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ZINE – IN THE TRAIL TODAY #03|長旅をあきらめていた人のための、2週間で行く『SECTION HIKING』world trail編 vol.2 リリース

2019.06.28
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文・構成:TRAILS 写真:Keita Yasukawa

トレイルで遊ぶことに魅せられたピュアなトレイルズたちの日常の中で発生した、 “ 些細でリアルなトレイルカルチャー ” を発信するハンドメイドのコミュニケーションツール『ZINE – IN THE TRAIL TODAY』。

ZINE – IN THE TRAIL TODAY #03は『SECTION HIKING 2』。

セクションハイキングという旅の視点を得ることによって、たくさんの人にロング・ディスタンス・ハイキングの旅に出かけてほしい。そんな思いで、さまざまなハイカーから世界各地のセクションハイキングのアイディアを集めました。

#01では、ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを象徴する『TRAIL ANGEL』について、TRAILS編集部Crewの根津が命の恩人への感謝の気持ちを綴りました。#02『SECTION HIKING』では、ロング・ディスタンス・ハイキングにおけるスルーハイキングとは異なる旅の方法を紹介。

そしてこの#03『SECTION HIKING 2』では、#02ではカバーできなかった魅力あるセクションを8つ取り上げ、ひとつのロングトレイルからいく通りもの旅が作れること、そしてその魅力をお届けします。

より多くのハイカーが、素晴らしきTRAIL LIFEを体験できますように!

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長期の休みが取れない人も、ロング・ディスタンス・ハイキングを楽しむことができる。


スルーハイキングが、ロングトレイルの全区間を一度に通しで歩くことを指すのに対して、そのトレイルの一区間を歩くことをSection HikingまたはSectional Hiking(区間ハイキング)といいます(長谷川晋 著/トレイルズ 発行・編集『LONG DISTANCE HIKING』p52参照)。

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【提橋真由美 / ジョン・ミューア・トレイル(JMT)】 今回のZINEに掲載しているJMT。提橋さんは昨年JMTをセクションハイキングしただけでなく、#02『SECTION HIKING』を購入し、セクションハイキングに魅了されたハイカーでもある。「セクションハイキングは、限られた時間でどのくらい歩きたいか、でもどのくらい歩けるのか、と何度もプランを練りなおす時間がとても楽しいです。限られた日数だからこそより強くそう感じるのでしょう。トレイルのベストシーズンを楽しめたり、調整次第では1年で何回か旅をすることもできるのもいいですよね。でも、いつかスルーハイクをしたいと夢見てはいます」Photo by Mayumi Sagehashi

世界各地のロングトレイルを歩くとなると、1カ月あるいは半年〜1年の期間が必要だと思う人もいるかもしれませんが、それはあくまでスルーハイキングに限ったこと。

これまで長期の休みが取れずに長旅をあきらめていた人にも、ロング・ディスタンス・ハイキングの世界の扉は、開かれています。それを実現するための手段が、セクションハイキングなのです。

この手法であれば、自分の休みの長さに合わせて、ロングトレイルを旅することができます。どこからどこまで歩くかも、どれくらいの期間歩くかも、どの季節に歩くかも、自分で決めることができます。

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【宇部佑一朗 / テ・アラロア(TA)】 今回のZINEに掲載しているニュージーランドのTA。宇部くんは、このTAを2週間かけていくつかのセクションを渡り歩いた。「セクションハイキングは、興味があるエリアや友人などから勧められた場所を効率よく歩けるのがいいですよね。あと、一般的に距離が長いほどトレイル上での生活が日常になっていくのですが、セクションハイキングは短期間だからこそ、瞬間瞬間を楽しめるのがいいなと。実際、テ・アラロアを歩いたのは2週間でしたが、大雨に降られた時間ですら愛おしく感じられました。すべてを楽しんでやろう! みたいなテンションで歩くことができたんですよね」Photo by Yuichiro Ube


前回のZINEとはすべて異なる、世界各地の8つのセクションをピックアップ!


