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リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#08 / スコットランドでのスルーハイキング

2016.09.23
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文・写真/リズ・トーマス 訳/大島竜也 構成/根津貴央

今回、リズが紹介するのは、アメリカではなくスコットランドのトレイル。その名は『ウエスト・ハイランド・ウェイ(West Highland Way)』。グラスゴーのミルンゲイヴィ〜フォート・ウィリアムまでの総延長154.5kmのフットパスです。

スコットランドでは有名な道ですが、アメリカはもちろん日本の多くのハイカーにとっては馴染みがないでしょう。

ウエスト・ハイランド・ウェイとは、一体どんな道なのか。アメリカのロング・ディスタンス・トレイルとはどう異なるのか。リズがスルーハイクを通じて感じたことを、率直に語ってくれました。

■海外ハイキングの第一歩に最適
アウトドアや歴史、そして旅行好きの冒険家にとって、スコットランドにあるウエスト・ハイランド・ウェイ(以下WHW)をバックパッキングすることは、海外で初めて歩く場所としては格別の目的地と言えるでしょう。あなたの経験レベルに関係なく、約154kmの要所に道標が設置されたコースは、あなたにハイランド(Highlands・スコットランド北部の山岳地帯)の素晴らしい雰囲気と山の壮大な眺めをもたらしてくれます。

トレイルから見えるロモンド湖最初の景色。The first views of Loch Lomond.

一方で、コースから外れてしまうと危険にさらされる機会も多くあるので注意も必要です。あなたが毎晩キャンプして安く済ますのか、毎晩高級な朝食付きホテルに滞在するのかに関わらず、私は今までWHWほど理想的なアウトドア経験ができるよう仕立てられたトレイルを見たことがありませんでした。

WHWは、グラスゴーの郊外に位置するミルンゲイヴィ(Milngavie)からベン・ネビス(Ben Nevis/イギリスでもっとも高い標高)の麓まで歩くコースです。その麓までの交通は、驚くほど簡単でした。グラスゴーのホステルから歩き初めて、登山口までの16kmを歩きましたが、電車を使っても簡単に行くことができます。トレイルの終点は、電車とバスの駅から2〜3ブロック離れたフォート・ウィリアム(Fort William)の町です。そこからは、グラスゴーや空港に簡単にクルマで戻ることもできます。WHWを歩く計画をするのは、たとえ英語を話せなくてもとても簡単です。実際のところハイキングに来ている人はヨーロッパからがほとんどで、驚くべきことに、少数のアメリカ人がいただけで、アジア人らしき人は誰もいませんでした。

■スコットランドならではの環境
WHWのコースはホステルや、小ホテル、町などを経由するコースになっているため、簡単に食事や食料補給ができ、シャワーやベッドなどを簡単に利用することができます。トレイルは食料補給なしで16km以上の間隔を離さないよう設計されていますが、歩いていると喧噪から離れて自然の中を歩いている印象を受けます。

スコットランド伝統的デザートのチョコレートバーの揚げ物。A traditional Scottish dessert is a deep fried candy bar.

スコットランドは、驚くほど人口が散らばっている国です。私とハイキング・パートナーの二人は、ハイカーがもっとも多いとされる7月に訪れ、ちょうどその頃はポンド安で外国人が多くイギリスに集まった時期でもありました。でも、私たちが行く先々の風景で他のハイカーを見ることが多くなく(それが森林限界よりも上の場所でさえ)、その感覚に驚きました。また、より危険を冒した孤独な旅がお望みの方には、スコットランドの高い山々(マンローズ[Munros]と呼ばれている)につづく多数のサイドトレイルを歩くことをオススメします。そこでは、ナビゲーションに注意が必要ですが、誰にもコース上で会うことはないでしょう。

話をWHWに戻します。WHWのトレイルは、広く比較的平らな道がつづくスコットランドのロウランド(Lowlands)で始まり、先の長い旅における足慣らしには格好の期間でした。羊の牧草地、オークの木々、古く雰囲気のある岩壁と近い小さな湖は、WHWトレイルの精神に触れる十分な時間を与えてくれました。

スコットランドは世界でもっとも進んだキャンプの法律(Scottish Outdoor Access Codeと呼ばれている)を有している国の一つで、牧場のような私有地内でもキャンプをすることを認めていますが、1)キャンパーとしての分別がある、2)少しのゴミも置いていかない、3)火をおこさない、ことを条件としています。この規定はスコットランドの伝統に基づいていますが、2003年に公式に法律として認められました。それは一定の責任レベルを必要とし、ハイカーは決して家畜を傷つけず、羊門を閉めないように注意しなければなりません。

トレイル沿いの牛やヤギが放牧された丘。The Way travels through cow and sheep-filled hills.

