TRAIL TALK

TRAIL TALK #006 JEFF KISH / ジェフ・キッシュ(前編)

2019.11.06
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What’s TRAIL TALK? | TRAILS編集部が刺激を受けた、トレイルカルチャーを体現している人物にコンタクトをとり、その人の生活やフィロソフィーなど、ひとりの人間の実像を通してトレイルカルチャーのコアに迫るインタビュー。

* * *

Jeff kish(ジェフ・キッシュ)とは、いったい何者か? TRAILS読者にとっても、ほとんどなじみのない男だろう。ジェフは、アメリカのロング・ディスタンス・ハイキングのコミュニティに最も強くコミットしているハイカーのひとりだ。

TRAILS編集部は、アメリカのロング・ディスタンス・ハイキングの最前線のシーンで起こっている現象やそのカルチャーを目撃するべく、その中心人物のひとりであるジェフ・キッシュにインタビューを行なうことにした。

まずは彼のプロフィールから紹介しよう。ジェフは、2012年にパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)をスルーハイクし、その翌年はVAN LIFEを送りながらPCTハイカーをサポートする生活を送っていた。

2014年には、憧れであったパシフィック・ノースウエスト・トレイル(PNT)をスルーハイキング。その後、このPNTの運営組織に入り、現在はエグゼクティブ・ディレクターとして、トレイルづくりに奔走する毎日を送っている。

つまりジェフは、ロング・ディスタンス・ハイキングをこよなく愛し、ハイカーとしての立場と、トレイルをつくる立場の、その両面を生きている人物なのだ。

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このパシフィック・ノースウエスト・トレイルは、アメリカでもっとも新しくNational Scenic Trail(※)に認定されたトレイルである。PCTやATのようにある意味で「できあがっている」トレイルではなく、まだ情報は少なく、その運営やメンテナンス、またルールづくりや資金集めなど、まだまだ未整備の部分が多い。

※National Scenic Trail(ナショナル・シーニック・トレイル):自然を保護し、楽しみ、感謝することを目的に、1968年に制定されたNational Trails System Act(国立トレイル法)によって指定されたトレイル。他にも、National Historic TrailやNational Geologic Trailなど複数のカテゴリーがあるが、中でもNational Scenic Trailは、壮大な自然の美しさを感じ、健康的なアウトドアレクリエーションを楽しむためのトレイルである。一番最初に選ばれたのは、ATとPCT。現在全米にある11のトレイルが、National Scenic Trailとして認定されている。

ジェフは、人の手があまり入っていないウィルダネスが多く残るPNTを愛し、このトレイルにこそロング・ディスタンス・ハイキングの良きレガシー(伝統)を残していけると信じて、今はこのトレイルをつくることに毎日を捧げている。僕たちは、新しい本格的なトレイルをつくるという現在進行形のトレイルシーンを、ジェフを通じて目撃できるはずだと感じたのだ。

そんなジェフについて、この前編では、生い立ちからハイカー・ジェフが誕生するまでのストーリーを紐解いていきたい。


若い頃は、将来のことなんてまったく考えていなかった。


TRAILS編集部crewの根津は、2013年にPCTを歩いた時、トレイルヘッドまでクルマで送ってくれたのがジェフだった。

—— ジェフ、久しぶり! 2013年の夏に会って以来だね。あの時は、本当にありがとう。僕にとっては、ジェフは根っからのハイカーというイメージが強いんだけど、それは生まれ育った環境が大きいのかな?

「生まれは、アメリカ東海岸にあるニュージャージー州。州南部に広がるパイン・バレンズという森林地帯だったから、裏庭でよく鹿も見たよ。家の近くでカヌーや釣りをしたりと、外で遊ぶのが当たり前の環境だったね」

—— そういう環境もあって、アウトドア好き一家だった?

「いやぜんぜんそんなことなくて。ただ、森に囲まれているエリアだったから、自然環境で生きていく上で、おのずとハイキングやキャンプ、バックパッキングについての知識を持つようにはなったけど。でも、別に情熱を持って取り組んでいたわけではないんだ」

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東海岸に住んでいた頃は、まさかPCTを歩くとは想像もしていなかった。

—— ボーイスカウトもやっていたと聞いたけど、それもなんとなく?

「そう。小学1年生の頃から入ってなんだかんだ中学生くらいまでは続けていて。でも、高校に入ったらもっぱら興味関心は女の子になっちゃった(笑)」

—— 大学では何を専攻してたの?

「リベラルアーツを学んだあとに哲学と人類学を専攻していたよ。まあ、卒業はしていないんだけどね」

—— その頃は、将来のことについてどう考えていたの? アウトドアとかトレイルに関係する仕事に興味があったりした?

