TRAILS REPORT

パックラフト・アディクト | #36 パックラフター12人が選ぶ マイ・グッド・PFD (後編)

2020.09.09
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文・写真・取材・構成:TRAILS

パックラフト・アディクトたちが、実際に気に入って使っている「マイ・グッド・PFD」を紹介する特集記事。

今回の後編では、仲間のアディクトたち8人に、お気に入りのPFD (Personal Flotation Device, ライフジャケット) と、次にトライしてみたいPFDを語ってもらった。

前編でも触れたが、PFDはリバートリップの必須ギアであるにも関わらず、ユーザーのインプレッションや特徴の違いなど、リアルな情報は非常に少ない。

しかしこの記事でのPFDの紹介は、いずれもパックラフト・アディクトたちがフィールドで使用したインプレッションに基づいており、リアルで貴重なPFDのレビュー情報にもなっている。

記事の後半には、みんなの「マイ・グッド・PFD」から見えてきた、パックラフティングにおける「PFD選びのTIPS」もまとめたので、ぜひレファレンスに使ってみてほしい。



バダさんが選んだPFD



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■ お気に入りの1着 KOKATAT / Maximus Centurion (コーカタット / マキシマス・センチュリオン)
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KOKATAT / Maximus Centurion

<お気に入りポイント>
見た目が格好よくて、さらにベルト調整によるフィット感がとても優れたPFD。しっかり締めてもきつくない。ベルトの配置が良いのだろう。

体型は人それぞれだけど、私の体型にはよくフィットする。PFDは大切な安全装備なので、ネットで購入せずに、自分に合うかどうかを実際に試着してから購入するのがオススメ。

前面にフロントポケットが付属しているが、このポケットを外すと前面がフラットになり、沈したときに再乗艇 (※1) しやすくなる (まあ、そもそも再乗艇は下手だけど)。

※1 再乗艇:転覆して体が舟から川に落ちたあとに、再び舟に乗ること。

<物足りないポイント>
クイックリリースベルト (スローバッグなどを、安全に取り付けるためのベルト) を取り付ける手順がやや面倒。そのため、モンベルが販売している単体のクイックリリースベルトを使うことを検討中。PFDの機能が物足りないというよりは、ものぐさな私でも安全面の装備を怠らないようにするための準備。

また、スマートフォンの大型化にともない、PFD本体のポケットが窮屈に感じている。ただし現行の最新モデルは、マイナーチェンジしたことで大きなポケットに変わったよう。物足りないところが改善されていくのであれば、今後も使い続けたいPFD。

■ 試したい1着 ASTRAL / Ringo (アストラル / リンゴ)
主力はKOKATATのMaximus Centurionだけど、漕ぐ場所や状況によっては使う道具を変えてもよいと思う。高い安全性は前提であるものの、趣味の世界なので見た目で選ぶのもあり。

以前、舟を古いタイプに買い替えたように、自分本来の好みとしては、よりシンプルなデザイン。たとえば、ASTRALのRingoとか。

このモデルは、大好きなロータスデザインを彷彿とさせるデザイン (懐かしいロゴもついてる) で思い入れもあるので、ぜひ使ってみたいと思っている。



ナカザワ君が選んだPFD



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■ お気に入りの1着 KOKATAT / Ronin (コーカタット / ローニン)
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KOKATAT / Ronin

<お気に入りポイント>
前面の中央2カ所にポケットがあって、1つは上開きでもう1つは横開き。これはクルーザーデッキ (※2) 装着時でも使いやすくて気に入っている (デジカメとiPhoneを入れている)。

シンプルなデザインで、パドリング時も再乗艇時もジャマにならない。特に再乗艇時には、まったく引っかからないというよりは、適度に引っかかる感じがあり、自分にとってはちょうどいい。

プルオーバータイプではなく、フロントジッパーなので、脱ぎ着がしやすいのもいい。

あとは、パッキングの際にも実は便利。お腹まわりに横長に浮力体が配されているので、90度回転させて自分のバックパック (Gossamer GearのGorilla, Mariposa Plus) に取り付けると、バンジーコードにうまく収まってくれる。

