TRAILS REPORT

パックラフト・アディクト | #34 パックラフター11人が選ぶ マイ・グッド・シューズ (前編)

2020.07.31
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文・写真・構成:TRAILS

今回のパックラフト・アディクトは、パックラフターたちが実際に気に入って使っている、「マイ・グッド・シューズ」の特集だ。

パックラフター11人の「マイ・グッド・シューズ」を前後編にわけてお届けする。

今回の前編では、まずはTRAILS編集部crewの4人が、今までに自分たちで実験しながら試してきたシューズの遍歴をたどりながら、そのなかでのお気に入りと現在トライしているシューズを紹介する。

パックラフティングのシューズ選びについては、実はとても情報が少ない。カヤックなどパドリング用のシューズを使っている人もいれば、アルトラのトレランシューズを使っている人や、Chaco (チャコ) などのホールド力の高いサンダルを使っている人もいる。

実際は何がよいの? 何を基準に選んだらいいの? どのメーカーがいいの? 探し出したら悩ましいことばかり。

がっつり情報量のある記事なので、今回のパックラフト・アディクトたちがチョイスしたシューズを参考に、自分の川旅にフィットするシューズを見つけてみてください!



佐井のシューズ遍歴



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■ 1〜5代目(合計9足)
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1. NEW BALANCE / MT10 2. FIVE TEN / Water tennie 3. CHACO / Z1 CLASSIC 4. NEW BALANCE / MW00 5. ASTRAL / Brewer

① NEW BALANCE / MT10 (ニューバランス / MT10)
ファーストシューズは、ハイキングの延長でパックラフティングをするのに適してそうなベアフットシューズを選択した。2012年当時にハイキングで一番履いていたのと、水抜けを重視。どことなくウォーターシューズっぽい形状も選択の理由。ただ、つま先部分のプロテクションの低さと、岩場で滑るのが気になった。

② FIVE TEN / Water tennie (ファイブテン / ウォーターテニー)
足場の悪い岩場でのグリップ力に期待して「Stealth® Rubber」(※1) の沢靴をパックラフトでも使用。グリップ力や高い剛性による安心感は良かったが、コックピット内での使い勝手が想定以上に悪かった。ソールの硬さとゴツさから足裏感覚がなく乗り降りの際の取り回しが悪いのと、足を伸ばした際の窮屈さがストレスフル。雪山用の登山靴を履いているイメージ。

③ CHACO / Z1 CLASSIC (チャコ / Z1 クラシック)
サニーエモーションの柴田さん (※2) も履いてるし、リバーガイドで履いている人も多いらしいし、何よりコロラドでリバーガイドとして働いていたマーク・ペイジェンが立ち上げたブランドということもあり、大学時代から履いている Z1 CLASSICを使用。

サンダルなだけに濡れても気にならないので替えの靴がいらないのは大きい。また、踵にもウェビングベルトがあるので、川の中でも足全体がしっかりホールドされている安心感は普通のサンダルではない。ただ、ベアフットシューズに慣れすぎたせいか、FIVE TEN / Water tennieと同様にソールのゴツさから、コックピット内で干渉するのが気になった。

つま先部分のプロテクションの低さと低体温症&すり傷防止のためにネオプレーンのソックスを合わせたが、チャコとは言えど踏ん張った時にさすがにズレるのが気になった。

④ NEW BALANCE / MW00 (ニューバランス / MW00)
FIVE TEN / Water tennie、 CHACO / Z1 CLASSICと連続して、コックピット内での使い勝手にストレスを感じていたので、ベアフットシューズをベースに再検討した。

①の時にヒモがほどけてしまうのが、体力消費の激しいパックラフトではハイキングの時よりストレスに感じたので、ベルクロバージョンを試すことに。ヒモを結び直す必要もないし、着脱も楽なのでストレスは圧倒的に少く、ベルクロという選択は自分的には完全に当たりだった。実際、試したシューズの中で2番目にパックラフトで使用したシューズ。残念なのはソールのグリップ力がイマイチというか、かなり悪いことだった。

⑤ ASTRAL / Brewer (アストラル / ブリュワー)
シーカヤックを少しかじった時に愛用していた伝説的なPFDブランドLotus Designs。その創業者がブランド売却後に立ち上げたASTRALが、FIVE TENでお馴染みのステルスラバー採用のウォーターシューズを作ったのだから間違いない。

ちょうどモデルチェンジするタイミングだったので、ステルスラバーではなく、ASTRAL専用「G® Rubber」のG.ssソール (※3) に変更になった当時の新作を購入。NZトリップで使い倒した。現地ではパックラフトをやりつつ、1日30kmくらいハイキングしたが、これ1足で事足りた。踵を潰して履けるのもいい。

