LONG DISTANCE HIKERS DAY 2024 | ハイカーが旅のストーリーを語る『HIKER’S TABLE』の紹介
いよいよ来週末、4月20日 (土)・21日 (日) に開催する『LONG DISTANCE HIKERS DAY 2024』。
2016年にスタートしたこのイベントの第1回目からつづく、コア・コンテンツのひとつが『HIKER’S TABLE』。ロング・ディスタンス・ハイキングにおいて、それぞれのハイカーが体験したリアルでパーソナルなストーリーを語ってもらうコンテンツです。
2日間合わせて16個のHIKER’S TABLEがあり、全12本のトレイルおよびその旅のストーリーが語られます。イベント開催に先立って、今回このコンテンツに登場するハイカーを、各トレイルごとに紹介します。
今年は例年以上にトレイルのバリエーションも豊富で、北米のアメリカ3大トレイル (PCT, AT, CDT)、JMTはもちろん、アメリカのトレイルではPNT、Colorado Trail (※), Arizona Trail (※), Long Trail (※)も紹介。他にもNZのTe Araroa (テ・アラロア)、ヨーロッパのTour de Montblanc (※), Hexatrek (※)、ネパールのGHT など、世界各国のトレイルを紹介します。
この記事で気になるハイカーを見つけて、そのハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録を、ぜひ聞きにきてください!
【イベント日時】
2024年4月20日(土)4月21日(日) 12:00〜18:00 @三鷹 Three Eight Nine MITAKA
アメリカ3大トレイル / JMT
■ PCT (パシフィック・クレスト・トレイル)
– 佐々木央・神矢由芽 a.k.a. Mayo & Yume (20日 13:30-13:25)
ULへの出会いと、アメリカ西海岸の雰囲気に憧れから、PCT行きを決意したMayo & Yume。異例の「ビッグ・スノー・イヤー」により当初のプランは崩れたが、見たことものない景色に、大自然の中での野営などPCTに魅了され続ける旅を体験した。
– 遠藤篤史・春美 a.k.a. Clyde & Bonnie (21日 13:30-13:25)
東北のBonnie & ClydeのPCTはみちのく潮風トレイルでPCTハイカーのBooBooと出会ったことから始まった。国内ロングトレイルの情報収集を機に出会ったBooBooからPCTを知り、その後次第にPCTへの思いが強まる。そんな二人が夫婦で旅したPCTの魅力を語る。
■ AT (アパラチアン・トレイル)
– 布山亮平 a.k.a. Sexy (20日 14:45-15:10)
2020年のLDHDでLost &FoundとCrazypantsの話に感動して、ATを歩くことを決意したSexy。山の経験がない頃に読んだ土屋氏の『ウルトラライトハイキング』と、子供の頃から使っていた先割れスプーンが結びつき、ULとロング・ディスタンス・ハイキングの世界へ。
– 飯塚真吾 a.k.a. Daylight (21日 14:15-14:40)
バックパックのMYOGやフリップ・フロップなど、個性的なスタイルで歩いたDaylight。実はPCTのパーミット取得ができずにATを選んだのだが、結果的にATを大満喫した。そんな彼が、PCTにはない、ATならではの魅力を語る。
■ CDT (コンチネンタル・ディバイド・トレイル)
– 伊東大輔 a.k.a. Goat (20日・21日 13:30-13:55)
2022年、PCTの旅終わり際に「次はCDTに行くんだろうな」という直感があったというGoat。その直感のまま2023年にCDTへ。PCTとは違う、ハイカーが少ないCDTの「自由」を謳歌するが、いくつかの再会を経てCDTとPCTのそれぞれが良さを再認識する旅となった。
■ JMT (ジョン・ミューア・トレイル)
– 伊藤岳 a.k.a. Gaku (20日 13:30-13:55)
100kmマラソン完走への体力づくりをきっかけにのめり込んだ山の世界。知らない景色を求めるままにふと参加したLDHDで出会ってしまった、アメリカのロング・ディスタンス・ハイキングの世界。GAKUがJMTを歩いて感じた「自由」とは何か?
