HAMMOCKS for Hiker | ハンモックユーザーレビュー2025 by TRAILS research (前編)
 
                
        取材・文・構成:TRAILS
『HAMMOCKS for Hiker』は、野営ギアとしてのハンモックを中心に、ハイキングの旅を拡張してくれるギアとしてハンモックを紹介している。
前回まで全4回にわたって『ハンモックギア2025』をお届けした (記事はコチラ)。今回は『TRAILS research』として、会場に遊びに来てくれたリアルなハンモック・ハイカーたちのインタビューを、前編・後編に分けてレポート。
ハンモック・ハイキングやハンモック・キャンプの、実践的なTIPSや、独自の工夫が詰め込まれたユーザーたちのレポートから、ぜひ今後のヒントを見つけてほしい。

今回インタビューした10人のハンモック・ハイカーたち。
タイベックでMYOGしたアンダーカバーやトップキルト、ミニ・ハンモック。

タイベックでMYOGしたアンダーカバーなど、ユニークなハンモック・システムを作っているウエタさん。
使用ギア:[ハンモック] POLLOGEAR × TrailHeadz / ULハンモック ツートンカラー
ウエタさん:HAMMOCKS for Hikerへの参加は初めてで、今日は栃木から来ました。今日は自分のシステムをいろいろ実験してみました。
ハンモックの下のカバーは、タイベックでMYOG (MAKE YOUR OWN GEAR = ギアの自作) をしたものです。縫製をいっさいしておらず、ダクトテープだけで作りました。体にかけるトップキルトは、同じくタイベックなんですけど、裏地にOcta® (オクタ) をスナップボタンで付けたものです。

小物入れ用のMYOGしたミニ・ハンモック。
あと小物入れ用のミニ・ハンモックもMYOGしました。
メガネとか小さい小物を入れるのに使ってます。あと日中に使わないダウンジャケットとかもこの中にぎゅっとまるめて入れられるんですよ。
いろいろアレンジして遊べる幅が広いのがハンモックの面白いところだなと思います。
雨の日対策で、濡れたものをたくさん干せるシステムに。

家でもハンモックで寝ているというハンモック愛好家のウエキさん。
使用ギア:[ハンモック] BUSHMEN Travel Gear / ULTRALIGHT – Hammock, [タープ] BUSHMEN Travel Gear / ULTRA – Tarp 3×3
ウエキさん:HAMMOCKS for Hikerに来たのは今回で3回目なんですけど、ハンモックってなかなか張ってある実物を、触って、寝てみることができないから、このイベントはとても貴重です。
今日は雨が降るのがわかっていたので、3m × 2.85mの少し大きめのタープを持ってきました。あと濡れたものをいろいろ干せるように、Ticket To The Moonのリッジラインを追加で持ってきました。タープにもリッジラインが付いているので、2本のラインでかなり干せるようになるんですよね。

雨の日を想定して、濡れたものをハンギングできるようなハンモック・システムに。
ハンモックを使い始めて5年くらい経ちますが、実は自分は家でも今はハンモックで寝ているんですよ。ハンモックはやはり寝心地の良さがとても気に入っています。
地図読みしながらハンモック設営ポイントを探しながらハイキング。

地図読みをしながらハンモックを張れる場所を探すのが好きというヤマモトさん。
使用ギア:[ハンモック& ストラップ] ENO / SuperSub™ Ultralight Hammock [タープ] GOSSAMER GEAR / Twinn Tarp
ヤマモトさん:ハンモックを始めてまだ1年くらいで、今回はこのHAMMOCKS for Hikerに初めて来ました。
最近はハイキングにハンモックを持って行っていて、山の中でハンモックで野営したりしています。ハンモックを張る場所は、地図読みをして、だいたいの目星を付けながら歩きます。メインの尾根から分岐した支尾根とかを探すことが多いですね。

ギアのハンギングの方法もいろいろ試行錯誤している。
ハンモックは、地面が平らじゃない場所でも張れて、野営の場所のオプションが広がるのがよいですね。寝る方法は、スリーピングマットを敷いてみたりとか、いろいろ模索しているところです。
雨の日の荷物の濡れ対策で、タイベックで大きなスタッフサックをMYOG。

