SNOW HIKING MOVIE / スノーハイキングMOVIE
冬の旅に出よう。スキーやスノボもいいけど、ハイカーなら雪の白い景色のなかを歩きたい。雪景色のなかにテントを張ってすごしたい。とびきり冷たい空気や真っ白な山のなかで、冬という季節を体に感じながら、自然のなかですぎていく時間を味わいたい。
TRAILS編集部の遊びの日常を3編のショートムービーにまとめた。短い雪遊びの季節に急かされるようにでかけた、北アルプス、八ヶ岳、奥日光の山々。バリバリの雪山山行というより、メロウなスノーハイキング。そんな気分で歩いた冬の旅。
北アルプス白馬スノーハイキング
TRAILSのYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/TRAILS_movie
雪の北アルプスを歩きたい。そんな素朴な動機だけで出かけた白馬。スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、八方池山荘に到着。そこから唐松岳まで向かう尾根道を歩き出す。その尾根から見渡す、雪に覆われた白馬三山。真っ白になった急峻な山のフォルムが、僕の視界を占有する。夏には岩や植物などが山肌に濃淡や陰影をつくりだすが、そのいっさいが白という色で吹き飛ばされている。ただ白い色で北アルプスの山の造形だけが浮かびあがっている。そうだ、この景色を山のなかから見てみたかったんだ。
八方池や唐松岳の方角に、尾根道を歩く人のなかにバックカントリースキーを楽しむ人たちも見かけた。ふもとの町の喫茶店の店主に聞いた話では、唐松岳からは富山県側の剱岳・立山が望むことができ、その斜面を滑るのが最高に爽快なのだそうだ。そんなことができるようになるまで、僕もスキーを上達しないといけない。
北八ヶ岳スノーハイキング & スノーキャンプ
「次の週末に一緒に雪山に行きませんか?」。ハリヤマプロダクションの三浦卓也くんから、突然ケータイにメッセージが届いた。それならばと思い、他の仲間も誘って雪山でのテント泊をすることにした。フォトグラファーの中島悠二くん、『釣歩日記』という本を出しているぬーさんこと長沼商史さんに声をかけ、気心の知れた仲間が集まった。渋の湯から高見石小屋を往復する1泊2日のスノーハイク&スノーキャンプ。
せっかくだから雪山のなかで、みんなでひとつのテントの中でぬくぬく、わいわいしたい。そう思って、ヒルバーグのアルタイ(HILLEBERG / ALTAI UL)を持っていくことにした。TRAILS編集部のトリップでも定番になっている、大型ULシェルターだ。夕飯前にできた時間で雪の白駒池を散策し、夜は大型のクッカーをつかって鍋であたたまる。いつも妻と使っている二人用のスリーピングマットで、なぜか僕と中島くんが一緒に寝る。まあいいか、雪山での防寒対策は助け合いだ。帰りはみんなでふもとの渋の湯の温泉に立ち寄り、雪山で冷えた体をときほぐした。
奥日光スノーハイキング
朝、新宿から日光まで直通の日光1号に乗り、冬の日光へ向かう。1日は氷瀑(アイスフォール)を求めて雲竜渓谷へ。もう1日は、スノーシューでハイキングするために奥日光を目指した。
ガツガツ歩くというより、メロウに雪のなかをハイキングしたかった。だからスノーシューは軽量でシンプルなNORTHEN LITES(ノーザンライツ)のものを持っていった。スノーハイキングをした日光白根のふもとの森は、メロウなスノーハイクができるフィールドで、気ままな雪原歩きをすることができた。
雲竜の氷瀑の世界は壮観で、そのエリアに足を踏み込んだ瞬間に、それまでとの景色の差分が大きく、非連続な異世界に急に入り込んでしまったような印象の強さがある。岩壁にたくさん垂れ下がる氷柱の、その青く透きとおった色は、いつか見た氷河の青色を思い出させた。
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