HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2019 #02 TRAILS research(前編)ユーザーレビュー
取材・構成:TRAILS
『ハンモックギア2019』の第2弾は、TRAILS research(トレイルズ・リサーチ)の前編。
TRAILSでは、過去にもOMMレースやロングトレイル、ハンモックに関するリサーチを実施して、データに基づく調査内容を公開してきました。今回は、『HAMMOCKS for Hiker 2019』に参加してくださった方々のリアルなハンモックスタイルを、インタビューを通じてリサーチ。
いったいハンモックの何が良くて、どこが好きなのか? そして、どんな使い方をしているのか? 生の声を聞きましたので、それを紹介します。
ハンモック泊が初めてという方から、すでにマイハンモックを持っている人、さらには独自のスタイルで楽しんでいる人まで、さまざまな人が登場します。
ハンモックの世界は奥が深い! そう思える内容になっています。
ギアへの偏愛ぶりがうかがえるハンモック・ジャンキーたち
使用ギア:[ハンモック] HENNESSY HAMMOCK / Expedition A-sym Zip, [タープ] HENNESSY HAMMOCK / Monsoon Rainfly, [防寒アイテム] HENNESSY HAMMOCK / SuperShelter #1 ZIP
ヤマモトさん:スーパーシェルターは、マットが内蔵されているのと、エマージェンシーブランケットも付属品としてあるので、背中側がすごく暖かいです。モンスーンレインフライは、通常のひし形のタープよりも密閉性が高く、横からの雨風も防ぐことができます。私は寒がりなので、真夏を除いてはこれを使っています。
使用ギア:[ハンモック] HUMMINGBIRD HAMMOCKS / Single, [タープ] EXPED / Solo Tarp, [防寒アイテム] PUROMONTE / Down Multi Poncho 120
キムチさん:僕キャンパーなんですよ。たぶん、去年あたりにニノさんがハンモックで寝ているTRAILSのハンモック動画をYouTubeで見て、無性にやりたくなっちゃって。ハンモックはハミングバードのシングル、寝袋はプロモンテのダウンポンチョを改造してチューブキルトにして、さらに中にはコストコのダウンキルトを入れてます。ダウンポンチョは両サイドにドローコードを足すだけでハンモックにあわせられるキルトになるんです。超安いしこれ流行ると思いますよ(笑)。
使用ギア:[ハンモック] DUTCHWARE GEAR / Chameleon Hammock, [タープ] HAMMOCK GEAR / Dyneema Fiber Hex Tarp, [ギアスリング] DUTCHWARE GEAR / Netless Hammock Chair, [子犬用テント] DUTCHWARE GEAR / Pup Tent
タカセさん:ハンモックはいろいろ持っていますが、泊まるとなるとこのダッチウェアですね。生地の肌ざわりの良さと、寝心地が抜群です。自分の身長が184cmということもあって、このアメリカンサイズがいいんですよね。バグネットは取り外せますし、しかも同じ形状で冬用のシルナイロン製のトップカバーも付けることができる。ギアスリングは、実はハンモックチェアで、サイズがちょうどいいのでギア収納用に使ってます。あと今回は、犬用のテントのテストも兼ねて来たんです。第1回目のこのイベントに初めて参加してハンモックに触れて、ハマって、3年でここまできちゃいました(苦笑)。
さまざまな防寒スタイル
使用ギア:[ハンモック] AXESQUIN / UKIGUMO, [タープ] EXPED / Solo Tarp, [防寒アイテム] AXESQUIN / UNKAI
ネモさん:ウキグモとウンカイは、めちゃくちゃ暖かかったです。座った瞬間ポカポカで、あったかっ! って思いました。上掛けのウンカイは、フットボックスが良かったです。私は、あまり寝相が良くなくて布団とか落ちちゃうタイプなんですけど、今回は夜中に目が覚めた時に普通にかかっていてすごい! って思いました。普段は、ついつい軽いギアを選びがちなんですが、このイベントでは、普段使わないものを試せるのがいいですよね。
使用ギア:[ハンモック] EXPED / Travel Hammock, [防寒アイテム] Cumulus / SELVA
ヤスダさん:このイベントには去年日帰りで参加して、今年で2回目です。エクスペドのトラベルハンモックに、キュムラスのセルバ(アンダーキルト)とキルトをあわせて使っています。今年の4月にもこのシステムで泊まったのですが、7〜8度の気温でも問題ありませんでした。いまはもうハンモックでキャンプすることがほとんど。キャンプ場ではなく山に行って、人のいないところで張って寝ることが多いですね。