法規定でキャンプがやりやすい環境にありますが、始めの21kmは残りのトレイルより比較的人が多く、野営をする機会はあまりありませんでした。代わりに、多くのB&B(Bed & Breakfast)や、牧場内にある有料キャンプサイトが多くありました。

■自然と文化の両方を味わえる
WHWにおける私のお気に入りのひとつは、アウトドアと旅行の体験が絶妙に組み合わされていることです。ハイキングを開始して10kmほど行くと、スコットランドの文化的名所であるグレンゴイン蒸留所(Glengoyne Distillery・スコットランドで最も美しいと言われるスコッチウィスキー蒸留所)を通ります。私たちはハイキングの休憩がてら1時間のツアー(料金は9ポンドで一杯の試飲付き)に参加しました。

WHW沿いの歴史あるウィスキー蒸留所。Visiting a whisky distillery along the Way.

正直いうと、ウィスキー蒸留所を含むロウランドを歩く部分(グラスゴーから歩いて最初の21km)は、明らかに私のお気に入りではありませんでした。しかし、ハイランドの中により深く入って行くと、忙しい都市部から隔離された荒野に歩いてきたと実感でき、徐々にハイキングそのものを楽しめるようになってきました。WHWほど、都市部から隔離された自然まで幅広く楽しむことができるコースに出会うことはそうありません。でも風景を楽しむという点では、帰路にハイランドからグラスゴーのある反対方向に歩く選択肢は、期待外れであることは容易に想像できました。

■スコットランドの自然
ロウランドでは、トレイルは生垣の生態系(林で平野と農場を区分する何世紀も前に昔の人が作ったエリア)を通ります。また、多くの農場や牧場、牧草地も見ました。トレイルは花や鳥、そして蝶のウォッチングに適していますが、私は旅で最初の森林地帯であるガラハム森林地帯(Garadhbam Forest)に到達することに興奮していました。なぜなら、そこはハイキングが始まってから最初の素晴らしい野外キャンプができる場所だったからです。

スコットランドは、歴史的に他のイギリスの島々に比べて多くの森林に覆われています。特に2,000年ほど前にローマ人が最初にスコットランドに上陸した時代(その頃はまだ野生のクマが生息していた)に、その様子は顕著だったと言われています。しかし、18世紀に入ると森林の多くは産業革命や農業、そして英国の海運業界で木材の需要が高まった影響で伐採が進み、昨今は環境保護団体の手によって、当時からある種類の木の植林に努めています(WHW沿いにはすでにたくさんの針葉樹が植林されていますが)。

トレイル沿いの針葉樹。A conifer plantation along the trail.

旅の初期のハイライトは、ヒース(ツツジ科の植物)で覆われた湿原が広がる有名なローモンド湖(Loch Lomond)の景色を通ることでした。また、WHWから少しそれた場所には、湖と湿原の特別な景色で構成されたコニック・ヒル(Conic Hill/標高361m)もありました。ローモンド湖はイギリスの島々で最大の内陸湖と言われ、海外でもスコットランドのフォークソングである“The Bonnie Banks o’ Loch Lomond”で有名です。

コニックの丘(Conic Hill)から見たロモンド湖の景色。The views of Loch Lomond from Conic Hill.

またローモンド湖とトロサックス(Trossaches)近くの山脈は、驚くべきことに2002年に初めてスコットランドで指定された国立公園です。この国立公園として指定された約13キロの地域は英国女王陛下の所有地であり、この国で唯一、野営が正式に禁止されています。しかし、周辺には公立キャンプサイトやB&Bを提供する宿が点在しています。ただ、それらの宿はすでに予約が一杯だったので、私たちはスルーハイカーに優しいキャンプサイトに泊まることにしました。

■地元の人々の優しさと山小屋
WHWの最高の場所のひとつは、道で会う地元の人々の優しさです。トレイル上で会うすべての人々はハイカーの手助けをするためにそこにいるかのように、大変親切でした。こういった人々に出会える機会は、他の人気があるトレイルでは希少になってきています。チップを渡すことはスコットランドでは馴染みがないですが、私は助けてくれた方々へのせめてもの感謝と思い、しばし支払い料金より多めにお金を渡したりしました。

