TRAILS REPORT

PLAY!出社前に遊ぼう # 04 | TRAILS × まみ(BEANS) 羊毛フェルト

2019.12.11
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文:根津貴央 取材・構成・写真:TRAILS

What’s PLAY? | 平日にトレイルで遊ぶオトナをもっと増やすための連載企画。オトナになると、仕事が忙くて遊ぶ時間がない、とつい言ってしまいがち。でも工夫次第で時間はつくれるもの。いつか仕事が落ち着いたら遊ぼう、なんて思っていたら、いつまでたっても遊べない。遊ぶなら今。『PLAY!』のスローガンは『Now or Never.』。今がチャンス!今しかない!今でしょ!だ。

この連載では、毎回、平日出社前(ときどき退社後)にTRAILS編集部crewがその時遊びたい人に、その時遊びたいことをオーダーして、ただただ一緒に遊ぶ模様をお届けします。一番大事なルールは遅刻せずに出勤すること。

* * *

第4回目のゲストは、この人。

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まみちゃんが羊毛フェルトを始めたのは7〜8年ほど前。小さい頃から手芸が好きで、その延長でつくるようなったとのこと。動物やアウトドアのギアなどをモチーフに作品づくりをしている。

以前、パックラフトの記事にも登場してくれた『まみちゃん』だ。ハンモックのイベント『Hammocks for Hiker』の運営もサポートしてくれたり、僕たちの遊び仲間でもある。

実はまみちゃんは、羊毛フェルト作家という顔も持っていて、TRAILSのキャラクターロゴを作ってくれたこともあった。

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まみちゃんがつくってくれたトレイルズのキャラクターロゴ。

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まみちゃんの作品の一例。ブランド名の『BEANS(ビーンズ)』は、豆好きというのと、エンドウマメの花言葉「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」に共感し、そういう活動をしていきたいとの想いから。

羊毛フェルトは、春先に羊から毛を刈り、水で汚れを洗い落として染色したウール100%の手芸材料。ウールといえば、僕たちが愛用しているアウトドアウェアに使用される素材としてもお馴染みの天然素材だ。

しかも、まみちゃんの作品は、本物に可能な限り近づけた生き物や、山や川で使うギアがたくさん。街にいても自然やトレイルでの生活が感じられることもあって、ぜひ教えてもらおう! となったというわけ。

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朝6時半に日本橋にあるTRAILSに集合!

使う道具一式はこちら。

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左上から時計回りで、羊毛(3色)、フェルト用マット、クラフト用接着剤、フェルティングニードル、フェルト(今回はワッペン風にするために用意)、刺繍糸。

思った以上にシンプル! てっきりミシンとか使うのかなーと思ってたのは僕(根津)だけなのか。ちなみに今回つくるのは、『TRAILS INNOVATION GARAGE』のロゴワッペン。これならバックパックやサコッシュにつけて一緒に旅ができる!(汚れたら洗えるのも羊毛フェルトの特徴)

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TRAILS INNOVATION GARAGEのロゴステッカー。今回、この建物部分を羊毛フェルトでつくる!

まずは、GARAGEのベースづくりから。

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ホワイトの羊毛をニードルでガシガシ刺して成型する。ほんとにこんなんで固まるのかなぁといぶかしげな小川。

ちなみに作るにあたって特別な技術はいらないらしく、「ニードル」で羊毛を刺してフェルトにする(固める)という作業だけ。とにかくひたすら刺すのである。

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裁縫や手芸経験のあるカズは、こなれた感じでスムーズにつくっていく。

このニードルはただの針ではなく、特殊な引っかかりのある針で、羊毛に刺せば刺すほど毛が絡みあって固まる。回数が多ければより硬くなるし、少なければフワッと仕上がる。

みんな一心不乱に刺しまくる光景は、ちょっと異様な感じだった(笑)。

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みんな夢中になって刺しまくっている光景を見て、思わず笑みがこぼれるまみちゃん。

次に、トタンを表現するために黒い線を入れていく。これはブラックの羊毛を、細くねじって上から埋め込んでいくイメージだ。

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ベースができたら、その上からGARAGEのトタンを表現すべくブラックの羊毛を細くして埋め込んでいく。

だんだん、GARAGEっぽくなってきた。

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細かい作業だが、一本一本足していくごとにGARAGEっぽくなっていくのが楽しい。

そして、最後にイナヅマ! これもやり方は一緒で、ニードルで刺しながら成型していく。

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イナヅマは、イエローの羊毛で! イナヅマのカタチになるように、工夫しながらニードルを刺して成型していく。

本当は、ブラックのフェルトに刺繍糸でTRAILSと縫って看板をつくるのだが、時間が足りなかったので、まみちゃんがつくってくれた看板を貼って完成!

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2時間で完成! 左から、カズ、根津、まみちゃん、小川の作品。カズは、イナヅマが間に合わず、小川はイナヅマが爆発という結果に。なにげに根津のクオリティが高かったのが予想外。

ここで、編集長の佐井が朝イチの仕事を終えて登場。ちょっとオレもやらせてよー! と、ちょうどカズの作品にイナヅマがなかったので、それを作ることになった。

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意気揚々とイナヅマづくりに取り組む佐井。

もともと細かい作業が好きなこともあり、想像以上に器用につくっていく。

そして、見事な出来栄えに!

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自ら仕上げた羊毛フェルトを、胸につけてご満悦!

みんな初めての羊毛フェルトだったこともあり、たった2時間でこんな作品がつくれるとは思ってもみなかった。ちょっと感動だ。

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まみちゃんとTRAILS編集部crew、それぞれがつくった作品を手にしてパチリ! かなり満足度の高い2時間だった。

まみちゃんいわく「羊毛フェルトの魅力は、もちろん見た目のかわいさとかもあるんですけど、いちばんは “自由さ” なんです。ただただ刺して成型するだけですから。いっぱい刺せばより硬くなるし、少なければ柔らかくなる。手順も自由だし、その人の好みでかわいくもできるし、かっこよくもできるし、気持ちわるくもできる。ぜひまたやってみてくださいね!」とのこと。

次は、羊毛フェルトでバックパックとかパックラフトとかをつくってみたい!

朝から羊毛フェルトをつくってかなりクリエイティビティが刺激されたので、なんだか今日はいい仕事ができそうだ。

【さて、次はだれとどこでなにをするのか? 次回のPLAY!もお楽しみに】

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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