※1 Stealth® Rubber (ステルス・ラバー):クライミングシューズブランドであるFIVE TEN (ファイブテン)が独自開発したラバー。摩擦力が抜群で岩に吸い付くため、世界中のクライミングシューズに採用された。

※2 サニーエモーション:日本初のパックラフティングのガイドカンパニー。アルパカラフト(ALPACKARAFT)の輸入代理店でもある。少人数制で、未経験者の講習から上級者向けのルートガイドまで、随時ツアーを開催。エントリー層向けのツアーは主に安曇野エリアにて。代表を務めているのが柴田健吾さん。

※3 G® Rubber:ASTRAL (アストラル) が独自開発したラバー。グリップ力が非常に高く、G.ssとG.15の2種類がある。G.ssはss (Super Stickey) と名付けられているだけに摩擦係数が非常に高く、耐摩耗性に優れている。G.15は抜群の防滑性を持ちながら、フレキシブルで快適な履き心地がある。

■ 6〜8代目 & 冬用(合計9足)
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6. ASTRAL / FILIPE 7. FIVE TEN / Eddy 8. FIVE TEN / Eddy Pro 9. NRS / Desperado Shoe

⑥ ASTRAL / FILIPE (アストラル / フィリペ)
絶好調だったASTRAL / Brewerのサンダル版? と思い即購入。静水やメロウな旅の時には抜群だが、チャコのウェビングベルトに比べ相当細いので、ホールド感は少し頼りない。また、つま先のプロテクションがないのでつま先の保護が気になるのと、サンダルでは仕方ないのだが、足場の悪い岩場などではネオプレーンのソックスと組み合わせた時のズレる感覚は少しストレスがある。

⑦ FIVE TEN / Eddy (ファイブテン / エディ)
ASTRAL / Brewerがボロボロになってきたのと、他の人がFIVE TENを履いていなかったので、次の⑧FIVE TEN / Eddy Proと一緒に試そうと思って買った。まだ試し中。

⑧ FIVE TEN / Eddy Pro (ファイブテン / エディプロ)
⑦FIVE TEN / Eddyよりもアッパー素材がしっかりしていて、岩に擦れることによる摩耗に強いだろうと購入。これから急流で EddyとEddy Proを履き比べしていきたい。

⑨ NRS / Desperado Shoe (エヌアールエス / デスペラード・シュー)
厳冬期の釧路川に行く際に長靴型のものも検討したが、ソックス付きのドライパンツとのセットをパドルクエストの堀川さん (※4) に勧められて購入。サーフィン用のウェット素材でできた冬用ブーツをパックラフトで試したこともあるが開口部がピッタリすぎて脱ぎ着が大変だった。

このDesperadoは開口部が適度なピッタリ感のため、脱ぎ着が楽でストレスもない。また、コックピット内での取り回しもよく、内側裏打ちされたベイパーロフトという起毛素材も暖かい。冬に使う想定ならば、ネオプレーンソックスなどと合わせて通常より大きめのサイズを検討したほうがいい。

※4 パドルクエスト:東京都墨田区、スカイツリーの近くにある都心唯一のカヤック・カヌー・SUP専門店。パドルスポーツの情報発信の場でもあり、ガイドの堀川さんと榎本さんを中心に、各種イベントやツアーも開催。パックラフトにも詳しい。

■ お気に入りの1足 ASTRAL / Brewer (アストラル / ブリュワー)
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ASTRAL / Brewer

<お気に入りポイント>
3週間のNZトリップで相棒としてフル稼働してもらったが、アッパー素材がPFDでも使っている生地を採用していたり、つま先部分、側面、踵部分にシューズ内に入った水を排出するドレインホールがふんだんにあったりと、高い排水性と速乾性にとにかく助けられた。

この旅では、パックラフトで川を下ってすぐにトレイルや街の中を歩くことが多かったけど、気候の影響もあるがすぐに乾くので、他の靴に履き替える必要も靴擦れや半乾きの匂いに悩まされることもなく、ずっと履きっぱなしでいられたのが本当に良かった。

ちなみに、このシューズで1日30kmくらいトレイルをハイキングしたりしていたけど、陸(トレイル)専用のシューズには敵わないものの、ハイキング用としても違和感やストレスもないので、水陸両用のウォーターシューズとして圧倒的に信頼している。