WHWは、スコットランド最高峰のマンロー(Munro)の最南端に位置するベン・ローモンド(Ben Lomond/標高約914m)の近くを通ります。私たちは雨や霧の天候(スコットランドではごく日常的ですが)にもかかわらず、ターミガン・トラバース(Ptarmigan Traverse)経由でベン・ローモンドに登り、それは私が今まで行った中でもっとも楽しいデイハイクのひとつでした。ピークを過ぎた後の下りは登りで汗をかいた服を乾かし、山の下のパブで温かい食事ができることを喜びました。

Cairdham近くの雷雲。Storm clouds roll in near Cairdham.

また、道に沿ってボシーズ(bothies)と言われる2つの無料の山小屋がありました。4辺から成るこのシェルターには暖炉があり、ハイカーは雨宿りの場所として使うことができます。私はこの国でハイキングをする上で特有の豪雨に遭遇すること、それもほぼ終日になるケースも予期していましたが、実際には天候は対応できうる範囲で済みました。天気はしばし霧が多く、湿度も高く、小雨が降ることもありましたが、決して暑い日はありませんでした。これは、トレイルは谷の上でなく、ピークの脇に位置するように設計されているためで、大雨になることや暴風が吹くことがないのです。事実、私たちがスコットランドで遭遇した最悪の天気は、トレイルを離れて谷の上に登ろうとした時だけでした。

雨宿りも可能なロモンド湖沿いの山小屋。A bothy near Loch Lomond provides some respite from the weather.

■身も心も温まる郷土料理
WHWのもうひとつのハイライトは、汗ばんで腹を空かせた旅行者をあたためてくれるよう用意された伝統的なスコットランドの料理を食する機会があることです。私は、ほぼ毎日ハギスやニープス、タティーズ(細かく切った羊や鹿の胃袋、内臓を香辛料で煮た料理で、カブやジャガイモを添えて提供される伝統料理)を食べていました。あまり食欲をそそる料理に聞こえないかもしれませんが、体が冷えて雨で濡れている時は大変満足できました。

スコットランドのフィッシュ&チップス(緑豆のペースト添え)。Scottish fish and chips served with mashed peas.

また、トレイル上で営業しているパブやレストランの多くは、驚くほどリーズナブルな価格で、また多くの種類のスコットランドビールやウイスキーを用意して旅行者を楽しませてくれます。一般的にスコットランドの食べ物の評判は良くありませんが、私はとても美味しいことがわかりました(少し野菜不足ではありましたが)。

■WHWの歴史と特徴
WHWは1980年に完成しましたが、トレイルの歴史としては300年前に家畜業の商人が市場に行くために使っていた 「家畜商人の道」に基づいています。また、トレイルの一部は18世紀にジャコバイトの反乱軍を追い詰めるために作られた広い軍事道路を利用しています。トレイルのほとんどはシングルトラックまたは幅の広い道で、自動車が通ることは認められてなく、勾配もゆるやかで谷や山の輪郭に沿って道がつづき、若者だけでなく高齢者にも適していると言えるでしょう。しかし、トレイルのほんの一部でしか隔離された自然を実感できず、きつい岩肌を登って山頂まで到着するような道もほとんどないので、そういったコースがお望みのハイカーには物足りないかもしれません。

オーチー橋近くにある18世紀にジャコバイトの反乱軍を追い詰めるために作られた広い軍事道路の壮大な景色。Epic views walking along a 18th century military road near Bridge of Orchy.

他の長距離トレッキングとは違って、WHWではクマや大きな野生のネコなどを見ることがありません。実際に私たちが見たのは、アカシカ、ノロジカ、ライチョウ、山ウサギ、さらには普段はあまり見かけない動物(マツテン、小さなヤマネコ、カワウソ、野生のハリネズミ)でした。その点では安全と言えるでしょう。

有名なヒースで覆われた湿原には低成長の低木や酸性土壌があり、これはスコットランドのもっとも象徴的な生態系のひとつです。ここの沼地や湿地帯で栄養素の低い生態系を形成しながら、何世紀にもおよぶ古いコケの蓄積地帯が存在しています。そして植物は土壌中の栄養不足を補うために昆虫を食べるようになり、肉食植物が古くから多く存在していて、私は野生の肉食モウセンゴケを見つけて非常に興奮しました。

肉食植物モウセンゴケ。The carnivorous sundew plant.

