HAMMOCKS for Hiker 2017 | After Report #1ハンモックギア2017

文:根津貴央 構成:TRAILS 写真:Keita YASUKAWA
今回の記事では、HAMMOCKS for Hiker 2017に集まったハンモックや、タープなどの周辺ギアをチェックしたい。ハイカーのためのハンモックイベント「HAMMOCKS for Hiker」。昨年に続き二回目の開催となった今年は、出展ブランドも参加者も増え、コンテンツもさらに充実し、より一層グルーヴ感あふれるイベントとなった。
ウルトラライトなタイプから、リラックスさ・快適さを追求したモノまで、幅広いラインナップのハンモックが各メーカーから出揃ってきた。いまや僕らのまわりでは、ハンモックの複数持ちは当たり前!という感じさえある。
さて、前置きはこのへんにしておいて、早速ギアツアーを開始しよう。
最新のウルトラライトハンモック事情
ハンモック界において、Hummingbird Hammocks(ハミングバードハンモック)のシングルハンモック(147g)の登場は衝撃的だった。それ以降、ウルトラライト(UL)ハンモックというと、だいたい200gを下回ることがひとつの目安になってきている。

Hummingbird Hammocks / Single Hammock(ハミングバードハンモック / シングルハンモック)。手のひらに収まるサイズで、147gという驚きの軽さのハンモックは革命的だった。
これらのULハンモックは、ハンモックキャンプはもちろん、デイハイキングやトレイルランニングの際に、山のなかでちょっと特別な時間をつくるために、バックパックに入れておくにも気にならない軽さだ。
■SEA TO SUMMIT / Ultralight Hammock(シートゥーサミット / ウルトラライトハンモック)

シートゥーサミット / ウルトラライトハンモック。釣り糸にも使われるモノフィラメントという素材を採用した超軽量ハンモック。シースルーの生地による、浮遊感の高い”ハンモックビュー”が味わえるのも特徴。【重量】155g / 【価格】9,720円(税込)。
■EXPED / Travel Hammock LITE(エクスペド / トラベルハンモック ライト)

オススメは、ツリーストラップと一体になった「Travel Hammock LITE Plus / トラベルハンモック ライト プラス」。地面に本体を着地せずに張れるストラップシステムが、シンプルながら秀逸。ハンモックの使い方を、ユーザー視点から深く理解していることが伝わる。【重量】290g / 【価格】14,580円(税込)
スリットラインというシステムも特徴的。ラインに等間隔にスリットが入っており、張る際はそこにトグルを入れてロックするだけ。複雑なロープワークなどの面倒な作業は一切いらないから、誰でも簡単に設営できる。
■eno / SUB7(イーノ / サブ7)
老舗のハンモックメーカーの代表作。軽さと快適さのバランスがとれているだけあって、アメリカのロングトレイルを歩く人にも評判になりはじめている。SUB7という名称は、7オンスを下回るという意味(重量は185g=6.5オンス)。実際は、カラビナ2つ(20g/個)も付属しているので本体だけで考えれば145gしかない。ハイカーズデポきってのハンモック・ジャンキーのニノが、このモデルを偏愛しているのは、TRAILS読者ではすでにご存知の方もいると思う。2017年日本初上陸のブランニュー・ハンモックブランド
■KAMMOK カモック
社会問題の解決を理念に、創業したハンモックメーカー。

Roo(ルー)【重量】680g / 【価格】16,200円(税込)。快適な寝心地のキャンピング・ハンモック。カラーバリエーションが豊富で、かつハッピーなカラーリングが多い。本体の素材は、生地メーカーと共同で開発したダイヤモンドリップストップナイロンを使用している。

カモックは、タープや蚊帳など、ハンモックの周辺アクセサリーが充実しているのも特徴。もともとマラリア対策として、蚊帳で覆ったハンモックで眠れば害虫対策になる、という社会的な創業理念をもって誕生したブランド。
ハンモックの総合ブランドとして、蚊帳をはじめタープやアンダーキルトなど周辺ギアまで幅広いラインナップが揃っている。
■HAMMOCK Bliss ハンモックブリス
ユニークな発想でワンダフルなハンモックを作っているハンモックブリス。
スカイベッド。マットを挿入するスリーブ付きのハンモック

HAMMOCK Bliss / Sky Bed(スカイベッド)。本体のグレーの部分にスリーピングマットを挿入できるユニークなモデル。ベストな就寝ポジションのまま快眠できる。【重量】660g / 【価格】12,960円(税込)
スカイテント2。ハンモックの二段ベッド!?

HAMMOCK Bliss / Sky Tent 2(スカイテント2)。なかの空間に2つのハンモックを吊るすこともできる、蚊帳付きタープ(※ハンモックは付属しません)【重量】1200g / 【価格】30,240円(税込)
■AXESQUIN アクシーズクイン

現在開発中の新作。ハンモックは一般的に暖かい時期に活躍するギアだが、寒い時期にも使いたいという思いから開発に着手。ハンモック自体にダウンを封入してしまう、というおそらく世界初となるまったく新しいアイテムである。これからどのような完成形になるのか、楽しみでしかたがない。
まだ販売時期は未定だが、TRAILS編集部のメンバーはこの試作品の実物を見て、かなりテンションがあがっていた。これからのアクシーズクインの新作発表をチェックしておこう。
HENNESSY HAMMOCKから新たな選択肢の登場

Leaf Hammock(リーフハンモック)。ハンモックで寝るときのポジションをきちんと作ってくれる非対称の構造は、特許も取得している。ヘネシーハンモックの寝心地をそのままに、自分の好みのタープと組み合わせられる、より自由度の高いモデル。【重量】533g / 【価格】10,800円(税込)
【次ページ: ハンモックと組み合わせるタープ選び〜プラスαの周辺ギア】
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