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『LONG DISTANCE HIKERS DAY 2021』お知らせ | 2021年は春開催で計画中

2020.12.11
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例年2月に開催していた『LONG DISTANCE HIKERS DAY』ですが、2021年は春 (4〜5月) の開催を目指して実現を模索しております。

新型コロナウイルスの影響については、予断を許さない状況が続いており、2021年に開催ができるかどうかを、主催のTRAILSとHighland Designsで模索をしている最中です。

開催できる場合であっても、運営方法も例年とは異なるものになることを想定しています。イベントの開催日時や開催方法については、2021年の3月上旬頃にご案内できる予定です。

『LONG DISTANCE HIKERS DAY』も次回で6回目の開催となります。このイベントは、日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らでつくっていく。そんな強い思いで立ち上げたイベントです。

トレイルをめぐる状況も、コロナの影響により一変しました。そんななかでも、このロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーに対してモチベーションを喚起してくれるような、情報発信・情報共有の場を作れたらと考えています。

今回の記事では、あらためて『LONG DISTANCE HIKERS DAY』とは? というこのイベントを作った思いと概要をお伝えするとともに、現時点での海外トレイルおよび国内トレイルの概況を紹介します。



What’s LONG DISTANCE HIKERS DAY?



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リアルなハイカーが集まる「LONG DISTANCE HIKERS DAY」。

日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らの手でつくっていく。そんな思いで2016年にTRAILSとHighland Designsで立ち上げたイベントです。

このイベントを立ち上げる前に、私たちは『LONG DISTANCE HIKING』(※) という書籍を出しました。この本は、ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーとTIPSを詰め込んだ本です。しかし書籍というフォーマットは、リアルタイムな情報の更新は不向きです。書籍とは別に、必ずリアルタイムで、ダイレクトな情報を届ける場が必要になると考えていました。それが、このイベントが生まれたきっかけのひとつでもあります。

ロングトレイルを歩いたハイカーが、リアルな旅の体験を発信できる場。ロングハイキングの旅の情報や知恵を交換できる場。旅のあとのライフスタイルについて語り合える場。そんなふうに、ロングハイキングの旅を愛するハイカーにとって、最もリアルな人と情報が交流する場となればと思っています。

数百キロ、数千キロにおよぶ歩き旅とは、どんな体験であり、どんな感覚を与えてくれるものなのか? 映像や雑誌などの情報だけでは感じられない、ハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録。またそのハイカー自身の人柄。そこには旅への憧れや臨場感を刺激してくれる、豊かでリアリティある情報が溢れています。ぜひ、あなたの旅のきっかけをつかみに遊びにきてください。

また毎年New Year Topicsとして、国内外のトレイルの最新情報もここでお届けしています。海外トレイルのパーミット取得方法の変更や、今期の残雪の予測などの情報。そして国内のロングトレイルについても、最新の情報をお届けしています。

※『LONG DISTANCE HIKING』:TRAILSの出版レーベル第一弾として出版した書籍。Hiker’s Depot (ハイカーズデポ) 長谷川晋氏による、自身の経験と数多くのロング・ディスタンス・ハイカーのリアルな声をもとに制作した、日本初のロング・ディスタンス・ハイキングにフォーカスした書籍。



北米とNZのロング・ディスタンス・トレイルの今



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パシフィック・クレスト・トレイル (PCT)

世界のなかでも最も新型コロナウイルス感染者数が多いアメリカは、死者数も25万人を超え、依然、感染拡大が止まらない。

毎年、多くの日本人ハイカーも歩く、海外のロング・ディスタンス・トレイルとして、アメリカとニュージーランドのトレイルの現状を共有しておきたい。

2020年の6月に掲載した記事『「withコロナ」のロングトレイル(後編) | 海外のロングトレイル』(2020年6月掲載) も、基本情報をまとめてあるので、あわせて参照してもらいたい。

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新型コロナウイルスの感染拡大以降、ATは「ローカルハイキング」を推奨している。ATC (ATの運営組織) のウェブサイトには、最新情報として「2021年のATハイカーへのメッセージページ」というタイトルで、歩く場合に事前登録を求めるなど、あらたなルールや注意事項が説明されている。

「AT:メッセージページ」 https://appalachiantrail.org/official-blog/a-message-to-all-a-t-hikers-in-2021/

ATの推奨する「ローカルハイキング」が指すのは、地元エリアでのハイキングで、デイハイキングもしくは、補給をしない一泊のハイキングのことだ。

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ハイカーへ向けて、2021年のガイドラインを発信。

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PCTでは、例年10月に受付をスタートするスルーハイカー・パーミット (ロング・ディスタンス・パーミット) の発行が取りやめになった。

PCTA (PCTの運営組織) のウェブサイトでは、2021年1月15日までにあらためて2021年のパーミットについてのお知らせをする旨のコメントを発表している。

PCTではATと同様、2020年の早い段階から「地元でハイキングをし、新型コロナウイルスの拡散を防いでください」とアナウンス。これは現在も変わらない。最新情報は以下のページで更新されている。

「PCT:新型コロナウイルスに関するニュースページ」 https://www.pcta.org/covid-19/

PCT Covid19
2020年10月時点でスルーハイカー・パーミット発行は取りやめ。次回アナウンスは2021年1月15日。

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基本的に、オープン、クローズの判断は、各エリアを管轄する行政や組織に委ねていた。それは現在も変わない。ただし、ハイカーに対しては歩く際のリスクをかなり強調して発信しており、現段階では歩くのはやめるべきだと訴えている。

「CDT:ガイダンスページ」 https://continentaldividetrail.org/2020/06/02/updated-guidance-for-visiting-the-cdt/