<物足りないポイント>
正直、不満がないんだけど、強いて挙げるのであれば、グリップ力が高いとはいえ沢靴と同様にまったく滑らないということはないよねと。

あと、これまた実際はほぼ気にしていないけど、ネオプレンソックスを履いている時など、若干、靴の中で足が滑る感じはある。保水しないようインソールを無くしていることと、インソールに相当する部分の素材に保水しないEVAを使用しているので仕方ないのだが。

最後に、ホールド感は改善していってもいいかもしれない。

■ 試し中の1足 FIVE TEN / Eddy Pro (ファイブテン / エディプロ)
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FIVE TEN / Eddy Pro

漕いでいる時は、足さばきは良かったけど、アッパーもソールも硬めなので、正直ハイキングでは使うのは現実的ではないシューズ。ただ、同じFIVE TENのEddyよりもアッパー素材の強度が高く、プロテクション性が高いので、ホワイトウォーターに特化して試したい。

具体的には、船から降りて大きな石がゴロゴロしているところに足を突っ込んだ時に、痛くないか? 怖さがないか? あと、ポーテージの際の足場の悪い岩場とかで、ガンガン歩けるんじゃないかと思っている。



小川のシューズ遍歴



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■ 1〜5代目(合計9足)
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1. NEW BALANCE / MT110 2. ASTRAL / Brewer 3. ASTRAL / FILIPE 4. FIVE TEN / Eddy Pro 5. SALMON / XA AMPHIB

① NEW BALANCE / MT110 (ニューバランス / MT110)
始めたばかりの頃は、ハイキングに使っていたトレランシューズを使用。今でもトレランシューズは使うが、もっとグリップ力 (防滑性能) があるシューズがほしくなっていった。

② ASTRAL / Brewer (アストラル / ブリュワー)
水の中でのグリップ力もあり、ハイキングにも使えるものを2足目としてチョイス。実際にニュージーランドでは、これ1足でハイキングとパックラフティングを楽しんだ。

③ ASTRAL / FILIPE (アストラル / フィリペ)
グリップ力の高いソールを使ったサンダル。川までの行き帰りも、パックラフティングも履き替えることなく、これ1足だけでOKなのが最高。

④ FIVE TEN / Eddy Pro (ファイブテン / エディプロ)
ファイブテンのステルスラバーのグリップ力を試してみたくて購入。やはり抜群の安心感。アウトソールの硬さ、薄さも漕ぐときに舟のなかでストレスがない。ただ、歩くときはアッパーが硬く、さすがにハイキングとの併用は厳しい。

⑤ SALMON / XA AMPHIB (サロモン / XA アンフィビ)
川までのアクセス、川でのポーテージやスカウティングなど歩く機会も多いため、あらためてトレイルラン寄りのシューズを検討。歩きやすさはもちろん、排水性に優れていることからチョイス。

■ 6〜7代目 & 冬用(合計9足)
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6. VASQUE / VERTICAL VELOCITY 7. ASTRAL / TR1 Junction 8. NRS / Nesperado Shoe 9. Atom / 田植用長靴 軽快ソフト

⑥ VASQUE / VERTICAL VELOCITY (バスク / バーティカル・ベロシティ)
ビブラムのメガグリップを使用しているトレランシューズ。⑤よりもクッション性があり、アウトソールもアッパーも適度な柔軟性があって、舟のなかで足元のストレスが少ない。

⑦ ASTRAL / TR1 Junction (アストラル / TR1 ジャンクション)
ハイキングとの併用というポイントで、アストラルのハイキングラインのシューズを試してみた。見た目は気に入っているが、ヒールカップが硬すぎるのが難点。

⑧ NRS / Desperado Shoe (エヌアールエス / デスペラード・シュー)
冬の釧路川行く時に買ったもの。3mmネオプレーンで、裏地に起毛生地を使用し、防寒性が高い。気温が0℃近くになる季節のダウンリバーで使っている。

⑨ Atom / 田植用長靴 軽快ソフト (アトム)
こちらも冬の釧路川に行く時に、実験用として購入。このときは沈せずに結果オーライだったが、浸水は防ぎきれない。今は極寒の時はソックス付きのドライスーツに⑧を合わせている。


■ お気に入りの1足 ASTRAL / FILIPE (アストラル / フィリペ)
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ASTRAL / FILIPE

<お気に入りポイント>
川旅への行き帰りも、パックラフティングも、これ1足あればOKなのが最高。とにかくラクで、最も頻度高く使っているのがこのサンダル。使いすぎて鼻緒が切れてしまい、今は2代目。