「いや、何も考えてなかった(笑)。ただ漠然と自分でビジネスを手がけたいという気持ちはあって、大学を辞めてしばらくしてから西海岸に移住して古着屋のビジネスを始めたんだ」

—— なぜまた古着屋?

「当時付き合っていた女性がヴィンテージものの服が大好きでね。それで始めたわけ。2006年にオープンして2012年に売却したから、やってたのは6年間くらいだね」


自分の人生に心から満足していないことに気づき、何かリスクがあることにチャレンジしたかった。


—— 僕(根津)の1回目のパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)と同じ2012年に、PCTをスルーハイキングしたわけだけど、いつ頃から歩こうと思っていたの?

「たまたまリサイクルショップでPCTの本を買ってね。実はしばらくは本棚に置いてほったらかし状態だったんだ。でもある時、飛行機で長距離移動する機会があって暇つぶしにでもとバッグに入れて機内でページを開いてみたら、瞬時に引き込まれてしまった。最初から最後まで、1ページも飛ばすことなく一気に読んだよ。それでPCTのことが、強く記憶に刻まれたんだ」

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PCTを歩く大きなきっかけとなった本『The Pacific Crest Trail』。TRAILS INNOVATION GARAGEのライブラリーでご覧いただけます。

—— ジェフに教えてもらって、僕らもその本を読んだよ。70年代のとても情報が少ない頃にPCTを歩いたハイカーの本だよね。本当に素晴らしい本だよね。それで、その本を読んでから実際にPCTを歩き始めるまで、どのくらいの期間があった?

「約5年だね。書かれていたことにはすごく興味を持ったし、説得力もあったけど、当時僕はビジネスも立ち上げていたし、持ち家もあったし、彼女も忙しかったから、歩きに行くなんていう状況ではなくてね」

—— 5年後に、何かきっかけがあったの?

「PCTを歩いた2012年当時は僕は30歳。それなりの生活をしていたけど、自分の人生に心から満足していないことに気づいてしまったんだ」

—— それはどういうこと?

「パートナーともうまくいかない日々を送っていたしね。それで古着屋のビジネスを売却して家を離れることに決めた。長い間忘れていた、自分のために時間を使うということを始めたんだ。その時、PCTに挑戦するなら今しかないなと」

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2012年にPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)をスルーハイキングした時のジェフ(当時30歳)。トレイル上で、なんと日本人スルーハイカーのヌーさんこと長沼商史さんとも出会い、今もなお付き合いが続いている。


PCTではリスクをとることで得られる自由とFriend of Life(生涯の友人)を手に入れた。


—— PCTでいちばん印象に残っているシーンは何?

「オレゴン州にあるスリー・フィンガード・ジャック! PCTのルートから少し外れて探検してみようと思って登った山なんだ。

その時どのくらい難しいかなんてまったくわからなくて、クライミング用のギアもなかったんだけど、とりあえず登ってみることにして。たしか40フィート(12メートル)くらいまで崖を登ったあたりで、かなりキツイ状況になってしまい。崖にへばりつきながら、ふと我に返って思ったんだ。過去の人生の中で、これほどのリスクを取ろうとしたことはなかったって。

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思い出の地、スリー・フィンガード・ジャックに登頂したシーン。頂上で両手を挙げて喜ぶジェフ。

なぜ自分は今まで、こういうリスクのある選択をしなかったのかを考えたんだ。それはその行為が難しいからではなくて、恐れや不安を気にしすぎる人生を送ってきたからだなと。でもこの崖を登っている時は何も怖いものはなく、僕は自由になることができていた。この体験によって、本当の意味で自由とはどういうことかを実感することができたんだ」

—— ちなみに、無事に登頂はできたの?

「登りきったよ! まあ下りは怖かったんだけどね(笑)」

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PCTをスルーハイキングした時のワンシーン。

—— 人との出会いで印象に残っているエピソードはある?

「まず言えるのは、PCTは、歩く前の予想とまったく違っていたということ。スタートする前は、僕はハイキングは孤独な中でがんばるものだと思っていた。でも実際は人との出会いに溢れた、とてもソーシャルな体験だった。

振り返ると、PCTの最高の思い出は人にまつわるものばかりなんだ。同じような志向の人と出会って意気投合したり、トレイルエンジェルのサポート精神に心打たれたり。

PCTのスルーハイキングで出会った人は、この先の人生においてもずっと友人であり続ける、生涯の友人となるだろうと確信した。自分とかなり近い価値観を共有できる人が多かった。人生で初めて自分の居場所ができたような感覚だったね」


VAN LIFEでハイカーやトレイル・エンジェルをサポートする日々を送る。


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ジェフの自作マインドが詰まった愛車のVAN。扉には、当時暮らしていたオレゴン発のPENDLETON。このクルマで、ミニマルな生活を送りながら、ハイカーをサポートする日々を過ごした。

—— PCTを歩き終えた翌年は、自分のVANで生活しながら、トレイル・エンジェル(※)のような活動をしていたよね?

