TRAILS REPORT

TRAIL FOOD(トレイルフード) | ところで、みんな何食べてる?

2022.12.02
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What’s TRAIL FOOD? | 「トレイルで、実際みんな何を食べているの?」。そんなリアルなTRAIL FOOD (トレイルフード) を集めた記事シリーズ。ULハイキングをはじめ、ロング・ディスタンス・ハイキングやハンモック・ハイキング、パックラフティング、さらにはフライフィッシングやテンカラなど、それぞれの遊びに没頭している人たちに登場してもらい、普段どんなトレイルフードを食べているかを紹介してもらう。マネするも良し、しないも良し。リアルなトレイルライフに触れることが、きっと新たな気づきや刺激になるはずだ。

* * *

UL (ウルトラライト) ハイキングならばフードも軽量化することが重要になるし、ロング・ディスタンス・ハイキングならば長い旅のなかでもどこでも調達のしやすいものや、栄養・カロリーをきちんと摂取できることをより重視するようになる。

トレイル上での遊び方やスタイルによって、実際に食べるトレイルフードは変わる。

この記事シリーズで登場するのは、世の中でよく紹介されるような「山でこんなにおいしそうなもの作って、食べられる!」というフードがかならずしもメインではない。それぞれの遊び方やスタイルのなかで、時には質素に見えるかもしれないが、みんなが実際に食べているリアルなトレイルフードだ。

リアルなトレイルフードには、旅を楽しむための大事なエッセンスや、実践的なTIPSが詰め込まれているはずだ。そんなリアルなトレイルフードが知りたくて、この連載記事を立ち上げることにした。

次回から、それぞれのスタイルで遊んでいる人に毎回1人ずつ登場してもらい、その人ならではのトレイルフードを紹介してもらう。

今回の記事は、次回からはじまる連載の企画内容やコンセプトを紹介する。まずは、スタイルや遊ぶ内容ごとにトレイルフードの一例を挙げながら、大まかな傾向を捉えてみた。次回以降の記事のナビゲーションになればと思う。


トレイルで遊ぶ人たちが、実際に食べているトレイルフードとは?

ULハイキング × トレイルフード


袋メシの一例。使用する袋は、事前に耐熱温度をチェックしておくこと。

ULハイカーは、いかにシンプルかつ軽量にできるかをコンセプトに、最小限の荷物、最小限の燃料でハイキングをする。

調理はせず、お湯を入れるだけで完成する食事がメイン。手間のかかる調理は不要なので、行動中にお湯で戻しておいて、テント場に着いたら食べるだけ、というスタイルもおなじみだ。

代表的なのは、『袋メシ』。ジップロックやビニール袋にアルファ米と乾燥食材と調味料を混ぜ、あとはお湯を注ぐだけ、という超シンプルなトレイルフード。

クッカーが汚れないので水やペーパーの節約にもなる。さらに1食分ずつラップにくるんで携行し、ジップロックやビニール袋を使い回せば、ゴミも減らすことができるので、さらに軽量化ができる。

Hiker’s Depotの土屋さんが昔から提唱&実践していて、たびたび紹介したりもしていたから、彼の影響を受けて袋メシにハマったULハイカーも多いはずだ。

ロング・ディスタンス・ハイキング × トレイルフード


アメリカのグロサリーストアでかならずと言っていいほど手に入るマッシュポテト。 Photo by Ozunu Kurokawa

数週間〜数カ月におよぶハイキングでは、どんなトレイルフードがリアルなのか。

長期間の旅であることを考えると、調達がしやすいこと、安価であること、軽量であること、などがポイントでもある。

また毎日、長時間行動をするため、いかにカロリーを摂るかも重要。ことアメリカにおいては、ピーナッツバターをジャーごと携行するハイカーも少なくない。そして『即席めん』が定番でもある。

ただ『即席めん』だけでは満腹にならないハイカーも多く、ここにピーナッツバターをはじめ他の食材をぶち込んで食べるのも一般的だ。

ハンモック・ハイキング × トレイルフード


ウッドストーブがあれば、何を焼いたって美味しいのだ。

ハンモックに相性がいいギアと言えばウッドストーブ。このウッドストーブを用いた食事が、ハンモック・ハイキングではよく見受けられる。

というのも、ハンモックをイス (あるいはソファー) にしてメロウに楽しむ上で、ウッドストーブの炎やその世界観がフィットするのだ。

ハンモックでくつろぎながら、ウッドストーブでのんびり焼き物を焼く。ハンモック・ハイカーならおなじみの光景だろう。

ウッドストーブを使うと、コンビニで買ったソーセージですら極上のディナーに思えるから不思議だ。

パックラフティング × トレイルフード


河原での焚き火は、とにかく暖かいし、贅沢だ。

パックラフティングに欠かせないといっても過言ではないのが、河原でのキャンプ。仲間たちと焚き火を囲みながら調理をし、食事をするのは何よりの贅沢だ。

パックラフティングで旅をしていると、川からあがった際に暖をとりたくなるものだ。しかも、焚き火に必要なグリルや食材など、多少かさばる荷物もパックラフトだったら、載せて運ぶことができる。

その土地の食材を仕入れて (たとえばローカルのスーパーでおでんを買ったり、時には川で魚をとったりして)、焼いたり、煮たりと、なんだってできてしまう。火力も強いため、幅広いトレイルフードが味わえるのも大きな特徴だ。

フィッシング × トレイルフード


釣った魚を食べる喜びは、何物にもかえがたい。 Photo by Shohei Kawagoe

TRAILS読者のなかには、フライフィッシングやテンカラをやる人も多い。自分で釣った魚を、自分で調理して、自分で食べる。何と言っても、この自給自足のスタイルが他にはない一番の特徴であり、醍醐味でもある。

魚によって調理の仕方も食べ方も異なるケースも多いため、人の個性はもちろん魚の個性もトレイルフードに大きく反映される。

どんな魚をどう食すのか。フライフィッシングやテンカラならではのトレイルフードの世界がある。


次回から、十人十色のトレイルフードを紹介する。

次回の第1回のテーマは、ULハイキング。

どんな人が、どんなトレイルフードを紹介してくれるのか。

リアルなトレイルフードを知ることで、あなたのトレイルライフがより豊かになりますように。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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