー系のワークショップやハンモックトークの模様


WRITER
根津 貴央

根津 貴央

1976年、栃木県宇都宮市生まれ。幼少期から宇宙に興味を抱き、大学では物理学を専攻。卒業後、紆余曲折を経て広告業界に入り、12年弱コピーライター職に従事する。2012年に独立し、かねてより憧れていたアメリカのロングトレイル「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT/総延長4,265km)」のスルーハイクのために渡米。約5カ月間歩きつづける。2014年には「アパラチアン・トレイル(AT/総延長3,500km)」の有名なイベント「Trail Days」に参加し、約260kmのセクションを歩く。同年より、グレート・ヒマラヤ・トレイル(GHT)を踏査する日本初のプロジェクト『GHT Project(www.facebook.com/ghtproject)』を仲間と共に推進中。現在はアウトドア系のメディアを中心に執筆活動を行なう。著書に『ロングトレイルはじめました』(誠文堂新光社)がある。

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