パックラフト・アディクト | #10 DIY PackraftでパックラフトをMYOGしてみた(試乗編)
文:根津貴央 取材・構成・写真:TRAILS
残念ながら、完成! とまではいかなかった前回(製作編の記事はコチラ)。その後、テープで応急処置をしていた空気漏れの箇所を、数時間かけて再度圧着してみた。
その結果、ちょっと頼りない気もしないわけではないが、一応膨らむようになった。見た目は、まさしくパックラフトそのものである。
はたして、これでどのくらいイケるものなのか。川を下れるのか。いや、その前にもっと完成度を高めるべきか。悩んだ末に、一回試してみよう!(というか、もう待ちきれない)となり、TRAILS crewは、自分たちで作ったパックラフトを持って川へと向かったのだった。
空気漏れの補修をおえ、できあがったDIY PACKRAFTを川に持ってきた。
自作したパックラフトを、川に持って行ってみる!
まずは、完成した(であろう)パックラフトを膨らませてみる。
インフレーションバッグで空気を入れていく。バルブは、逆止弁になっている。
空気を入れた状態のDIY PACKRAFT。カラーリングもよいではないか。
おぉー、空気がちゃんと入っていってる!なんかいい感じだぞ。
わりとさまになってるじゃないか!これなら、けっこうイケるんじゃないか。製作編で何度もくじけそうになったTRAILS編集部クルーも、ここに来てかなり気持ちが高ぶってきた。
佐井と小川で川まで運び、そのまま乗るのかと思いきや、「どーぞ、どーぞ!」と言いはじめ、なぜか僕がパドラー役をやらされることに……。
いよいよ川の上で試乗!しっかりと漕げるのか?
期待と不安でいっぱいながら、まずは水の上に浮かべられたことを喜ぶ。
ついに、自作のパックラフトに乗ることができた! 制作時間40時間オーバーの超大作だけに、かなり感動。まだ漕いでないけど、乗れただけでも胸アツである。
座るためのシートを取り付けていないので、かなら体が水平に近い状態に。しかし頑張って漕ぐ!
さっそく、漕いでみる。どこまで下れるか!?
と思ったら、徐々に舟が沈みはじめてきた……。やばいやばい、溺れる溺れる。
なんとか岸にたどり着く。
でも、舟がしぼみすぎて外に出ることができない。仲間の手を借りて、ようやく脱出!
というわけで、自作のパックラフトで川を下ることはできず! という残念な結果に終わってしまった。
でも、40時間も製作に費やした大作。このままではおわれない。まだ残された可能性があるのではないか。
せっかくみんなで時間をかけて一生懸命作ったのに……悔しくて仕方がない。というか、この現実をどうにも受け止めることができないTRAILS編集部クルーは、「もしかしたら、別の場所で他の人が乗ったら大丈夫だったりして?」などと思いはじめて、あらためてこの人に試してもらうことにした。
一度、沈んだ事実は知らせずに、この人にも試してもらってみた・・
佐井の道具一式を着せられるスティーブ。なんだかとても様になっている!これはいけるのでは?
そう、先日『PLAY!』の連載の第2回目に登場してくれたスティーブだ。もちろん、1回失敗していることは一切言っていない。そして、スティーブもけっこうノリノリだ。
スティーブ頼んだぞ!
と思ったのもつかの間、まさかというかやっぱり沈みはじめ、スティーブも焦りはじめる。
「オーイ!キイテナイヨー!」と叫ぶスティーブ。
ごめん、スティーブ。やっぱりダメだったね。
というわけで、パックラフトのMYOGは失敗に終わりました。でも、TRAILS編集部としては、これに懲りずにまたトライして、いつかこれで川を下りたいと思っています。その時はあらためて記事にするつもりなので、お楽しみに!
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