僕はクルマは基本的に使わず、移動は電車とバスがほとんど。だから替えのシューズを持ったりするのは、バックパックがかさばるので嫌になってしまう。

このサンダルは、ソールにブリュワーと同じアストラル独自の「G® Rubber」を採用しているので、しっかりしたグリップ力もある。ソールの厚さと硬さも自分に心地よく、歩くのに適度なクッション性があり、パックラフトのなかで足を踏ん張るときにも、足元が窮屈になったり、足が重なって痛くなることもない。

<物足りないポイント>
ソックスは必ず履くもののサンダルなので、当然、石が多いところに足を突っ込むと痛い。場合によってはケガをするリスクもある。サンダルと一緒に履いているネオプレーンのソックスは、石などとの摩擦で穴が空いた。また小石や砂が、ソールと足裏の間に入り込むのも避けられない。

シューズと比べるとホールド力は弱く、足場が悪いところを歩くのは安定しない。そういう弱点もあるので、瀬が多い川や、スカウティングやポーテージが多い川では、このサンダルは使わず、シューズを使うようにしている。

■ 試し中の1足 SALMON / XA AMPHIB (サロモン / XA アンフィビ)
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SALMON / XA AMPHIB

サロモンがスイムラン用に開発したウォーターシューズ。歩きやすさと履き心地を求めて、最近はまたトレランシューズも、あらためて試している。そんななかで気になったのがこのシューズ。

ウォーターシューズだけあって、排水性と速乾性は抜群。Contagrip® TAというアウトソールは、小さなスリットがたくさんある構造で、そこに水が流れて岩との密着度があがり、グリップ力を高めてくれている。

アッパーも、一般的なメッシュのトレランシューズよりも耐久性があり、岩場などでの足のプロテクションがある構造なのも安心できる。またシューレースが収納できるようになっており、靴ヒモがぶらぶらしないようにできるのもパックラフト向き。ちょっとソールが硬いかなとは感じているが、しばらくいろんな川で使ってみたい。



根津のシューズ遍歴



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■ 1〜3代目 & 冬用 (合計4足)
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1. ALTRA / LONE PEAK 3.0 2. LUNA SANDALS 3. ALTRA / Orympus 3.0 4. Atom / GREEEN MASTER

① ALTRA / LONE PEAK 3.0 (アルトラ / ローンピーク 3.0)
ハイキングで愛用していたシューズを流用。急流を下るわけではなく、リバーツーリング的な感じが多かったので、問題なく使えた。ただし、川までのアクセスは公共交通機関を使用していたので、履き替え用のサンダルも携行していた。

② LUNA SANDALS / Venado (ルナサンダル / べナード)
行き帰りも含めてシューズ1足でなんとかしたいと思い、試してみた。漕いでいる時は問題ないが、沈やポーテージの際に、川や岩場を歩くのがキツイ。脱げそうになるわ、滑りそうになるわ、足裏が痛いわで散々。

ネオプレーンソックスと組み合わせて試したこともあったが、あまり効果は感じられなかった。ケガのリスクもあるので、湖などの静水以外ではこの手のサンダルは避けたほうが賢明だろう。

③ ALTRA / Olympus 3.0 (アルトラ / オリンパス 3.0)
川の中や岩場を歩くことを想定して、ビブラムのメガグリップを採用したこのシューズをチョイス。ポーテージが多い場所ではかなり有用だった。ただし、ソールが厚いため、狭いコックピットでの足さばきに難あり。

④ Atom / GREEEN MASTER (アトム / グリーンマスター)
冬の釧路川を下る時に購入した長靴。釧路川では沈することもなく問題なく使用できたが、後日テストをしたらがっつり浸水してしまったので、いまはお蔵入り。

■ お気に入りの1足 ALTRA / Olympus 3.0 (アルトラ / オリンパス 3.0)
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ALTRA / Orympus 3.0

<お気に入りポイント>
厚底にくわえてアウトソールはビブラムのメガグリップ! ということで歩く時の安心感はかなりのもの。

石の多い川の中や、ポーテージで岩場を歩く時に重宝する。もともと歩くことが好きなので、歩く際に過度な緊張や不安を抱かなくていいのは、個人的には旅を楽しむ上ではかなり重要。

<物足りないポイント>
厚底ゆえかさばる。今のところ、あまりテクニカルな川には行っていないので、さほど影響はないが、より難易度の高い川になると舟の中での足さばきの悪さがストレスになりそう。

基本的にサンダルもセットで持っていくのだが、帰りに公共交通機関を使用する際、バックパックにこのシューズを入れるのはそこそこ大変。

■ 試し中の1足 ASTRAL / Brewer2.0 (アストラル / ブリュワー 2.0)
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ASTRAL / Brewer2.0

試し中というか、まだ買ったばかりで試してもいない。これまで僕はハイキングで使っていたシューズで、ずっとパックラフティングをやってきた。でも、佐井や小川をはじめ、他の仲間たちはみんなウォーターシューズなるものを持っている。

僕はその良さをまったく理解していないので、どれだけ有用なのかを試すべく手に入れた。

試したいのは2点。ひとつは、ウォーターシューズならではの排水性能。ハイキング用シューズとどれほど違うのか? 排水性能が高いとどれだけラクなのか?