※2 クルーザーデッキ:アルパカラフト社のスプレーデッキのタイプのひとつ。スプレーデッキは、コックピット内に水が侵入するのを防ぐための装備。アルパカラフトには、開閉が容易にできるクルーザーデッキと、より密閉性の優れたスカートタイプのホワイトウォーターデッキの2種類がある。

<物足りないポイント>
浮力体が立体カットで、フィット感は良いものの、一方でかさばるというデメリットもある。

あとは、鳥見ツーリング時に使用する双眼鏡や単眼鏡を素早く出し入れできるポケットがほしい。今は、ショルダーベルトにボトルホルダーを付けて、それで代用している。

■ 試したい1着 特になし
パッキングのことを考えると、AnfibioのインフレータブルタイプのPFDも気になるけど、安全面に不安があって手が出せないでいる。

フロントパネルの左右とバックパネルを簡単にバラバラにできるPFDがあったら、もっとスマートにパッキングできて良さそうだなと思う。



のりさんが選んだPFD



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■ お気に入りの1着 ASTRAL / Camino 200 (アストラル / カミノ200)
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ASTRAL / Camino 200

<お気に入りポイント>
必要最低限が揃っているPFD。救助に必要なクイックリリースベルトが付けられる仕様で、それでいてシンプルなデザインが気に入っている。

フロントジッパーがあり、センターから開くフロントエントリータイプなので脱着がとにかくラク。

内側がメッシュ構造なので、濡れていてもすぐに乾くのは、使用後のアドバンテージになるかと。ケースに入れたiPhone Xを収納できる大きなポケットもありがたい。

<物足りないポイント>
メッシュのショルダーハーネスが貧弱なイメージ。救助の際、ショルダー部分を握って舟に引き上げる場面があるけど、このPFDだとちぎれてしまわないか心配。

■ 試したい1着 NRS / Zen Rescue PFD (エヌアールエス / ゼン・レスキュー PFD)
レスキューに特化したPFDなので次の1つとして考えている。

パックラフトを始めたばかりの頃は、フリップ (転覆) して助けられることが多くて。そのぶんレスキューの大事さはよくわかっているので、そういう意味でも試してみたいと思っている。

Camino 200でもレスキューアイテムは装着できるけど、NRSのZenはその道のプロが考えて作り上げたものなので、使ってみたい。



まみちゃんが選んだPFD



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■ お気に入りの1着 ASTRAL / Blue Jacket (アストラル / ブルージャケット)
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ASTRAL / Blue Jacket

<お気に入りポイント>
脇と胸元がすっきりとしていて、パドリング中に動きやすい。胸の圧迫感も少なく、着心地はすっきりしているけど、しっかりとボリュームがあって安心感がある。

前面のポケットが大きいのも便利。スマートフォンもラクに入れられるし、ガバッと開くので中身が見やすく、モノが取り出しやすい。

肩部分のフィット感の調整が、前面についているハーネスでできるのもラクでいい。

<物足りないポイント>
特にないけど、強いて挙げるのであれば、再乗艇が得意でない私にとっては、前面の大きなポケットが再乗艇時に引っかかりやすいので、少しだけ気になる。

■ 試したい1着 ASTRAL / Camino 200 (アストラル / カミノ200)
いま使っているASTRALのBlue Jacketに十分満足しているので、あまり次は考えていない。ただ、のりさんが使っているCamino 200は、軽くて魅力的だなとは思っている。

着た時に軽さを感じるだけでなく、特に濡れた時に違うなと。濡れてずしっとくる、あの感じがBlue Jacketより少ない気がする。

メッシュ部分があるので、生地に水が含みにくく、そのぶん乾くのも早いと感じている。



ケンジ君が選んだPFD



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■ お気に入りの1着 KOKATAT / Maximus (コーカタット / マキシマス)
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KOKATAT / Maximus

<お気に入りポイント>
まず、しっかり浮くこと!