「PCTを歩いたことによってPCTと強いつながりを感じていて、その関係性を持ち続けたいと思ってたんだ。

あとスルーハイキング後にいつもの日常に戻りたくない、という思いは強く持っていて。だから、できるかぎりハイキングの時と同じような自由な生活が送れるように、VANを購入してミニマルな生活をしようと決めていたんだ」

※トレイル・エンジェル:ハイカーをボランティアでサポートする人たちのこと。サポート内容としては、たとえば自宅やガレージを開放して宿泊スペースや食事を提供したり、トレイルヘッドへの送迎をしてくれたり。ハイカーへの理解が深いアメリカならではのカルチャーであると同時に、キリスト教の奉仕精神の影響も強い。

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2013年は、VAN LIFEで自由を満喫していた。

—— 僕がPCTを歩いた時に、ボランティアでトレイルヘッドまで送ってくれたのがジェフだった。あの赤いVANでね。ハイカーをサポートするようになったのは、どんな経緯があったの?

「当時、オレゴン州のカスケード・ロックス(※)にハイカーのための家があって、僕はもともとその家のリノベーションなどを手伝っていた。その管理人が、夏のあいだ留守にすると聞き、その期間だけ自分が小屋の管理とハイカーのサポートを引き受けることになったんだ」

※カスケード・ロックス:毎年PCTハイカーが通過するタイミングで、多くのハイカーはもちろんULガレージメーカーなどのアウドドアブランドが集うイベント『PCT DAYS』が開催される場所。また、ワシントン州とオレゴン州の州境に架かるブリッジ・オブ・ザ・ゴッズ(神々の橋)は、PCTのルートにもなっており、ハイカーにとって新たな州へと進む重要な場所となっている。

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この赤いVANで生活しながら、たくさんのハイカーをサポートした。

—— その家は、トレイル・エンジェルの家?

「そうだよ、シュレック(※)というトレイルエンジェルのね」

※シュレック:本名ジョセフ・シェリー。オレゴン州のカスケード・ロックス在住で、自宅をPCTハイカーに開放している。元軍人で日本駐留経験もある親日家。シュレックというあだ名は、有名なアメリカ映画に登場する主人公の怪物に由来する。

—— なんだ、あのシュレックか! 僕も彼にはお世話になったよ!

「僕自身、PCTを歩いた時に多くの人に助けられたので、とにかくその恩返しがしたいという気持ちが強かったんだよね。サポートする側がどういう気持ちでいるのかも味わってみたかったんだ」

—— 実際、歩く側からサポートする側になってみて、どう感じた?

「自分はその年はPCTを歩いたわけではないのに、ハイカーのエピソードを聞いたりしていると、自分が歩いた時と同じくらいPCTのコミュニティとのつながりを感じられたんだ。すごく心が満たされたよ。

これまで以上にトレイルのコミュニティについて理解できたし、他のハイカーの多様な視点や、さまざまなニーズを知ることもできて、多くの学びを得られたよ」

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PCTを歩くハイカーたちのコミュニティ。

—— そのコミュニティの魅力ってなんだろう?

「このコミュニティでの経験が、素晴らしい思い出としてずっと自分の中に残り続けるんだ。全員がこのトレイルを再び歩きに来るわけではないけど、サポーターとしてたくさんの人が戻ってくる。

みんな、この最高の経験を他の人にも伝えたい、という強い思いを持って戻ってくる。そして実際に、それぞれの経験談が語り継がれていくというのは、すごく大きな意味があると感じているよ」

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VAN LIFEを送りつつポートランドのブルワリーでも働いていた。

実は、ジェフが人生の次のステージに進む直前の2014年4月、TRAILS編集部crewの佐井夫妻がファミリー・ハイキングでポートランドに訪れた時、たまたま入ったブルワリーで働いていたのがジェフだった。同じハイカー同士、意気投合して話し込んだことが、今回のインタビューのきっかけのひとつにもなっている。

後編では、ジェフが惚れ込み、トレイル運営にも強くコミットしているパシフィック・ノースウエスト・トレイル(PNT)との出会いや、トレイルづくりに奮闘する現在の生活をお届けします。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

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TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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