TRAILS REPORT

PLAY!出社前に遊ぼう # 02 | TRAILS × スティーブ・マイヤーズ(OUTDOOR GEAR MANIACS)ハイキング前のVAN LIFE

2018.11.02
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文:根津貴央 取材・構成・写真:TRAILS

What’s “PLAY!”. / 平日にトレイルで遊ぶオトナをもっと増やすための連載企画。オトナになると、仕事が忙くて遊ぶ時間がない、とついつい言ってしまいがち。でも工夫次第で時間はつくれるもの。いつか仕事が落ち着いたら遊ぼう、なんて思っていたら、いつまでたっても遊べない。遊ぶなら今。『PLAY!』のスローガンは、『Now or Never.』。今がチャンス!今しかない!今でしょ!だ。

この連載では、毎回、平日出社前(ときどき退社後)にTRAILS crewがその時遊びたい人に、その時遊びたいことをオーダーして、ただただ一緒に遊ぶ模様をお届けします。一番大事なルールは遅刻せずに出勤すること。

* * *

第2回目のゲストは、この人。

ヒゲがないバージョンのスティーブ!カナダ出身ですが、ヒゲありバージョンの時はリアル・サンタクロースみたいになります(笑)

Six Moon Designs(シックスムーンデザイン)、Hummingbird Hammocks(ハミングバード・ハンモック)、TOAKS(トークス)など、世界中のマニアックなULギアを独自にセレクトして仕入れている、『OUTDOOR GEAR MANIACS(アウトドア・ギア・マニアックス)』のスティーブ・マイヤーズさん。

さん付けしてみたものの、普段から、お茶目でみんなに愛される彼のキャラクターに便乗し、僕たちはもちろん年齢問わずみんな「スティーブ!」と呼んでいるので、今回もスティーブという呼び名で紹介していきたい。

アウトドアギア好きであれば、たとえスティーブという名前は知らなくとも、Youtubeで見たことがあるかもしれない。

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Youtubeで見たことある人もいるのでは?ハミングバード・ハンモックの説明をするスティーブ。

僕らの仲間のなかでは、スティーブの愛車が、フォルクスワーゲンのヴァナゴン・ウェストファリア・キャンパーであることも有名。アウトドアでも使えるように、そしてクルマのなかで生活できるように、かなり手を入れて使っている。聞けば、こだわりが実現できるクルマを、5年間探しつづけ、ようやく手に入れたとのこと。そのヴァナゴンをもう10年乗っており、25万キロも走っているそうだ。


愛車のフォルクスワーゲンのヴァナゴンで登場。

テントやタープ泊推奨派の僕たちTRAILS編集部だが、バンで生活しながらクライミングに明け暮れるクライマーたちのように、日本でもトレイルでの遊びと組み合わせたバンライフの可能性を感じ、遊んでみたい! なんて思っていたのだが、ついにそのチャンスが訪れた。

実は10月初旬、スティーブが2泊3日のハイキングトリップに出かけるというのを耳にしていた。しかも彼いわく、1日目はバンに泊まり、2日目は山でキャンプをするつもりだという。

じゃあちょうどいい。1日目の朝、出社前にスティーブのところに遊びに行こうじゃないか! となり、スティーブのベースキャンプ地へと向かったのだ。


スティーブと合流する、TRAILS編集部クルー。陽気なスティーブに会うと、すぐに笑顔になってしまう。

なにせこちらは、スティーブと遊んだあとに出勤しないといけないので、スティーブには予定よりもだいぶ早く来てもらった。こちらのお願いにいつも快く応えてくれるスティーブは、ほんといいヤツ。

そして会うやいなや、ハグ? いや相撲? まあいずれにしても、二人とも嬉しそう

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お互いにビッグ・ハグ。

ではさっそく、みんなで出社前バンライフの準備スタート。


ポップアップルーフ(エレベーティングルーフ)を開けて広々した空間に。さっそく、スティーブはドヤ顔です(笑)。

順調、順調! と思いきや、待ちきれずにくつろぎ始める佐井。おいおい!

「じゃあ今日は、エスプレッソコーヒーをご馳走するよ」と言いながら手際よく必要なギアを並べるスティーブ。


スティーブのコーヒーセット。MAXI(マキシ)のエスプレッソコーヒーメーカーに、発売予定のFIREBOX(ファイアーボックス)のミルとおなじみのウッドストーブでコーヒーをつくる。

くつろいでいた佐井も、名誉挽回とばかりに率先して手伝う。


まずはFIREBOX(ファイアーボックス)の新作コーヒーミルで、豆を挽く。取っ手をアタッチするためにあるゴムなどがないシンプル構造で、みんながよく使う同じタイプのものより実測で24g軽かった。


秋の朝の穏やかな光が気持ちいい。

エスプレッソを淹れる手順は、こんな感じ。


①まず豆を挽いたら、MAXI(マキシ)のコーヒーメーカーの下段に水を入れる。


②その上に挽いたコーヒーを詰めてフィルターを乗せる。


③上段のポットを装着して火にかける。あとはお湯が沸いて抽出されるのを待つのみ。MAXI(マキシ)からは200mlと400mlの2タイプ発売されているが、今回は人数が多いので400mlを使うことに。

ま、じっと待つのもなんだから、コーヒーができるまでのんびりしようかなと。さすがはスティーブこだわりのバン、この10年修理と改造にそうとうお金を費やしてきたこともあって、めちゃくちゃ居心地がいい。車内のシートはベッドにもなるので、ルーフトップに2人、ベッドに2人、計4人寝ることができる。


スティーブの愛車で遊ばせてもらうTRAILS編集部クルー。二段ベットのスタイルでごろごろ。

コンロもあるし、冷蔵庫(カセットガス1本で約20時間使用可能な、DOMETICの3wayポータブルクーラーボックス)もある。ルーフには大型のソーラーチャージャーを、カスタマイズで搭載してある。このバンがあれば、どこでもキャンプできてしまう。

そうこうしているうちに、「デキタヨー!」とスティーブ。


エスプレッソコーヒーのできあがり!

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朝から贅沢なコーヒータイム。

みんなでエスプレッソで乾杯! なんて優雅な朝なんだ。しかも、めちゃくちゃうまい。

スティーブありがとう! すごくいい朝を過ごさせてもらったよ。


いい朝だった。さてさて、これから出社だ。

ハイキングに出かけるスティーブを見送って、僕らも出社。今回はバンライフというよりはバンモーニングだったけど、ベースキャンプをバンライフ化するって旅感が増すし、テント泊との組み合わせって、やっぱ最高かも。ナイトハイキングして、夜はバンで眠り、コーヒー飲んでからバンで出社とか!とにかく出社前の『PLAY!』としても楽しかったのでみんなもぜひ。今度は出社後にゆっくり遊びに来るね!

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【さて、次はだれとどこでなにをするのか? 次回のPLAY!#03もお楽しみに】

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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