WHWの本当に壮大で素晴らしいポイントは、スコットランドの巨大な山々(マンローズ)に非常に近い道を歩けることです。樹木のない山頂は、旅行者がとても小さく感じるほど、下の谷から急激に立ち上がってきます。私は今までもっと高い標高の山でハイクした経験がありますが、暗い雲や霧に囲まれたマンローズの緑の斜面は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」を連想させる壮大さがありました。その著者であるJ・R・R・トールキンに影響を与えた土地であったことは、容易に想像できました。

ホビットの出現について警告するWHW沿いの案内板。The West Highland Way trail markers warn about hobbits.

経験豊富なハイカーは、WHWのトレイルのほとんどが谷にとどまるコースであることを簡単と思うかもしれませんが、チャレンジングにする機会は多く存在します。スコットランドの山の高さは他の国で見られるものほど高くありませんが、到達するまでの道が、標高差700mもある急で岩の多い地形だったりと困難なケースも存在します。

ベン・ネビス付近の岩肌。The rock scramble up Ben Nevis.

WHWは、ハイキングをただ楽しみたい人からアドベンチャーを欲している人の両方に適していると言えるでしょう。マンローズの一部のベン・ネビスは、多くのマンローズがそうであるように、クロスカントリー旅であり、ナビゲーションを必要としますが、道が広く道標も整った道をたどるのでとても簡単に歩くことができます。ただスコットランドの天気は雨や霧が多いので、5メートル前の視界さえ確保できない場合もありますし、山頂への道は、急で沼地湿地であり、小川を渡るケースもあるため、十分にアドベンチャーの機会があると言えるでしょう。

■スコットランド登山を体感する
私にとって、標高1,076mのベイン・ドレイン(Beinn Dorain)と標高1,004mのベイン・アン・ドセイド(Beinn an Dothaidh)に登ることは特別なチャレンジでした。風速が時速45kmや横殴りの雨、滑りやすい斜面、そして極端に悪い視界という本当の意味での“スコットランド登山”というものを経験しました。

チャレンジングなベイン・ドレイン山とベイン・アン・ドセイド山に続くトレイル。The West Highland Way travels below the intimidating Beinn Dorain&Beinn an Dothaidh peak.

しかし、これらの山にも愛すべきことが多くありました。私はハイキングのパートナーを残しオーチー橋の町にある素敵なレストランから午後に出発しました。パートナーが読書や温かい野菜スープを飲んでくつろいでいる間に、私はいくつかの山の頂を目指しました。結局4時間半後に私は途中の帰り道で道が見つからず少し戸惑いながらも、ずぶ濡れの状態で町に戻り、レストランで温かい食事をとって体を温め、体を乾かして大変救われた思いをしました。私がハイキングを愛するのは、こうした感情の振れ幅すべてを短時間で体験できるからです。私が考える限り、同じ限られた時間で他に同じひょうな体験ができるアクティビティはそう無いと思います。

WHWの残り51kmはハイカーにとっては喜びの連続でした。それは緑の丘、滝、そして虹があるまるでファンタジーランドを歩いているような感覚で、ときおり目にする風景は、まるで映画のセットかと思うほどとてもきれいでした。私のハイキングの経験上、あれほど行く先々の村や谷にかかる多くの虹を見たことはありませんでした。また、雨の中のハイキングで体が冷えてしまっても、数時間ごとに点在する歴史あるレストランに入り、体を乾かし、休憩し、再び高い丘に出て、雨の中を進んで、また別の暖かいパブに戻るというルーティーンは心身ともに喜びを感じさせてくれるものでした。

ロモンド湖にかかる大きな虹。Rainbows abound over Loch Lomond.

■トレイル沿いの歴史的な町
旅行を、訪れる国について学ぶ手段としてとらえ、歴史マニアの私としては、トレイルに沿って存在する歴史的な町を訪問することも旅の楽しみでした。訪れる町の多くは主な産業を観光に依存していますが、楽しくそして創造的な方法で町の魅力を再発見していました。WHW沿いにあるグレンコー(Glencoe)の町は、象徴的な山頂の姿を有し谷の入り口でもあるブアチャイール・エティーブ・モル山(Buachaille Etive Mor)を有し、山好きには有名な町です。

WHWでもっとも過酷な“悪魔の登り段”があるグレンコー付近の登山道。The Devil’s staircase near Glencoe is the biggest climb of the Way.