虫対策のため、タープ&バグネットまでセットになったオールインワンのHENNESSY HAMOCKをセレクトしたササキさん。
使用ギア:[ハンモック] HENNESSY HAMMOCK / Hyper Lite Zip
ササキさん:HAMMOCKS for Hikerに参加したのは、今回で3回目です。ハンモックは5~6個持っているんですけど、今回はオールインワン・タイプのHENNESSY HAMMOCKを持ってきました。虫がいるかもなと思って、バグネット付きのものにしました。
今回は雨の吹き込みで荷物が濡れるのが嫌だなと思って、バックパックが丸ごと入る大きなサイズの、タイベックの巾着式のスタッフサックをMYOGしてきたんです。

ハンモック・キャンプのときに、雨から荷物を守るためにMYOGしたタイベックのスタッフサック。
いままではハンモックの下にただタイベックシートを敷いてただけなんですけど、そうすると雨のときはすぐにびしゃびしゃに濡れちゃうんですよね。今回MYOGしたスタッフサックは、荷物が濡れずにとても役に立ちました。
eVentの生地でハンモック・ビヴィをMYOGしてみた。

MYOGしたハンモック・ビヴィを使用したカネヤンさん。
使用ギア:[ハンモック] LESOVIK / SUL [タープ] MYOG Tarp (DCF 0.8oz), [ハンモック・ビヴィ] MYOG ハンモックビヴィ (eVent)
カネヤンさん:このHAMMOCKS for Hiekrは昨年に続いて2回目の参加です。去年は、MYOGをしたハンモック用のアンダーキルトとDCF (※1) タープ を持ってきたのですが、今回はハンモック用のビヴィをMYOGしてみました。
たまたまeVentの生地を手に入れたのもあって、何かMYOGできないかなと考えていて、それで思いついたのがハンモック・ビヴィでした。これはハンモック泊できず、地面に寝る時も使えるように設計しました。

顔のところは呼吸をしやすいようにメッシュでベンチレーションを作った。
顔のところは呼吸がしやすいようにベンチレーション用のメッシュを付けて、それを覆うようなカバーを付けました。実際に寝てみたら、ちょっとベンチレーションの位置が上にずれちゃってたんですけど (笑) 。
※1 DCF:Dyneema®︎ Composite Fabric (ダイニーマ®︎・コンポジット・ファブリック)の略称。 ULギアに使用される代表的な生地のひとつ。スチールの15倍の強度を持つダイニーマ糸により生成された、重量・厚みベースで最強と言われる生地。

2016年にスタートして、今回で7回目を迎えた『HAMMOCKS for Hiker』。
今回のユーザーレビューの前編では、雨の日のハンモック・キャンプのTIPSを実践するハイカーや、MYOGしたギアで自分なりのハンモック・システムを作っているハイカーが多く登場した。
後編でも、独自の工夫をしたハイカーが登場するので、次回もお楽しみに。
TAGS:
 
       
       
       
         
         
         
       
       
       
     
     
     
               ULギアを自作するための生地、プラパーツ、ジッパー…
ULギアを自作するための生地、プラパーツ、ジッパー…             ZimmerBuilt | TailWater P…
ZimmerBuilt | TailWater P…             ZimmerBuilt | PocketWater…
ZimmerBuilt | PocketWater…             ZimmerBuilt | DeadDrift P…
ZimmerBuilt | DeadDrift P…             ZimmerBuilt | Arrowood Ch…
ZimmerBuilt | Arrowood Ch…             ZimmerBuilt | SplitShot C…
ZimmerBuilt | SplitShot C…             ZimmerBuilt | Darter Pack…
ZimmerBuilt | Darter Pack…             ZimmerBuilt | QuickDraw (…
ZimmerBuilt | QuickDraw (…             ZimmerBuilt | Micro Pack …
ZimmerBuilt | Micro Pack …             
         
         
         
         
         
           
         
         
         
		 
            