当たり前だと思うかもしれないけれど、きちんと選ばないと浮力が十分ではないPFDもある。だから浮力が大きく、どんな状況でも守ってくれるという安心感は何物にも代えがたい。

またウエストまわりがすっきりしていて、パックラフトの背もたれと干渉することがなく、常に安定した姿勢でパドリングできるのも良い。

<物足りないポイント>
腹部に浮力体が集中している機構への不満がいくつかある。

まず、携帯性の悪さ。旅では公共交通機関を多用するので、かさばることは一番のデメリット。また、フラットにならないので寝具としての併用ができず、荷物の軽量化につながらない。

■ 試したい1着 KOKATAT / Hustler (コーカタット / ハスラー)
フロントの四次元ポケット的な収納が魅力。

というのも、ツーリング時にスマホや川地図などを頻繁に使用するのだけれど、その都度バウバッグ (※3) からモノを出し入れするのはストレスなので、PFDの収納性はけっこう大事。

このポケットに行動食なんかを入れて、それを食べながら、ゆらりゆらりと旅がしたい。

※3 バウバッグ:パックラフトのバウ(船首。舟の前の部分)に取り付けて使用するパックラフト専用のドライバッグ。



ゼニーが選んだPFD



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■ お気に入りの1着 ASTRAL / Abba (アストラル / アバ)
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ASTRAL / Abba

<お気に入りポイント>
PFDはお店でいろいろ試着して決めた。男性用のPFDだと胸の圧迫感が強い感じがしたので、お店の人に「女性の体型を考慮したPFD」としてオススメしてもらったのがAbba。

胸の締め付けが強くなく、体全体にフィットするのが気に入っている。フロントジッパー型なので、脱ぎ着がしやすいのも良い (サンングラスや帽子をはずす必要がない)。公共交通機関で移動するときに、かさばりすぎない構造なのも便利。

<物足りないポイント>
ナイフやホイッスルなどを付ける場所が、上部の片方にしかないところ。

ベスト型なので構造上しょうがないとは思いつつ、もう少し下にあってつかみやすいところにあれば……とは思う。

ASTRALのBlue Jacketみたいに、前に大きいポケットがついていると、そこにデジカメなども入れられていいなと思う。まあでも、そこはAbbaの気に入っているポイントとトレードオフなんだろうなと。

■ 試したい1着 ASTRAL / Sea Wolf (アストラル / シーウルフ)
パートナーが持っているASTRALのSea Wolfとか、TRAILSのカズさんが使っているKOKATATのOrbit Tourとか、肩部分の可動域がとても広いPFDが気になっている。漕ぎ心地がどのくらい違うんだろうなと。



タカシロ君が選んだPFD



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■ お気に入りの1着 KOKATATO / Maximus (コーカタット / マキシマス)
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KOKATATO / Maximus

<お気に入りポイント>
これの他に所有しているASTRALのCaminoと比較しての良さになるけど、ウエストベルトの締め付け調整のしやすさもあって、装着感と浮力に絶対的な安心感がある。

利根川を下った時、派手にひっくり返されて多少水流に揉まれたけれど、しっかり水面上に首上をキープし、慌てることなくリカバリーできた。

危険を伴うアクティビティである以上は、信頼、安心できるモデルを選びたい。このMaximusは、何年も大きなモデルチェンジなくラインナップされていることからも人気なのだろう。もちろん、見た目のカッコ良さもポイント。

<物足りないポイント>
収納面にやや不満がある。昨今のスマートフォンは防水モデルが当たり前になっているし、せめてiPhoneくらい入るポケットがほしい。

もうひとつは不満というほどではないけど、サイドエントリー式の着脱のため、フロントジップモデルよりはバックパックにくくりつけた際にかさばる。

■ 試したい1着 KOKATAT / Maximus Centurion (コーカタット / マキシマス・センチュリオン)
収納面を除けばかなり満足しているので、さらに試すとすれば、同じシリーズのレスキューモデルのMaximus Centurionかな。

あとは、ASTRALのGreen JacketやBlue Jacketの大きなフロントポケットも気になってはいる。次はもう少しカラフルなモデルを選びたい!