そして、近くのキンロックリーバン(Kinlochleven)の鉱山の町は、世界最大の屋内アイスクライミングジムで、英国最大級のクライミングジムの規模を誇る施設をつくり、自分たちの町をアウトドアのメッカに変えようとしていました。私も実際に足を運びましたが、かつて精錬所だった施設は、カフェやレストラン、醸造所、そしてギアショップに変わっていました。また似たような形で、フォート・ウィリアム(Fort Williams)の町は古い教会をクライミングジムにリノベーションしていました。WHWを歩くだけでは物足りないハイカーにとっても、こうした面白いスポットが用意されています。

WHW後半のハイライトは英国最高峰の高さのベン・ネビスに最後にたどり着くことです。私たちは、英国のトレイルの中でもっとも簡単だと言われ、ほとんど使われていないカーン・モル・ディアーグ・アレート(Carn Mor Dearg Arête/CMD)のルートを取りましたが、CMDは私が今まで見た中でもっとも美しい場所のひとつでした。ベン・ネビスの山頂には観光客が多くいたにもかかわらず、このルートはまるで私と私のハイキングパートナーの二人だけがいるように感じられる場所でした。実際は幅の狭い山の背が、ついたてのようにそびえて場所をうまく隔離し、すぐそこに多くの人がいたにもかかわらず、そう感じさせない状況になっていたのです。

WHWの最終地点、ベン・ネビスの頂上。The climb up Ben Nevis makes an epic finish to the West Highland Way.

WHWのひとつのハイライトでもあるCMD Arêteルート。The CMD arete is one of the highlights of the Way.

* * *

WHWは、たとえあなたがロングハイキング初心者であっても、子供が一緒のハイキングであっても、また経験豊富なハイカーであっても、すべてのハイカーになんらかの楽しみを提供してくれます。歩く人のためにデザインされたこのトレイルは、あなたのトラベルスタイルがどんなものであろうとも、アドベンチャーの玄関口を用意してくれます。

TRAILS AMBASSADOR / リズ・トーマス
リズ・トーマスは、ロング・ディスタンス・ハイキングにおいて世界トップクラスの経験を持ち、さまざまなメディアを通じてトレイルカルチャーを発信しているハイカー。2011年には、当時のアパラチアン・トレイルにおける女性のセルフサポーティッド(サポートスタッフなし)による最速踏破記録(FKT)を更新。トリプルクラウナー(アメリカ3大トレイルAT, PCT, CDTを踏破)でもあり、これまで1万5,000マイル以上の距離をハイキングしている。ハイカーとしての実績もさることながら、ハイキングの魅力やカルチャーの普及に尽力しているのも彼女ならでは。2017年に出版した『LONG TRAILS』は、ナショナル・アウトドア・ブック・アワード(NOBA)において最優秀入門書を受賞。さらにメディアへの寄稿や、オンラインコーチングなども行なっている。豊富な経験と実績に裏打ちされたノウハウは、日本のハイキングやトレイルカルチャーの醸成にもかならず役立つはずだ。

(英語の原文は次ページに掲載しています)

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WRITER
Liz Thomas

Liz Thomas

2011年にアパラチアン・トレイルを女性の最速タイムで踏破した記録(当時)を持っていることで知られている。彼女はトリプルクラウンを達成しただけでなく、米国に15以上あるトレイルでのスルーハイクを経験し、今まで15,000マイル以上ものトレイルを歩いてきた。また、彼女はその経験をロング・ディスタンス・ハイキングのコミュ二ティに還元することにも熱心で、American Long Distance Hiking Assosication-West(ALDHA-West)のバイスプレジデンドも務めている。彼女がハイキングを本格的に始める前は、イエ-ル大学の森林環境学部で環境科学の修士課程を修了し、彼女が手がけた、ロング・ディスタンス・ハイキング・トレイルとその保護およびコミュニティに関するリサーチは、名誉あるDoris Duke Conservation Fellowshipの賞を受けた。スポンサーはAltra, Gossamer Gear, Probar, Vermont Darn Tough socks, Mountain Laurel Designs, Sawyer filters, Montbellで、アンバサダーとして活躍している。
http://www.eathomas.com/

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