もうひとつはグリップ力。ブリュワーと同じく「G® Rubber」ではあるものの、種類の異なる「G15」を採用。耐久性とグリップ力が上がっているようなので、それを体感してみたい。



カズのシューズ遍歴



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■ 1〜3代目 & 冬用 (合計4足)
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1. NEW BALANCE / MT10 2. ASTRAL / RASSLER 3. FIVE TEN / Eddy Pro 4. NRS / Desperado Shoe

① NEW BALANCE / MT10 (ニューバランス / MT10)
もともとハイキング用に持ってるシューズのなかで、素足ではいた時に履きやすいものを選んだ。舟のなかで踏ん張った際に、足と足指が動かしやすいところもポイント。足の力が舟にうまく伝わりやすいので、舟の安定性が高まる。

② ASTRAL / RASSLER (アストラル / ラスラー)
ハイキングとパックラフティング、水陸両用のウォーターシューズを探していて選んだもの。ポイントとしては、岩場でも難なくいけそうなグリップ力のステルスソール。実効果は小さいかもだけど少しでも寒さ対策になってくれそうなのと、履いている人がいなそうなミッドカット。特にグリップ力に関しては、①NEW BALANCE / MT10と段違いだったので、すごく快適だった。

③ FIVE TEN / Eddy Pro (ファイブテン / エディプロ)
暑い時期に使うパックラフト専用のローカットモデルが欲しくて購入したが、まだ少ししか履いてない。当時着ていたドライスーツがブルーとグレーの配色だったので、それとのコーディネートも考えてのカラーリング。かなりプロテクション性が高そうなので、いろんな川で試してみたい。

④ NRS / Desperado Shoe (エヌエスアール / デスペラード・シュー)
冬の釧路川に行く際に購入。ネオプレーン製で防水性、防寒性が高いので、寒い時期限定で使用している。

■ お気に入りの1足 ASTRAL / RASSLER (アストラル / ラスラー)
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ASTRAL / RASSLER

<お気に入りポイント>
FIVE TENの初期のステルスラバーを採用しているため、グリップ力が抜群で、川から出ても快適に歩くことができる。女性は男性に比べて重たいものを持つ力が弱いので、3kg強のパックラフトとパドルを持ちながら足場の悪い岩場を歩く時など、安心感を与えてくれるギアは本当に助かる。これまでのハイキング用シューズは、水が入るとシューズ内で足が滑っていたが、これは排水性が高くズレることも少ないのも、安心感という意味ではプラスになる。

防水ソックスと合わせることを想定して1サイズ上のものを購入したが、正解だった。足が濡れないので、不快感がなく、冷えて困ることもない。

<物足りないポイント>
ミッドカットなので足首のホールド感や、防寒性能はあるけど、足を踏ん張った時に、履き口部分が足首に食い込む感じがややストレスかな。

普段のハイキングではローカットしか履かないので、パックラフトでもローカットのほうが向いているのかもしれない。

■ 試し中の1足 FIVE TEN / Eddy Pro (ファイブテン / エディプロ)
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FIVE TEN / Eddy Pro

プロと銘打たれているだけあって、激しい流れの川で使うことを想定しているんだろうなと思いつつ、まだ試せていない。

アストラルと比べると、トゥボックスをはじめ形状が細身。まだその良し悪しは実感できていない。スカウティングやポーテージの際の歩き心地も試せてないので、まだまだ未知数のシューズ。

自分自身かなりブランクがあるので、とりあえず講習を受け直して、基礎からおさらいし、このシューズで川旅に行きたい。

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TRAILS編集部crewによる、パックラフティングの「マイ・グッド・シューズ」、いかがだっただろうか。

編集部でパックラフティング用のシューズについて語り合ってみると、改めていろんなポイントが見えてきた。

次回の後編では、仲間のアディクトたち7人に登場してもらい、それぞれの「マイ・グッド・シューズ」を語ってもらう。くわえて、今回見えてきたシューズ選びのさまざまなTIPSも紹介するので、お楽しみに。

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トレイルズ

トレイルズ

佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

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