LONG DISTANCE HIKERS DAY 2025 | ハイカーが旅のストーリーを語る『HIKER’S TABLE』の紹介

2016年にスタートしたこのイベントの第1回目からつづく、コア・コンテンツのひとつが『HIKER’S TABLE』。ロング・ディスタンス・ハイキングにおいて、それぞれのハイカーが体験したリアルでパーソナルなストーリーを語ってもらうコンテンツです。
2日間合わせて16個のHIKER’S TABLEがあり、全16本のトレイルおよびその旅のストーリーが語られます。イベント開催に先立って、今回このコンテンツに登場するハイカーを、各トレイルごとに紹介します。
今年もトレイルのバリエーションが豊富で、北米のアメリカ3大トレイル (PCT, AT, CDT)、ジョン・ミューア・トレイル (JMT)、パシフィック・ノースウエスト・トレイル (PNT) をはじめ、コロラドトレイル (CT) 、ワンダーランドトレイル、グレート・ディバイド・トレイル (GDT※) 、シエラのトレイル (※) などの北米のトレイル、またニュージーランドののテ・アラロア (Te Araroa)、ヨーロッパのヘキサトレック (Hexatrek) やアイスランド (※) のトレイルなど、世界各国のトレイルを紹介します。
この記事で気になるハイカーを見つけて、そのハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録を、ぜひ聞きにきてください!
※『LONG DISTANCE HIKERS DAY』初登場のロングトレイル。
【イベント日時】
2025年4月26日(土)4月27日(日) 12:00〜18:00 @三鷹 Three Eight Nine MITAKA

アメリカ3大トレイル / JMT
■ PCT (パシフィック・クレスト・トレイル)
– 堀田 響志郎 a.k.a. Samurai (26日 13:30-13:55)
九州で保育士として働くSamurai。保育園の子どもからの何気ない「大きくなったら何になりたい?」という質問から、夢への火が着く。PCTではシエラに差し掛かることに心身ボロボロに。そこであるハイカーの出会いから、気持ちを取り戻し歩き切る。
– 西尾 咲希 a.k.a. Saki punch (27日 13:30-13:55)
PCTを人の少ないSOBO (南向き) でスルーハイキングしたSaki punch。10代の頃に読んで憧れた本『Wild』が、PCTへの思いの原点。彼女が体験したSOBOのよいところ・よくないところの両面から、貴重なPCTのSOBOの旅を語る。
■ AT (アパラチアン・トレイル)
– 石丸 隆司 a.k.a. Ronin (26日・27日 13:00-13:25)
Roninにとって3本目の3大トレイルとなるAT。ATに根付くトレイルカルチャーの豊かさ、またハイカーや地元の人とのふれあいなど、Roninが感じたPCTやCDTにはない、ATの魅力を語る。その中に彼が自問し続けた自分らしい旅のあり方が垣間見られるはずだ。
– 中井 康博 a.k.a. Gazelle (27日 13:00-13:25)
四国のお遍路をきっかけに、アメリカのロングトレイルの旅への挑戦を始めたGazelle。Roninと同じく3大トレイルの3本目の旅となったAT。彼がATで感じた喜び、苦悩を赤裸々に語ってもらう。また同じ年に歩いた仲間のRoninととも、2人にとってのATを振り返る。
■ CDT (コンチネンタル・ディバイド・トレイル)
– 関根 竜之介 a.k.a. Dragon (26日 14:55-15:20)
釣りにどっぷりハマっているDragonにとって、CDTではハイキングと同じくらい釣りが大事なものだった。ロング・ディスタンス・ハイキングをしながら、常に魚を追いかけるリアリティ、そしてそのなかの喜びと苦悩がDragonのエピソードには溢れている。
– 河野 太二 a.k.a. Sprite (27日 14:55-15:20)
トリプルクラウナー (アメリカ3大トレイルすべてをスルーハイキングしたハイカー) のかっこよさに憧れ、アメリカのロング・ディスタンス・ハイキングの旅に出たSprite。その最後のトレイルとなったCDTの旅。そこで感じた圧倒的な孤独や人との出会いを語る。
■ JMT (ジョン・ミューア・トレイル)
– 梨本 愛 a.k.a. Ai (26日 13:00-13:25)
会社で長期休暇を取って、JMTをスルーハイキングしたAi。JMTでは歩き出してすぐに「すべてがきれいすぎる」と感動し、すぐにプラン変更。ゆっくりJMTの景色のなかで過ごしながら歩くことに切り替える。彼女独特の旅の感性を味わってほしい。
– 鳥村 達郎 a.k.a. Tatsuro (27日 13:30-13:55)
Tasuroは小学校の先生。彼がJMTに旅立った理由は、子供たちに常日頃言い聞かせている「チャレンジ」を自分自身はしているのかという自問にあった。JMTで出会った息を飲む景色に、陽気な明るいハイカーたち。JMTに魅了された彼が、教え子たちへ伝えたこととは。
PNT / Colorado Trail / Wonderland Trail / Great Devide Trail
■ PNT (パシフィック・ノースウエスト・トレイル)
– 松浦一磨 a.k.a. Zoey (27日 14:15-14:40)
TRAILSのジェフのレポートにあった「PNTにはロング・ディスタンス・ハイキングの良きレガシーが残っている」というフレーズに共感しPNTを歩くことにしたZoey。PNTならではの孤独や、クラシックなアメリカのトレイルタウンに惹かれながら旅をした。
