TRAILS REPORT

MAKE YOUR OWN GEAR | クラフトビール用・ULホルスターベルト(MYOG・製作編)

2022.09.07
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「腰に何本ものクラフトビールをくくりつけるだけのベルト。そんなのがあったら飲むのが止まんなくなっちゃうな」

なにを隠そう、そんな悪ふざけでMYOG (MAKE YOUR OWN GEAR) したのが、『クラフトビール用・ULホルスターベルト』のしょうもない誕生秘話だ。

欲しいギアがあれば、MYOGすればいい。MYOGは自由だ!なんでもありだ!そんなメッセージとしても、受け取ってもらえたらいいな、という思惑も多少あった。

でも、これをインスタ (Instagram) で公開してみたら、読者の方々から予想以上の反響をもらい (そもそも反響を想定していなかった)、販売しないんですか? 欲しいです! 使ってみたいです! という声をたくさんいただいた。

そこで今回、『クラフトビール用・ULホルスターベルト』を記事で紹介することにした。「製作編」「実験編」の2回にわけてお届けするので、気軽に読んでもらえたら嬉しい。次の「実践編」の記事では、数量限定での販売告知もする予定なのでお楽しみに。

まず1回目の製作編から。ULホルスターベルトの作り方をざっくり紹介します!


TRAILSのInstagramで、MYOGの一例として紹介したULホルスターベルト。

まずは、使用する生地の裁断から。

今回使用する生地は、ダイニーマ・グリッドストップ 210D (全5カラー) 、3Dメッシュ、ウェビングテープ 20mm、ヌーライト®デュアルアジャストバックル。


使用する生地とパーツ一式。

あくまでMYOG、MAKE YOUR OWN GEARであって、自分が使うギアを作るので、サイズもカタチもカラーも自分が良いと思えばオールOK!

楽しくなくっちゃMYOGじゃない。そう思って、あまり神経質になることなく、気楽に作ることを心がけた。気をつけたポイントを挙げるとすれば、クラフトビールの473ml缶を入れるホルダーの仕様。

まず開口部。コードを通して絞ることも考えたが、今回はULにこだわってシンプルにしたかったので、コードは使用しないことに。その代わり、歩いても揺れないかつ出し入れもしやすいような、ちょうど良いサイズ感にした。


ポイントは、揺れにくさと、出し入れのしやすさの両立。

また、ホルダーのボトム部分も、超シンプルにした。


ホルダーのボトムは、たったこれだけ。シンプルイズベスト。

ミシンを使って、各パーツを縫い付ける。

素材を切り出してしまえば、あとはミシンで一気に縫い付けるだけ。

まずは、ベルト本体部分から。表側のダイニーマ (ブラック) と裏側 (体側) の3Dメッシュを縫い合わせる。


ミシンは家庭用でOK。特に難しい技術や加工は必要なく、縫い付けるだけ。

次に、そのベルトに、ホルダーを4つ縫い付ける。


ベルト本体に、ホルダーを縫い付けていく。ホルダーの両サイドを縫うだけで完了。

最後に、ベルトストラップとして使用する、ウェビングテープをベルト本体に縫い付けてバックルを取り付ければ完成だ!

クラフトビール用・ULホルスターベルトの完成!

クラフトビール473ml缶のためのギアを作りたい! という初期衝動だけで、とりあえず作ってしまったULホルスターベルト。

とりあえず、重量を測ってみた。


ULホルスターベルトの重量は77g。ただし、クラフトビールを4本入れたら2kg近くになる。

たった77gということで、クラフトビールが4缶も入る仕様ながら、かなりULになったのではないだろうか。

クラフトビールの買い出しはもちろん、クラフトビールを入れて、ホームパーティーに行ってもよし、犬の散歩をしてもよし、ハイキングに行ってもよし、ランニングをしてもよし、とさまざまなシーンで活躍してくれるはずだ!

ちなみにホルスターとは「鞘 (さや)」の意味で、ホルスターベルトとは、一般的に腰に拳銃を差すためのベルトのことを言う。銃ではなく、ビールをすぐに取り出せるベルトに仕立てたのが、この『クラフトビール用・ULホルスターベルト』だ。


カラーリングも含めて、見た目はなかなか良い感じ。

次回は、クラフトビール用・ULホルスターベルト (実験編)。

実験編ということで、いろいろ試してみることに。

どんな結果になるやら僕たちも楽しみです。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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