TRAILS REPORT

Enter The Bikepacking ♯1/ ムーンライト・ギアの八ヶ岳パスハンティング

2015.10.09
article_image

■八ヶ岳パスハンティング・バイクパッキング・レポート by ムーンライト・ギア(千代田高史  小峰秀行)

bikepacking_map

【DAY 1】JR茅野駅〜唐沢分岐〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋(泊)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

出発は10時すぎ。快晴! 茅野駅でクルマを駐車場にデポして八ヶ岳を越え、翌日JR松原湖駅から輪行して戻る予定を組んだ。茅野駅は標高720mで、今回のパスハンティングの最高標高夏沢峠は2440mなので、出発と同時にジリジリと続く登りが始まった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

茅野の市街地を離れ、八ヶ岳高原を進んでいく。牧草地には爽やかな風が吹き抜け、気持ち良い! 徐々に近ずいて来る八ヶ岳の山々が気分を盛り上げてくれた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

林道を抜け、桜平を越えると、いよいよトレイル・セクションが始まった。登りは押して、平地と下りは積極的にバイクに乗る。登りは普通のハイキングより時間がかかると思いきや、平地が続くと時間はあまり変わらなかった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

夏沢鉱泉到着は午後15時半を回っていた。ここで遅い昼ごはん、名物のカレーを食べる。今回のコースは途中三カ所も山小屋があり、小屋で食事をする戦略を取れば食料ぶんの荷物を減らすことができる。また今回のコースで特筆すべきことは、ルート上にお風呂に入れる場所がいくつもあること。夏沢鉱泉でもオーレン小屋でも本沢温泉でもお風呂に入れる。さらに夏沢鉱泉には長野の地ビール「よなよなエール」が売っていて、思わずここで1缶空けてしまった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

夏沢鉱泉からはほぼ押しセクション。途中倒木などがあったら自転車を担ぐ場所もあるかなーと想像していたが、一日目はほぼ押しのみで上がれた。今回はクラシック・パスハンティングがテーマなので、マットもあえてクラシカルにロールマットを選択。でもコンパクトなエアマットの方が良かったかも。全身使って結構疲れ気味…。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

午後17時、本日の目的地のオーレン小屋に到着! ここのテン場はペグが刺さりにくいのでガイラインのみでテントを張る。千代田はSix Moon DesignsのGatewood Cape、小峯は363EquipementsのTarp57 +Rab Alpine Bivi。オーレン小屋では500円で入浴可能なので、早速風呂に入りビールを購入。晩ごはんを作り、ビールを飲みながら就寝。

【DAY2】オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳(ピストン)〜本沢温泉〜JR松原湖駅

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

翌朝は午前6時ごろ出発。千代田のバイクはSurlyのCross Check。調子に乗って32cのスリックタイヤを履いて参戦。ブロックタイヤの方がもちろん快適だったとは思うけど、大きな問題はなかった。BikepackingのバッグはすべてイギリスのApiduraのものを使用。ハンドルバーバッグ、フレームバッグ、サドルバッグにすべての宿泊道具を入れた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

午前7時、今回のパスハンティングの目的地、夏沢峠に到着! 稜線に出て、それまで見れなかった山の反対側の景色が見えるのはいつも嬉しい瞬間だ。今回の小峯のバイクはKonaROVEドロップバー&ディスクブレーキ&ワイドタイヤのアドベンチャー・バイク。夏沢峠にバイクをデポし、空身で硫黄岳へと登る

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

硫黄岳山頂まではハイキング気分で登っていった、やっぱりハイキングも楽しい。そして頂上から気持ちの良いトレイルランニングのダウンヒル・タイム! 北八ヶ岳方面に吸い込まれるように走り下っていく。西に南アルプスと北アルプス、東南には秩父連山が見えた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

夏沢峠の直下はガレていたけれど、すこし下るとバイクに乗れるようになった。この旅のクライマックス、日本で二番目に高い標高にある秘湯・本沢温泉に向かう。湯質良し、温度良しの、最高の温泉だった。本沢温泉からのトレイルと林道は『山と高原地図』のコースタイムで2時間30分の行程だったけれど、バイクならば40分でゴールのJR松原湖までたどり着くことができた。

今回は1泊2日だったからこのルートだったけれど、3泊~4泊できるなら、松原湖から68号線で三国峠へ上がってそこから奥秩父の峠に合流、丹波方面に降りれば奥多摩まで行けてしまう。さらにいえば、ハイカーズデポの土屋智哉さんが「中央ハイトレイル」と題して(*)この夏奥多摩から北アルプスまで繫いで歩いたようなことを、バイクで峠や林道を越えて繫いで行くような旅も可能だ。そんな旅も面白いんじゃないかな?

【Takashi Chiyoda’s Bikepacking Equipements】

20150917_2672

【ハンドルバーバッグ 】バッグ:APIDURA HANDLEBAR PACK COMPACT /シェル:OMM PHANTOM HOODY /クッカーセット:Trail Designs Evernew 400ml Cup + Sidewinder Ti-Tri Bundle /カトラリー:VARGO TITAN EAGLE SPORK /アルコール・カンティーン:TOAKS Titanium Wine Flask /ライター:EXIOTAC Fire SLEEVE /イヤフォン:Bose 【サコッシュ】 バッグ:Laufbursche Hip-Belt-Pocket /スマートフォン:iPhone /カメラ:GOPRO

20150917_2666

【フレームバッグ】バッグ:Apidura Road Frame Pack S/テントポール:Six Moon Designs Carbon Fiber Tent Pole/グランドシート兼レインスカート: 363 Equipment Groundsheet Skirts/空気入れ/タイヤチューブ/ファーストエイドキッ/パンクキット

20150917_2660

【サドルバッグ】バッグ:Apidura Saddlepack Regular/(右から)シェラフ:CUMULUS quilt150/防水スタッフサック:Z-Packs Cube Dry Bag Large Size/就寝着:ACLIMA 220クルー&Ibex ウーリーズ150ボトム/就寝用ソックス:Point6 Expedition Tech/防寒着:Culmulus Incredilite Endurance/テント:Six Moon Designs gatewood cape/マット:Klymit Ineteria Ozone/ペグセット:Hariyama Productuins /MACHIBARI

[MOVIE]


【次ページ:千代田高史・ライター三田正明・TRAILS佐井聡によるバイクパッキング座談会2015】


WRITER
三田正明

三田正明

1974年東京都国立市出身。2001年に『Title』(文藝春秋)の連載「To The Boy /少年犯罪被害者の旅」でカメラマン/ライターとしての活動を始める。2001年にザンビアで皆既日食を見て以来南アフリカ・ジンバブエ・タイ・インド・オーストラリア・アルゼンチン・ブラジル・メキシコ・トルコ・ネパール・アメリカ・カナダ・モンゴルなどを放浪。これまでに皆既日食を五度、部分日食を二度、皆既月食を一度見ている。次第に旅の途上で出会った大自然の世界に傾倒し、気がつけばヒマラヤや北米大陸や日本各地のトレイルを歩くように。雑誌『スペクテイター』や『マーマーマガジン』を始めとする多くの雑誌にアウトドアにまつわるドキュメンタリーやトラベローグや連載記事を執筆、TRAILSではメインライターとエディターを務める。
masaakimita.web.fc2.com

>その他の記事を見る