■ Colorado Trail (コロラド・トレイル)
– もりた べんぞー a.k.a. Psycho (26日 13:30-13:55)
コロラド・トレイル (CT) は、アメリカのロッキー山脈の、壮大で美しい景色に浸ることができる約780kmのトレイル。Psycheが2022年にPCTを歩いた次に選んだのが、このCTだった。CTでは1日10マイルしか進まないハイカーなど、さまざまな出会いが旅を彩った。
■ Wonderland Trail (ロングトレイル)
– 丹生 茂義 a.k.a. Time Zone (26日 14:25-14:50)
トリプルクラウナーでもあるTime Zone。1本目だったPCT。ハイカーとしての日々が体に馴染んだ後半戦に、余裕をもって臨めた寄り道のWanderland Trail。豊かな自然と共に歩く仲間、それ以外に何が必要だろう。そこにはハイキングの楽しさの初期衝動があった。
■ GDT (グレート・ディバイド・トレイル)
– 樋口 彩花 & 山内 奏子 a.k.a. Pigu & Kanako (26日 14:55-15:20)
PiguとKanakoは高校時代の先輩後輩。この二人が、大自然に深く浸るために、カナダのロッキー山脈を横断する1,200kmのGDTを旅することにした。旅の中で、些細な感情を共有できる友人がいるありがたさを感じながら歩いた、二人の夏の記憶。
■ Sierra (シエラ)
– 河西 祐史 a.k.a. Wonderer (27日 14:25-14:50)
毎年のようにアメリカでロング・ディスタンス・ハイキングという遊びを続けているWonderer。今後のSierraを長く歩く構想の下見も兼ねて、現地でレンジャーと話をしながらプランニング。いろんなルートを出たり入ったりと、模索しながら遊ぶSierraでの旅。
Te Araroa / Hexatrek / Iceland
■ Te Araroa (テ・アラロア)
– Te Araroa a.k.a. Taki (26日 14:25-14:50)
雨が多くドロドロのトレイルに辟易するハイカーもいるなか、ただの「楽しいドロ遊び!」とハイテンションのまま歩き抜けたTakiのテ・アラロア (TA)。「一人で歩いて、自分を見つめ直す旅」と思っていたが、まるで違う旅となったTAのエピソードを語る。
■ Hexatrek (ヘキサトレック)
– 鳥越 恵 a.k.a. Tori (27日 13:30-13:55)
Te AraroaをスルーハイキングしたToriが次に向かったのは、ルート設定まもないフランスのHexatrek。新しいトレイルの魅力を見出す楽しみだけでなく、ハイカーとの再会の喜びや、トレイルとの向き合い方への戸惑い等、さまざまな感情と向き合う旅となった。
■ Iceland (アイスランド)
– 清田 勝 a.k.a. Not Yet (27日 14:25-14:50)
Not Yetがアメリカ3大トレイルすべてを歩いた後、「もっと自由な旅がしたい」という思いで選んだのがアイスランド。火山、氷河の国を、白夜のなか歩く旅。決まったルートではなく、自分で地図にルートを引く。自分の中の新しい旅を模索したアイスランドでのロング・ディスタンス・ハイキング。
LONG DISTANCE HIKERS DAY 2025
– What’s LONG DISTANCE HIKERS DAY?
日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らの手でつくっていく。そんな思いで2016年に立ち上げたイベントです。ロング・ディスタンス・トレイルを歩いたハイカーが、リアルな旅の体験を発信できる場。ロング・ディスタンス・ハイキングの旅の情報や知恵を交換できる場。旅のあとのライフスタイルについて語り合える場。そんなふうに、ロング・ディスタンス・ハイキングの旅を愛するハイカーにとって、最もリアルな人と情報が交流する場となればと思っています。
このイベントを立ち上げる前に、私たちは『LONG DISTANCE HIKING』 (※) という書籍を出しました。この本は、ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーとTIPSを詰め込んだ本です。しかし書籍というフォーマットは、リアルタイムな情報の更新は不向きです。書籍とは別に、必ずリアルタイムで、ダイレクトな情報を届ける場が必要になると考えていました。それが、このイベントが生まれたきっかけのひとつでもあります。
数百km、数千kmにおよぶ歩き旅とは、どんな体験であり、どんな感覚を与えてくれるものなのか?映像や雑誌などの情報からだけでは感じられない、ハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録。またそのハイカー自身の人柄。そこには旅への憧れや臨場感を刺激してくれる、豊かでリアリティある情報が溢れています。ぜひ、あなたの旅のきっかけをつかみに遊びにきてください。
※『LONG DISTANCE HIKING』:TRAILSの出版レーベル第一弾として出版した書籍。Hiker’s Depot(ハイカーズデポ)長谷川晋氏による、自身の経験と数多くのロング・ディスタンス・ハイカーのリアルな声をもとに制作した、日本初のロング・ディスタンス・ハイキングにフォーカスした書籍。
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