寝心地重視の幅広ハンモック
使用ギア:[ハンモック] ENO / Double Nest hammock, [タープ] 不明
カスガさん:友だちに誘われてこのイベントに参加したんですが、ハンモックは初めてで。これまでテント泊だけだったのですが、寝心地がまったく違いますね。特にこのイーノのハンモックは、サイズも大きめでゆったりしていて、肌触りもすごくいい。寝ている時も背中がぜんぜん痛くならないので熟睡できました。今回は友だちに張ってもらったのですが、設営もラクそうだし山でも使えそう。すぐにでもハンモックを買いたいです。
使用ギア:[ハンモック] THERM-A-REST / Slacker Hammock Single, [スリーピングマット] THERM-A-REST / NEOAIR UBERLITE Regular
イシカワさん:このサーマレストのスラッカー・ハンモック・シングルと、ネオエアー・ウーバーライト・レギュラーの組み合わせは安心感がありました。ハンモックは軽くはないですが、そのぶん幅も広いし作りがしっかりしています。寝心地にこだわりつづけてきたスリーピングマットメーカーだけに、素材の質感も格別で快適でした。体重をかけた時にギシギシっていう音もしないし、すごく安定しているなと。あとこのマットは、厚みも長さもしっかりあるのでハンモックのなかでズレにくい。ストレスなく寝られそうです。
使用ギア:[ハンモック] BIG AGNES / Goose Creek Deluxe, [タープ] BIG AGNESS / Onyx UL Tarp, [防寒アイテム] HIGHLAND DESIGNS / Flap Wrap II
ハヤシさん(父):カラビナを使うオーソドックスなタイプで、とても張りやすかったです。本体をツリーストラップに連結してから長さ調整をするタイプではなく、デイジーチェーンに引っかけるタイプでしたが、それが逆にシンプルでわかりやすく、初心者向きな気がしました。
ハヤシさん(娘):キャンプはちっちゃい頃に何回か行った程度で、ハンモックは初めてでした。想像以上に寝やすかったですね。夜はちょっと寒かったですけど、でも風を感じられるのがいいなぁと思いました。今後もハンモックでキャンプしてみたいです。
使用ギア:[ハンモック] KAMMOK / Roo Single, [タープ] KAMMOK / Kuhli
コギさん:私は普段オーボネットのハンモックを使っていて、今回は自分が選ばなさそうなレアなものをという視点から、カモックのルーシングルを借りました。実際使ってみて思ったのは、生地がしっかりしていて適度な伸びがあること。しかもサイドにループがあるので、ここを紐やカラビナでとめたりもできる。私はハンモックに包まれるのが好きなので、こうするとすごく安心感があるんです。
軽量コンパクトなULハンモック
使用ギア:[ハンモック] SEA TO SUMMIT / Ultralight Hammock Single XL, [タープ] SEA TO SUMMIT / Hammock Tarp
コウタさん:ハンモック泊は今日が初めてです。このシートゥサミットのウルトラライト・ハンモック・セット(シングルXL)は、かなり幅が広くて快適でした。しかも生地がすごく伸びる。両サイドのエッジの部分のハリが気になるハンモックも多いですが、これはまったく問題ナシ。太ももの後ろ側とかにあたっても痛くないし、ストレスがなくてくつろぎやすいです。タープも明るくて圧迫感もないので、真夏なんかは最高じゃないですかね。
使用ギア:[ハンモック] EXPED / Travel Hammock, [タープ] EXPED / Solo Tarp
カワチさん:ずっと登山をしていたのですが、1年くらい前にハンモックに興味を持ち始めて。その時買ったのが、エクスペドのトラベルハンモックでした。選んだ理由は、使っている人が多そうだったっていうのもありましたけど、値段が手頃っていうのが大きかったですね。ツリーストラップはもちろん、このハンモックにピッタリのエクスペドのソロタープもあわせて購入しました。寝心地がすごく良くて、買ってからというもの、このハンモックで寝ることが多くなりました。
ハンモックユーザーのリアルなレビュー、いかがでしたでしょうか。率直な声の数々は、とても参考になりますよね。
軽さ優先の人もいれば、寝心地重視の人もいて、さらには防寒対策が一番という人や、イベントだからこそ試せるハンモックを選んだ人もいたり。ハンモックの多面的な魅力があぶりだされた貴重なリサーチになりました。
次回『ハンモックギア2019 #03』では、TRAILS research(後編)として、参加者にお願いしたアンケートの結果を発表します。ユーザーの実態がわかる内容ですので、お楽しみに!
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