コンスタンティンが選んだPFD



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■ お気に入りの1着 Palm Equipment / Alpha (パーム・イクィップメント / アルファ)
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Palm Equipment / Alpha

<お気に入りポイント>
ホワイトウォーター用のPFDなんだけど、軽量なのが良い。M/Lサイズでわずか607gで、ホワイトウォーター用PFDのなかでは最も軽いモデルのひとつ (すでにAlphaは廃番。後継はAce)。

コンパクトでパッキングもしやすいから、海外遠征に持っていくにも最適。これまでも、ポルトガル、ロシア、日本など、いろんな国の旅に持っていった。もちろん、今住んでいるオランダでもよく使っている。

軽量性とパッキングのコンパクトさだけでなく、Alphaは薄型だから、パドリング中の動きに干渉せず、長時間、着続けても快適。そして他のホワイトウォーター用PFDと比べて、安価なのも良い。

<物足りないポイント>
3つあるのだが、そのうち2つはプルオーバータイプに関連すること。1つ目は、サイドのストラップが絞りにくいこと。ドライスーツの下にウェアを重ね着し時は、特にそう感じる。

2つ目は、装着するたびにPFDのストラップの調整をしなければならないこと。これは間違いなく、フロントエントリータイプやサイドエントリータイプと比べたときのデメリットだと思う。大きな問題ではないけど、不便。

3つ目は、ポケットが小さいこと。Alphaはとてもミニマルなデザイン (僕はこれがとても好きなんだけど) なので、ポケットはフロントパネルの内側に1つあるだけ。携帯電話を入れるにはちょっと小さすぎる。

■ 試したい1着 ASTRAL / Green Jacket (アストラル / グリーンジャケット)
すでに試しているものだけど、ここ最近、グレードの高いホワイトウォーターで使用しているのがASTRALのGreen Jacket。

これは重量もけっこうあるし、Alphaのようにコンパクトにパッキングすることもできない。でも、そもそも目的が違うから仕方ない。

あとは、Alphaの後継モデルのAceも気になっている。どう変わったのか、ポケットは大きくなったのか、興味がある。



PFD選びのTIPS



TRAILS編集部と仲間のパックラフト・アディクトたちで語り合うなかででてきた、PFD選びのTIPSをさいごにまとめてみよう。

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① 浮力
川の事故は命に直結する。PFDの浮力は、安全性の確保において最も重要なファクターだ。成人向けパドリング用PFDはだいたい7〜8kgの浮力がある。

国や認定機関によって違いはあるが、USコーストガード (※4) の基準でも、タイプⅢ (パドリング向けタイプ) では最低7kgの浮力が必要と定義されている。これはフリップ (転覆) した際に、頭を水面上に保つ(呼吸の維持)上で必要な浮力を考慮した数字 (※5) だ。

浮力には、地上での体重だけでなく、体脂肪 (筋肉より体脂肪の方が浮きやすい)、肺の大きさ、服装なども影響するが、それらを考慮してPFDに必要な浮力は設計されている。また、浮力体に使われる発泡材は、経年劣化により中のフォーム材の気泡が押しつぶされて小さくなるなどして浮力は低下する。そのため、使用年数が長いものや、USEDで購入したものは浮力をチェックする必要がある。

② サイズとフィット感
ついついデザインを最初に見てしまうが、自分の体型にきちんと合っていることが非常に重要。大きめのサイズや、体型に合っていないものを選ぶと、フリップ (転覆) した際に脱げたり、ずれたりしてしまうリスクもある。また小さすぎたり、体型にフィットしていなかったりすると、長時間のパドリングの際、疲労感やストレスにつながる。ベルトの位置が体に合うかも含めて、PFDは試着がマスト。

③ 収納力
スマートフォンやカメラ、川地図を収納できるポケットが付いていると、写真を撮ったり、現在地確認をしたり、といった動作もスムーズ。また、レスキューの際に必要となるカラビナなどを収納することもできる。PFDはタイプによって、スマートフォンも入らないサイズのポケットしかないものもあるので、事前にチェックしておこう。

