TRAILS REPORT

HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2018 #03 ハンモックジャンキーになるためのキャンピングTIPS + ギア番外編

2018.07.18
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HAMMOCKS for Hiker2018のギア特集の最終回。その内容は、ハンモックジャンキーのための、ハンモックキャンプのAdvance編だ。

ハンモックを斜めの場所で張るコツ。濡れた地面に荷物をおかずに、吊るしておくための自作の仕掛けや、ハンモックキャンプならではの収納ギアを紹介したい。

ハンモックキャンプについては、現在進行形でいろいろな方法やギアが試されている。完成された方法があるというよりも、メーカーもハイカーもみずから工夫して、遊び方をつくっていく途上にあるのだ。そんな完璧にできあがった遊びじゃないところが、ハンモックの面白さでもある。

今回の記事を参考にしてもらいながら、自分なりのハンモックキャンプの工夫を盛り込んで、山のなかでのハンモック泊を楽しんでほしい。



ハンモック泊Advance編:濡れた地面や斜面でハンモック泊するためのTIPS & ギア



斜面であっても、濡れていたりゴツゴツしていたりする地面であっても、問題なくキャンプできてしまう。それがハンモックキャンプをするハイカーの大きな特権のひとつだ。HAMMOCKS for Hikerのイベント会場で行なわれたワークショップで紹介した、ギアハンギングのTIPSをまずはお伝えしよう。

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■ 斜面でハンモックを張るときのコツは?
傾斜方向に対して90度ずらして張ることができれば、通常通りに張ればいい。問題となるのは、傾斜方向と平行の場合だ。その際は、下記3ステップで設営する。

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STEP1.まず、支点となる木と木の真ん中に立つ。

STEP2.そこから両方の木を眺め、一旦傾斜は無視して160cmの高さを見定める。

STEP3.見定めた高さにツリーストラップを巻く。斜面の下側の位置があまりに高くなってしまう場合は、上側のツリーストラップを下げて調整する。

■ 荷物を地面につけないための、ハンギングの仕掛けをつくってみよう
荷物を地面につけずに吊るしておくための仕掛けは、かんたんに自作できる。その方法を紹介しよう。

<用意するもの>
1. ハンモックの上部に張るリッジライン
– 細引きの長さは約8m。
– 末端にアクセサリーカラビナを付けておけば、簡単に設営できる。

2. ギアを吊るすループ
– 25cmほどの細引き。今回は5つ用意した。
– これを輪にして、リッジラインに巻きつけてギアを吊るすことができる仕組みを作る。
– この時、プルージックと呼ばれるロープワークで巻きつけるのがポイント。

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プルージックで、このようにギアを吊るすためのループを作る。この結び方だと、下に重さがかかるとループがスライドせずに固定され、重さがかかっていないとスムーズにスライドして位置を調整することができる。バックパックもこのように吊るしておけば、ハンモックの上にいながら荷物を取り出すことができる。

[MOVIE] プルージックの結び方


続いて、地面に直接つけずに、荷物を吊るしたり収納したりするギアを紹介したい。ハンモックキャンプのプラスαのアイテムとして、どれも欲しくなってしまうものばかりだ。

■ SEA TO SUMMIT / GEAR SLING(シートゥサミット / ギアスリング)
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【重量】165g 【価格】3,000円 + 税

独自のフックを採用することで、長さ調整(ハンモック本体との距離調整)をかんたんに行なえるギアスリング。見ため以上の収容力があり、ごっそりと荷物を詰め込んでおくことも可能だ。写真のように、ハンモックに寝たまま荷物を取り出すこともできる。

■ ENO / TALON RIDGELINE(イーノ / タロンリッジライン)
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【重量】95g 【価格】3,200円 + 税

老舗ハンモックメーカーだけあって、本体以外のアクセサリーの充実ぶりもenoの特徴である。これは頭上にセットする小物入れ。メインポケットのサイズは43×20cm。メッシュポケットにはスマートフォンを入れて音楽を流すのがおすすめ。付属のガイラインには、タオルや手ぬぐいなどもかけられる。


■ HENNESSY HAMMOCK / Mesh Pocket L(ヘネシーハンモック / メッシュポケット L)※来春発売予定
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【重量】27g 【価格】1,500円 + 税

さすがは『宿泊道具としてのハンモック』を確立させたブランド。このメッシュポケットは、快適で楽しい一夜を過ごす上でとても便利。上部付属の面ファスナー(テープ)でリッジラインを覆うだけなので、着脱もカンタン。また約54×33cmと大きめサイズなのでスマートフォンや文庫本などもを入れてもまだまだ余裕がある。お気に入りのアイテムをもっと詰めこみたい!という人はワンサイズ上のXLモデルを選ぼう。

■ PAAGOWORKS / SHURIKEN(パーゴワークス / 手裏剣)
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【重量】約4g / 個 【価格】2,000円 + 税(4個セット)

結束、調整、分岐と、3つの機能を有する自由すぎる自在。ロープワークを知らずともこれがあれば、さまざまな使い方が可能。リッジラインにつければ、荷物を吊り下げることもできる。



ギア番外編



最後に番外編として、HAMMOCKS for Hikerのイベント会場で見つけた注目ギアをご紹介したい。

■ ENO / Fuse Tamdem Hammock System(イーノ / フューズ タンデムハンモックシステム)
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【重量】278g(2本組) 【価格】4,800円 + 税

たった2本のポールだけで、ハンモックを横並びで張ることができる画期的なアイテム。一見アンバランスに見えるが、実際に使ってみると問題ない安定感を実感できる。二人で並んでゆらゆらとハンモックに揺られる感じは、今まで味わったことがない新たなハンモック体験。さすが!と思わせる、ハンモックの老舗メーカーenoのアイテムだ。

■ ORALEPEACE / 歯みがき&口腔ケアジェル(オーラルピース)
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チューブ:【重量】62g 【価格】1,000円 + 税 ミニパック:【重量】2g / 個 【価格】600円 + 税(10個入り)

山の中できちんと歯磨きできない、という悩みを解決してくれる製品。天然由来の口腔ケア製剤で、磨いたあとは、そのまま飲み込むことができる成分を使用。医療の現場から生まれた製品で、九州大学、鹿児島大学、国立長寿医療研究センターとの産学連携により誕生した。すでに特許も取得している。

■ XEROSHOES / TERRA FLEX(ゼロシューズ / テラフレックス)
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【重量】メンズ:270g(27cm) / ウィメンズ:220g(24cm) 【価格】13,800円 + 税

ハンモックを楽しむ樹林帯で相性抜群のシューズ。ゼロシューズは、人間本来の自然な姿勢や動きを取り戻すことが、そのコンセプト。ソールにはクッションがなく、かかとやつま先にはカップもない。ねじれを防ぐシャンクもない。足裏でダイレクトに大地を感じながら、山を歩くことができる。

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イベントではハンモックだけではなくフードブースも人気。なかでもお客さんから「おいしい!」と声があがっていたのが、セミドライフルーツのブランド『甲斐の恵み』。山梨県産のフルーツは糖度が高く、しかもセミドライにすることでフレッシュさをキープ。やみつきになる味わいだ。

これからの山の旅にはハンモックを。
自分なりのハンモックキャンプの遊び方を見つけてみてください。
また来年のイベントでお会いしましょう!


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トレイルズ

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

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TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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