– 石川進 a.k.a. Susumu (21日 13:30-13:55)
Susumuは彼が愛する奥多摩奥秩父や八ヶ岳を足繁く歩くだけでなく、奥多摩の小屋でも手伝いをしている。昔から田渕義雄、アンセル・アダムスに刺激されてきた憧れが、金峰山小屋でJMTハイカーと出会ったことなど複数の縁が重なりJMT行きを決意。
PNT / Colorado Trail / Arizona Trail / Long Trail
■ PNT (パシフィック・ノースウエスト・トレイル)
– 松浦一磨 a.k.a. Zoey (21日 14:15-14:40)
TRAILSのジェフのレポートにあった「PNTにはロング・ディスタンス・ハイキングの良きレガシーが残っている」というフレーズに共感しPNTを歩くことにしたZoey。PNTならば「自然 対 自分」という環境に身を置くことができる、という思いを胸に旅へ出た。
■ Colorado Trail (コロラド・トレイル)
– 利根川真幸 a.k.a. Tony (20日 13:00-13:25)
コロラド・トレイル (CT) は、アメリカのロッキー山脈の、壮大で美しい景色に浸ることができる約780kmのトレイル。Tonyは2015年にPCTを歩いた時に、すでに次はCTヘ行くと決めていた。PCTから8年、MYOGをはじめに自分のULのスタイルをアップデートして臨んだCTの旅を語る。
■ Long Trail (ロングトレイル)
– 勝俣隆 a.k.a. Loon (20日 14:15-14:40)
Loonは2014年のATでアメリカ東海岸のトレイルが持つ、土地との結びつきやハイキング文化の歴史の深さに魅了される。その原点がヴァーモントのロングトレイル (LT)。アメリカで一番古いロングトレイルとして知られ、ATのモデルになったLTとはどのようなトレイルなのか?
■ Arizona Trail (アリゾナ・トレイル)
– 清田勝 a.k.a. Not Yet (21日 13:00-13:25)
アリゾナ・トレイル (AZT) は、アメリカのアリゾナ州を南北に縦断する約1,300kmのトレイル。 南部特有の砂漠地帯や、圧倒的なグランドキャニオンの景色など、特徴的な景色をもつトレイル。Not Yetはどのような思いでこのAZTを旅したのか。
Te Araroa / Tour de Montblanc / Hexatrek / GHT
■ Te Araroa (テ・アラロア)
– 鳥越恵 a.k.a. Tori (20日 14:15-14:40)
映画『ロード・オブ・ザ・リング』が好きで、ロケ地であるニュージーランドの大自然のなかを歩くことに憧れ、テ・アラロア (TA) に行くことにしたTori。多くのトラブルがありながらも、ハイカーとの出会いや歩くことの楽しさに支えられて旅を続けた。
■ Tour de Montblanc (ツール・ド・モンブラン)
– 瀧川朋彦・緑川千寿子 a.k.a. Chika (20日 14:45-15:10)
料理人であるChizukoと釣り人であるTomohikoが2019年のJMTの次に向かったのがツール・ド・モンブラン (TMB)。ヨーロッパの山小屋料理 (それとビール) に興味を持ち、それを楽しめるトレイルとして目をつけたのがTMB。JMTと比べたTMBの違いと魅力とは?
■ Hexatrek (ヘキサトレック)
– ダイスケ a.k.a. Beyoncé (21日 14:45-15:10)
BeyoncéがPCTの次に選んだのがフランスのヘキサトレック。日本では情報が少ない、2022年にオフィシャルに開通したばかりの約3,000kmのトレイル。アルプスやピレネーの高山地帯、ヨーロッパの田舎町などアメリカとは違った景色に出会う旅であった。
■ GHT (グレート・ヒマラヤ・トレイル)
– 根津貴央 a.k.a. Taka (21日 14:45-15:10)
ヒマラヤ山脈を貫くGHTを、毎年セクションハイキングしているTaka。地元の生活道がメインのGHTは、村々をつなぎヒマラヤに住まう人々の営みに触れながら旅するのが特徴。里山としてのヒマラヤが存分に味わえる。
LONG DISTANCE HIKERS DAY 2024
– What’s LONG DISTANCE HIKERS DAY?
日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らの手でつくっていく。そんな思いで2016年に立ち上げたイベントです。ロング・ディスタンス・トレイルを歩いたハイカーが、リアルな旅の体験を発信できる場。ロング・ディスタンス・ハイキングの旅の情報や知恵を交換できる場。旅のあとのライフスタイルについて語り合える場。そんなふうに、ロング・ディスタンス・ハイキングの旅を愛するハイカーにとって、最もリアルな人と情報が交流する場となればと思っています。
このイベントを立ち上げる前に、私たちは『LONG DISTANCE HIKING』 (※) という書籍を出しました。この本は、ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーとTIPSを詰め込んだ本です。しかし書籍というフォーマットは、リアルタイムな情報の更新は不向きです。書籍とは別に、必ずリアルタイムで、ダイレクトな情報を届ける場が必要になると考えていました。それが、このイベントが生まれたきっかけのひとつでもあります。
数百km、数千kmにおよぶ歩き旅とは、どんな体験であり、どんな感覚を与えてくれるものなのか?映像や雑誌などの情報からだけでは感じられない、ハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録。またそのハイカー自身の人柄。そこには旅への憧れや臨場感を刺激してくれる、豊かでリアリティある情報が溢れています。ぜひ、あなたの旅のきっかけをつかみに遊びにきてください。
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