④ 用途別のタイプ
パックラフティングで使うPFDには、ツーリング用、ホワイトウォーター用、ホワイトウォーター+レスキュー仕様の大きく3タイプがある。それぞれ使用目的に最適化されたデザイン、ギミック、素材選択がされている。ツーリング用でシンプルだけど、ホワイトウォーターに対応していないタイプのものもある。ホワイトウォーター用にすれば基本的に問題ない。自分の遊びたいスタイルや目的に合わせて選ぼう。

⑤ 着脱の方法
主に2タイプあり、それぞれメリットとデメリットがある。プルオーバータイプ (上からかぶるタイプ) はシンプルで、フィット感も高いというメリットがあるものの、着脱が面倒。フロントジッパーやサイドジッパーのモデルは着脱はしやすいが、フィット感に劣る。それぞれのメリット、デメリットを理解した上で検討しよう。

⑥ パッキングのしやすさ
ハイキングと組み合わせたり、公共交通機関を使って移動できるパックラフトだからこそ、パッキングのしやすさは大事なポイント。事前に、パックラフティングで使用するバックパックとの相性もお店でチェックできるとベター。

⑦ 軽量性
どれくらいのスペックのものを選ぶかによって重量も変わる。たとえばASTRALは、シンプルでライトウェイトなモデルのV-Eightだと554gだが、ツーリング用でホワイトウォーターには対応していない。一方、ハイエンドモデルでレスキュー仕様も付いているGreen Jacketだと、安全性と信頼度は高いが1,315gの重量がある。

⑧ カラーリングとデザイン
PFDは体の真ん中に装着するので、カラーリングやデザインは自分のスタイリングに直結する。機能性はもちろんだが、最後は自分の好きなカラーやデザインで絞り込みたい。インパクトあるビビッドなカラーにするか、渋いカラーにするか。ヘルメットやパックラフト本体などのカラーのマッチングも考えてチョイスしよう。

※4 United States Coast Guard:アメリカ沿岸警備隊のこと。海難捜索、救助、警備をはじめさまざまな任務を遂行しているが、PFDの認証も手がけており、USCG認証は高品質の証でもある。

※5 USコーストガード のHPに、「ほとんどの大人は、頭を水の上に浮かせるために7ポンド (約3.1kg) ~ 12ポンド (約5.4kg) の余分な浮力が必要」とある。

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PFDは、試着できる場所や機会も限られていて、自分でいろいろ買って試せるわけでもない。

今回の記事では、アディクトたちのお気に入りPFDをできるだけがっつり紹介し、最後にTIPSもまとめたが、現時点でのTRAILS編集部のオススメはというと、『ASTRAL / Blue Jacket』(アストラル / ブルージャケット) になるだろう。

もちろん、今回登場したアディクトたちにも人気のKOKATAT (コーカタット ※6) も業界のトップブランドのひとつで、なかでもKOKATAT / Maximus (コーカタット / マキシマス) はバランスのとれた素晴らしいモデルだ。

ただ、ASTRALはロータスデザイン創業者のつくったカルチャーを牽引してきたブランドであり、さらにこのモデルは、デザインのシンプルさ、軽量性、ポケットの収納性、レスキュー装備も付けられる拡張性など、総合力が高いPFDということで、選ばせてもらった。

※6 KOKATAT (コーカタット) :アメリカはカルフォルニア州・アルカタにあるパドルスポーツギアの専門ブランド。1971年に創業し、厳しい品質基準のもとパドラーのためのプロダクトをつくり続けて約50年。その信頼性は、アメリカの軍隊や沿岸警備隊に製品提供していることからも裏付けられている。アルパカラフトのドライスーツもコーカタットへ依頼して作られている。

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大きなフロントポケットは収納力も高く、脇の下にあるバックルで着脱するサイドエントリー式で着脱もしやすい。

パックラフティング・ギアの濃いめこってりの偏愛を集めた「マイ・グッド・PFD」の記事はいかがだったでしょうか。

シューズ編に続きPFD編をお送りしましたが、まだまだ濃ゆい「マイ・グッド・ギア」のシリーズは続けていきます。次回は「マイ・グッド・パドル」です。お楽しみに。

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WRITER
トレイルズ

トレイルズ

佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

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