■ ULTRALIGHT CLASSIC Series
『Simple × Classic × Super Ultralight』をコンセプトにしたTRAILSの超軽量プロダクトシリーズ。
既存の常識にとらわれない自由で大胆な設計思想、g単位で理に適う最軽量な素材を探しアグレッシブに採用する実験的アプローチ。クレイジーな失敗作にも寛容なウルトラライト黎明期のアティテュードは、革新的かつ普遍的な名品を生み出してきた。そして極限を探求したプロダクトたちは、ハイカーにトレイルライフにおける知恵の習得さえ求め、ハイカーの知識・スキル向上を後押ししてきた。TRAILSはメーカーではない。このシリーズを通じて、僕たちが熱狂した実験的でイノベーティブなULカルチャー再燃のきっかけをつくり出せたらと思う。
■ 製品コンセプト
目指したのは、「肩」荷重モデル、同サイズ (容量) 最軽量クラス。そして必要十分の極限をg単位で削ぎ落とした、ファンクショナル・ビューティーと言えるほどにシンプルな構造や新たな素材を実験的に採用する、アグレッシブなULバックパック。
サンプリングしたのは2000年代初期のUL黎明期における超軽量バックパック。当時の、常識にとらわれずクレイジーなまでに極限の軽さに固執するアティテュードは、革新的なマテリアルの採用や構造の発明にとどまらず、ハイカーに新しい知恵 (知識・スキル) の習得すらもたらした。
今では当たり前のフレームレスバックパックも、当時は非常識と思われるほどだった。しかしそれは、必要十分とは何かをゼロベースで考えなおし、大胆すぎる引き算の発想を取り入れたイノベーティブなデザインだった。そして、クローズドセルマットをフレーム代わりにマルチユースする、という知恵をハイカーに与えてくれた。
また当時衝撃を受けたのは、ヨットのセイルなどに使われていた、ゴミ袋とも揶揄されたりしたキューベンファイバー (現DCF) という見たこともない異素材をバックパックに採用したこと。軽量化において合理的であれば、前例がなくともアグレッシブに採用するこの実験的アプローチは、ハイカーがMYOGする際のUL化の知恵としても定着していった。
ULバックパックを通じて、ハイカーは自らのスタイルを進化させ、自然との新たな付き合い方、ハイキングの新たな楽しみ方を体得していったのだ。今回実現しようとしたのは、こういったULのアティテュードや意義を現代的に再解釈、アップデートしたULバックパックである。
そして今回、大前提として設定したのは、容量30Lで重量200g台を実現することだった。
TRAILSがベンチマークした海外ULバックパックメーカー (Gossamer Gear、MLD、HMG、Pa’lante、Zpacks) が展開する、数泊のULハイキングに対応する、軽くて必要十分な丈夫さを持つ30L前後のULバックパック。それらを比較したところ、唯一Zpacksだけが200g台を叩き出していたのだ。こうしてULTRALIGHT HIKERは200g台を目指し設計を進めていった。
もうひとつ達成したかったのが、200g台でありながら可能な限り快適な背負い心地を実現してくれるショルダーハーネスの開発だった。形状、幅、厚み、硬さをそれこそミリ単位でトライ&エラーを繰り返した。本体底部との接続部分には、実験的ともいえるネイルペグを収納するスリーブを搭載。これが擬似フレームとなって追従性が向上し、背中全体への荷重分散を実現させた。
またバッックパックのデザインに関しては、現代トレンドとも言えるFKTへの最適化ではなく、あくまでULバックパック黎明期のクラシックなスタイルの進化系を目指した。その上で、本体ボディには超軽量であることにくわえ、DCF Hybridよりもさらに強度が高い最先端ファブリック「ULTRA200」を採用した。
こうして、ULハイカーを新しい世界へ誘うきっかけとなるアグレッシブなULバックパック『ULTRALIGHT HIKER』が誕生した。
■ スペック
[重量] 268g ※製品ごとに個体差があります。
[容量] 30L (本体+ポケット)
[素材] ULTRA200 (本体)、ULTRA STRETCH (フロントとサイドのストレッチポケット)
[製造] MADE IN JAPAN
※耐荷重は重量8kg前後を上限としています。それ以上の荷重をかけた場合、破損する恐れがあります。
※製品仕様は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
■ フィーチャー
・削ぎ落としたデザイン
容量30Lで重量200g台を実現した、必要十分の極限をg単位で削ぎ落とした、シンプルでファンクショナル・ビューティーな構造。
・フレームレスバックパック
バックパックの軽量化手法として有効なクラシックなフレームレス構造を採用。クローズドセルマットをフレームの代用として巻くことで剛性が高まる。
・12mmテープ&プラパーツ
テープ類はULバックパックで主流な20mmではなく極細の12mm幅で統一。プラパーツも極限まで小さく、少なくして軽量化を図った。
・ネイルペグフレーム
本体内側のボトム部分 (背面側) にネイルペグの収納スリーブを搭載。擬似フレームとなり追従性が向上。ペグはシェルター設営時の予備ペグにもなる。
・背面パッドスリーブ
エアマットを使用する人向けの背面パッド収納スリーブ。荷物の出し入れを邪魔しない構造でありながら、生地面積を削減したひし形状で4gの軽量化。着脱できる仕様で、スリーブが不要な人は外してミニマムに使用可能。
・ファブリック
メインのファブリックは『ULTRA200』。DCFハイブリッド (2.92 oz/yd²・HMGのWINDRIDER40 ホワイトなどで採用) と比べると、引裂強度は3倍、耐摩耗性は7倍超を有する、超軽量かつ強度と耐久性と防水性を兼ね備えた生地 (3.5 oz/yd²)。
・サイドストレッチポケット
伸縮性と耐久性に優れたULTRA STRETCHを採用したストレッチポケット。レインウェアや浄水器、inReachなど、出し入れが多いギアの収納に便利。
※その他の機能詳細については、下記「開発ストーリー 第1弾」に紹介していますので、必ず事前にお読みください。
<️開発ストーリー 第1弾>
LONG DISTANCE HIKER と ULTRALIGHT HIKER
#01 | 腰荷重と肩荷重の2モデルで最軽量のULバックパックを作りたい
#02 | 『腰荷重 × 最軽量』快適性と軽さを追求したスタンダードなULバックパック
#03 | 『肩荷重 × 最軽量』必要十分の極限を求めたアグレッシブなULバックパック<️️開発ストーリー 第2弾> ※近日公開予定
“ULTRALIGHT CLASSIC” Seriesが誕生するまで
#04 | UL黎明期、海外ガレージメーカーが生み出したイノベーティブなULギアへの熱狂
#05 | Hariyama Productionsをプロトタイプビルダーとしてプロジェクトに迎えたわけ
#06 | プロトタイピングとテストを繰り返して探った快適さと軽量化の境界線
■ アクセサリーについて
ご購入時に、下記の有無をご選択ください。
・ネイルペグ2本セット ¥1,430
下記につきましては、コチラからご購入ください。
・ウエストベルト ¥1,700
・ボトルホルダー ¥4,650
・アンブレラホルダー ¥900
・コンプレッションコード ¥900
・アイスアックスループ ¥750