TRAILS REPORT

日本初のパックラフト・ラウンドアップ〜メイキング&イベントレポート〜

2017.08.01
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取材・文:根津貴央 構成:TRAILS 写真:TRAILS

【後編:参加者によるイベントレビュー】

前編では、これまでの日本のパックラフトシーンも俯瞰しながら、今回のイベントの記録をレポートしてきた。後編では、この日本初のPackraft RoundUpに、実際に参加した人の声を集めて、イベントレビューをお届けしたいと思う。参加者たちは、いったいどんな思いで参加を決め、どう楽しんだのだろう?

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1日ツアーの前半、キャンプ地を出発して、穂高川を下るパックラフターたち。




みんなで下るのがいちばん良かったです。とにかく楽しかった。



■男性(パックラフティング経験者)
ー今回はどちらから来られましたか?
「岡山県です。普段、登山もやっているのですが、長野は初めてです。日本アルプス自体いったことがありません(苦笑)。」

ー参加のきっかけを教えてください。
「自分のスキルアップですね。これまで自己流だったので。サニーエモーションのツアーは自分が住んでいる岡山からは遠いんでなかなか参加できなかったのですが、今回は記念すべき第一回目のイベントなので意を決して出てきました。」

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メイン会場の龍門渕公園。会場では、かなりレアなアルパカラフトの初期モデルも見かけた。

ーまれに見る大所帯でしたね。
「みんなで下るのがいちばん良かったです。とにかく楽しかった。」

ーいろんな人と知り合えましたか?
「実はもともと知っている人やSNSでつながっている人は多いんです。でも今回のイベントを通じてお互いのレベルがわかったので、この人ならあそこに行くとき誘えるなあーといったイメージができたのも良かったです。」

ー来年は?
「もちろん参加したいです!」

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ゲストで参加してくれた下北沢の大将、BOZEMAN横山さん(左)。右は三鷹の大将、ハイカーズデポ土屋さん。




今まで独学だったけど、基礎講習を受けてみてすごく良かった。



■男性(パックラフティング経験者)
ー経験者でありながらトレーニングにも参加していましたね。
「基礎講習(1日目のトレーニング)を受けてみてすごく良かったです。これまでは独学で力まかせにやっていたんですが、今回技術をいちから教えてもらって目から鱗でした!流れを利用した効率的なパドリングとかを聞いて、なるほど!と思いましたね。」

ー普段の遊びと今回のイベントで、何か違いを感じましたか?
「とにかく大所帯でしたね。見ていて壮観でしたし一体感もあって良かったです。」

ー来年も参加しますか?
「もちろん、ぜひ参加したいです!」

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日本におけるパックラフトの伝道師=サニーエモーション代表の柴田健吾さん。川下りの前のオリエンテーションの風景。




パックラフトは初めてでしたが、カヌーとはぜんぜん違いました。



■女性二人(パックラフティング初心者)
ー普段から川遊びをしているのですか?
「イベント等でのカヌー体験があるくらいです。パックラフトは初めてでしたが、カヌーとはぜんぜん違いますね。流れを利用する感じが、ちょっと怖くて難しさもあったけど、それがすごく楽しかったです!」

ー実際に体験してみて、またやりたいと思いましたか?
「またやりたいですけど、経験者と一緒じゃないと難しいかもしれないですね。今回はガイドさんがいて本当に良かった!次回は、もっと長く乗ってみたいです。」

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安曇野の美しい森の中を流れる万水川。




持ってみてめちゃくちゃ軽いなと。これを担いで電車にも乗れるし、どこへでも行けそう。



■男性二人(パックラフティング初心者)
ー参加のきっかけを教えてください。
男性A:「もともと僕がパックラフトに興味あって。去年、この3社主催の体験イベントを知って参加したかったのですが都合がつかず。なので今年はぜったい来ようと思っていたんです。実はすでにパックラフトは購入済み。でも、乗るのは今回が初めてでした。」

男性B:「彼とは会社の同僚なんですが、パックラフトの話を聞いて、すごく面白そうだなと。それがきっかけですね。ただ、僕はまだ購入はしていません。」

ー二人とも初めて体験してみて、どんな印象を抱きましたか?
男性A:「持ってみてめちゃくちゃ軽いなと。これを担いで電車にも乗れるし、もうどこにでも行けますよね。僕たちはそれぞれ東京、神奈川在住なので、特に奥多摩あたりなんかは行きやすそうです。」

男性B:「夢が広がりますよね。早く購入したいです。」

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パックラフトをたたんで、かついで、田んぼの中の道を移動。柴田さんのアイディアで、パックラフトの軽量さを活かしたルートを設計してくれた。




周りの経験者の方々のアドバイスもありがたかった。



■女性(パックラフティング経験者)
ー感想を聞かせてください。
「景色が楽しめました!パックラフト経験は1回だけで、その時は埼玉県の長瀞で下りました。ただ、濁流で景色をみる余裕がぜんぜんなくて。今回は、大勢で話しながらワイワイと下れたことも楽しかったです。あと、ガイドの方が指導してくれたので安心感もあったし、周りの経験者の方々のアドバイスもありがたかったです。マイパックラフトはあるので、これからいろいろと出かけられそうです。」

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水軍のようなパックラフターの大群。総勢34艇での川下りは、他では絶対に味わえない賑やかな、川のお祭りのような風景だった。




初めて会った人もたくさんいて、一緒に話したりしながら川を下れて良かった。



■男性(パックラフティング経験者)
ーパックラフト歴はどのくらいですか?
「4〜5年くらいです。」

ー日本初のパックラフト・ラウンドアップ。いかがでしたか。
「友だちなんだけど普段なかなか会えない関西の人と一緒に川を下れてうれしかったですね。初めて会った人もたくさんいて、一緒に話したりしながら川を下れたのも良かったです。あとは、いろんなレベルの人が集まって一緒にやることなので、主催者の人は大変だっただろうなあと。主催者に感謝です!」

ー経験者として意見やリクエストはありますか?
「経験者といってもそんなレベルも高くないんで特にないですよ。のんびり流れていられたので僕は充分でした。」

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*   *   *

パックラフトに関心のある人同士が集まる場所として、そこで生まれたあらたな交流や、パックラフトの世界との出会い。高揚感の滲む、とても好意的な話を参加者のみなさんからいただいた。

ただ、イベントの運営者サイドは、ルートやタイムスケジュールの作り方など、いろいろな反省もあったようで、次はもっとこうしたい、というアイディアもさっそくいろいろと出ているようである。1年に1度、新しい川下りのカルチャーを愛する人たちが集まれる場を続けてくれたらと思う。

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トレイルズ

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

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TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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