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今回のZINEは、前回のZINEとは異なる5名を加えた総勢8名のハイカーたちに「1〜2週間くらいで歩くならば、どこがベストか?」という質問をして、とっておきのセクションハイキングの情報を集めました。

同じアメリカのトレイルでも、さまざまなセクションが存在します。今回はあらたに、ハイカー憧れのトレイルであるジョン・ミューア・トレイル(JMT)の人気セクションを取り上げました。

また、アメリカ3大トレイルに関しても、前回とは重複しないセクションをセレクトして旅の選択肢を広げました。具体的にPCTは、前回カリフォルニアでしたが今回は水と緑豊かなオレゴン。CDTは、前回の風光明媚なコロラドから今回は険しくダイナミックな景色のウインド・リバー・レンジ。ATは、北部のウィルダネスからアパラチアの豊かな自然と歴史、文化が味わえる南部に。

同じひとつのロングトレイル上のセクションでありながらも、特徴も魅力もまったく異なる面白さを味わっていただけるはずです。

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掲載したすべてのトレイルについて、おおまかな旅の日数、予算、アクセス方法、パーミッションの必要有無など、セクションハイキングに必要な情報を載せている。

<Contents>
#01 ジョン・ミューア・トレイル(JMT):サウザンドアイランドレイク(アメリカ)
#02 パシフィック・クレスト・トレイル(PCT):オレゴン(アメリカ)
#03 アパラチアン・トレイル(AT):グレート・スモーキー・マウンテン(アメリカ)
#04 コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT):ウインド・リバー・レンジ(アメリカ)
#05 テ・アラロア:南島(ニュージーランド)
#06 ウルホ・ケッコネン・ナショナルパークトレイル:サーリセルカ(フィンランド)
#07 北極圏トレイル:キルピスヤルビ(フィンランド・スウェーデン)
#08 グレート・ヒマラヤ・トレイル(GHT):マカルー(ネパール)

<前回#02のContents>
#01 パシフィック・クレスト・トレイル(PCT):南カリフォルニア(アメリカ)
#02 パシフィック・クレスト・トレイル(PCT):シエラネバダ(アメリカ)
#03 アパラチアン・トレイル(AT):100マイル・ウィルダネス(アメリカ)
#04 コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT):コロラドトレイル(アメリカ)
#05 テ・アラロア:北島(ニュージーランド)
#06 カミーノ・デ・サンティアゴ:フランス人の道(スペイン)
#07 北極圏トレイル:パジェランタ(スウェーデン)
#08 グレート・ヒマラヤ・トレイル(GHT):タマンヘリテイジ(ネパール)

このZINEには、アメリカを代表するロングトレイルをはじめ、ニュージーランド、北欧ラップランド、ヒマラヤなど、世界中の8つのロングトレイルを詰め込んでいます。厳選したトレイルはいずれも個性的で、ファミリーで歩くのにピッタリのセクションもあります。

また北欧に関しては前回1セクションだけでしたが、今回はあらたに2セクションを紹介。他のエリアに比べてメディアであまり取り上げられていない北欧のトレイルも楽しんでいただける内容です。ちなみに、2冊あわせると16セクション! 読んでいるだけでも世界を旅している気分になれるでしょう。

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さあ、憧れのあのトレイルを、SECTION HIKINGで旅しよう!


ロング・ディスタンス・ハイキングは、あくまでハイキングです。旅が好きで、自然のなかで過ごすことを愛する人たちであれば、誰でもチャレンジできる旅のスタイルです。身体を鍛え上げたフィジカル・エリートのものではありません。セクションハイキングという方法がひとつのきっかけとなり、よく多くのハイカーが、世界中のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーに触れられることを願っています。

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■ Contents 〜 ZINEについて 〜
書名:SECTION HIKING 2
発行:TRAILS
価格:1,296円(税込み)
ページ数:40ページ
判型:B5判(18.2cm ×25.7cm)

■ Store 〜 お買い求め先 〜
TRAILS STORE: http://thetrailsmag.com/store

■ Contact 〜 お問い合わせ 〜
TRAILS編集部:info@trails.co.jp
書籍のご購入(お取り扱い)、イベント(講演)、その他ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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