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CDTのコロナ期のガイドライン。

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トレイルが、エリアごとにさまざまな公有地や私有地を通っているため、ハイキングが可能かどうかは、各エリアを管轄する行政や組織の判断に準拠。詳細についてはPNTA (PNTの運営組織) のウェブサイトを参照のこと。

「PNT:新型コロナウイルスに関するニュースページ」 https://www.pnt.org/covid-19-updates/

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PNTは全米のなかでも、率先してコロナ期におけるトレイルボランティアの指針を確立。

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トレイルは全線、通常通り歩けるようになっている。ただし、各エリアの警戒レベルに沿ったガイドラインを遵守すること、および歩く際には下記TAのウェブサイトで利用者登録をするよう、アナウンスしている。

「TA:利用者登録ページ」 https://www.teararoa.org.nz/before-you-go/trail-registration/

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テ・アラロアのハイカーの登録ページ



リズ & ジェフによる北米ロングトレイルの現地レポート



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リズが歩いた、シエラ・ハイ・ルート (SHR) の一部を利用したループコース。

TRAILSでは、新型コロナウイルスの感染拡大以降も、継続的に北米のロング・ディスタンス・ハイキングに関する情報を発信してきた。

特にあらためて読んでほしいのは、リズ・トーマスによる「『with コロナ』のハイキング」というタイトルの記事だ。前編は「守るべき6つのガイドライン」というテーマで、コロナ期にハイキングを楽しむために、ハイカー自身が責任をもって行動するべき内容をまとめている。

同記事の後編では、「人との接触を最小限にする方法」というテーマで、シーンの最前線にいるハイカーたちが、コロナのガイドラインを守りながら、いかに自分らしいハイキングができるかという試行錯誤をレポートしてくれている。

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トレイル整備も、新型コロナウイルスの感染リスクを可能な限り排除しながら、取り組んでいる。

また、同じくアンバサダーのジェフ・キッシュは、PNTで取り組んでいる「 “withコロナ” のフィールド安全対策」を2020年の7月にレポートしてくれた。

PNTでは、アメリカの他のトレイルに先がけて新型コロナウイルスに対する「フィールド安全マニュアル」を作成。このマニュアルは先進的な事例としてすぐに注目を集め、ほどなくアメリカ全土に広がった。森林局などさまざまな団体も、ジェフたちがつくったPNTのマニュアルを参照して新しいガイドラインをつくったとのこと。

ハイカーも、トレイルの運営組織も、このコロナ期にどうすべきかを前向きに考え、さまざまな工夫をしながら具体的なアクションを起こしつづけているのだ。



日本のロング・ディスタンス・トレイルの今



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信越トレイルの延伸セクション。コロナの影響により2020年の延伸オープンは延期に。

信越トレイルは、2020年に予定していた苗場山までのトレイルの延伸を延期。あらためて、2021年以降に延伸区間のオープンを予定している。2020年は、7月以降にはハイカーの姿が戻りはじめ、シーズン終盤も多くのハイカーが紅葉のトレイルの旅を楽しんだようだ。

北根室ランチウェイは、残念ながら2020年10月に閉鎖が発表され、現在はすでにクローズしてしまった。また違った形でもこのトレイルが残りつづけることを僕たちも願っているし、そのあり方を模索している。ステージ5〜6があった摩周湖外輪山のトレイルは、既存の登山道として歩くことができる、またこの摩周湖外輪山からは、同時期の2020年10月にあらたにオープンした摩周・屈斜路トレイルに接続しており、屈斜路湖までのトレイルを歩くことができるようになった。

みちのく潮風トレイルは、2020年5月末の国による緊急事態宣言の解除を受けて、6月下旬より徐々にトレイル関連のイベントも再開。一時、感染防止のためルート上の渡船サービスを中止していたが、それも再開した (ただし2020年の営業は10月末で終了。再開は2021年4月1日から)。2020年の夏以降は、スルーハイキングするハイカーの姿も見られるようになってきた。最新情報は「みちのくトレイルクラブ」のウェブサイト (https://m-tc.org) を参照。



MAKE YOUR OWN HIKE!



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摩周・屈斜路トレイルの硫黄山。

2020年は、海外トレイルの旅を断念したり、国内でも遠くを長く旅することが制限されることも多かった。TRAILS編集部crewも、2020年9月末のコロナの感染数が少し落ち着いていたタイミングで、久々に遠征に出かけられた。このときの行き先は、北海道の摩周・屈斜路トレイル。

2020年に閉鎖となってしまった北根室ランチウェイの旅の続きとして、摩周湖から屈斜路湖をつないでハイキングし、さらにリバートレイルとして釧路川をつなげてパックラフティングで旅する、というかねてより自分たちがやりたいと思っていた旅のアイディアを実行した旅だ。

来年も、引き続きコロナへの配慮は必要になるだろうが、多くのハイカーが自分らしい旅に出かけられることを祈るばかりだ。MAKE YOUR OWN HIKE!

[MOVIE]




LONG DISTANCE HIKERS DAY 2021



【日時】
2021年春 (4〜5月) の開催を検討中

【会場】
未定 (東京近郊)

【詳細内容・申し込み方法】
詳細は2021年3月上旬に告知予定

【主催】
TRAILS, Highland Designs

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『LONG DISTANCE HIKING』ハイカーによるハイカーのための本。LDHのカルチャー、旅の準備のツール。


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NIPPON TRAIL #07 摩周・屈斜路トレイル + 釧路川 HIKING & PACKRAFTING 〜【前編】美留和 to 砂湯 ハイキング


WRITER
トレイルズ

トレイルズ

佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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