『LONG DISTANCE HIKERS DAY 2023』4/22-23開催 & 事前の準備WSのお知らせ
2023年の『LONG DISTANCE HIKERS DAY』 (略:LDHD) は、4/22 (土)、23 (日) に開催することが決定しました。
また昨年同様、LDHDのプレ・イベントとして、アメリカ、ニュージーランドなど、海外でのロング・ディスタンス・ハイキングを予定している方向けに、『準備ワークショップ&相談会』を2/18 (土)、2/19 (日) に開催します (こちらはZoomによるオンラインミーティングです)。詳細は、本記事の最後に掲載していますので、チェックしてみてください。
『LONG DISTANCE HIKERS DAY』は、2016年に初開催しました。次回で7回目の開催となります。このイベントは、日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らでつくっていく。そんな強い思いで立ち上げたイベントです。
トレイルの状況もトレイルを取り巻くカルチャーも、毎年変化しています。コロナがある程度落ち着いた2022年は、多くのハイカーが海外のトレイルの旅に出ました。LDHDは、リアルタイムで、リアルハイカーが集うリアルな場として、またロング・ディスタンス・ハイキング、ロングトレイルに興味があるハイカーに、旅の刺激を手に入れるゲートになる場として、楽しんでほしいと思っています。
今回の記事では、『LONG DISTANCE HIKERS DAY』のイベント概要と、現時点での海外トレイルおよび国内トレイルの最新情報を紹介します。
What’s LONG DISTANCE HIKERS DAY?
リアルなハイカーが集まる『LONG DISTANCE HIKERS DAY』。
日本のロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーを、ハイカー自らの手でつくっていく。そんな思いで2016年にTRAILSとHighland Designsで立ち上げたイベントです。
このイベントを立ち上げる前に、私たちは『LONG DISTANCE HIKING』(※) という書籍を出しました。この本は、ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャーとTIPSを詰め込んだ本です。しかし書籍というフォーマットは、リアルタイムの情報更新には不向きです。書籍とは別に、必ずリアルタイムで、ダイレクトな情報を届ける場が必要になると考えていました。それが、このイベントが生まれたきっかけのひとつでもあります。
ロングトレイルを歩いたハイカーが、リアルな旅の体験を発信できる場。ロング・ディスタンス・ハイキングの旅の情報や知恵を交換できる場。旅のあとのライフスタイルについて語り合える場。そんなふうに、ロング・ディスタンス・ハイキングの旅を愛するハイカーにとって、最もリアルな人と情報が交流する場となればと思っています。
数百キロ、数千キロにおよぶ歩き旅とは、どんな体験であり、どんな感覚を与えてくれるものなのか? 映像や雑誌などの情報だけでは感じられない、ハイカーの生の言葉で語られる旅の記憶や記録。またそのハイカー自身の人柄。そこには旅への憧れや臨場感を刺激してくれる、豊かでリアリティある情報が溢れています。ぜひ、あなたの旅のきっかけをつかみに遊びにきてください。
また毎年New Year Topicsとして、国内外のトレイルの最新情報もここでお届けしています。海外トレイルのパーミット取得方法の変更や、今期の残雪の予測などの情報。そして国内のロングトレイルについても、最新の情報をお届けしています。
※ 『LONG DISTANCE HIKING』:TRAILSの出版レーベル第一弾として出版した書籍。Hiker’s Depot (ハイカーズデポ) 長谷川晋氏による、自身の経験と数多くのロング・ディスタンス・ハイカーのリアルな声をもとに制作した、日本初のロング・ディスタンス・ハイキングにフォーカスした書籍。
昨年のイベント風景。
「LONG DISTANCE HIKERS DAY 2023」
【日時】
2023年4月22日 (土)、23日 (日)
【会場】
三鷹 Three Eight Nine MITAKA
【詳細内容・申し込み方法】
詳細は2023年3月中旬に告知予定
【主催】
TRAILS, Highland Designs
北米のロング・ディスタンス・トレイルの今
今回の記事では、毎年多くの日本人ハイカーが歩くPCTの最新情報を少しだけ共有したい。
PCTは、2023年からスルーハイカー・パーミット (ロング・ディスタンス・パーミット) の取得方法が変更になった。
具体的には、まずは事前にPCTA (PCTの管理運営団体) のウェブサイトにてアカウントを作成。申請日になるとアカウントごとに予約時間が割り当てられ、その時間にならないと申請できないという仕組みである。
これによって、従来のように、申請日に複数台のPCやスマートフォンを駆使して申請するというような苦労をしなくて済むことになった。
また現在、PCTAのウェブサイトには、海外から来るハイカーに向けたアドバイスをまとめたページが作成されている。まずはこのページをしっかり熟読してほしい。
今回は概要のみの紹介となるが、より詳細な情報をヒアリング中である。PCTはもちろん、AT、CDT、PNTそれぞれの管理運営団体の担当者に話を聞いているので、詳細は『準備ワークショップ&相談会』で共有する予定だ。
日本のロング・ディスタンス・トレイルの今
2021年に延伸して、全長110kmのロングトレイルとなった信越トレイル。信越トレイル事務局に聞いたところ、2022年は、110kmのトレイルとなって初のフルシーズン運営となったが、問題なくシーズンを終えることができたとのこと。
歩く人も多く、約80kmから110kmと距離が伸びてハードルが上がったものの、年間で57名の踏破者 (申請のあった人のみ) がいた。
また昨年は6年ぶりにロング・ディスタンス・ハイカー向けの2泊3日イベント『信越トレイル バックパッカーズミーティング』を開催。参加者にとっては、ロング・ディスタンス・ハイキングのエッセンスを体験する貴重な機会となった。
年々ロング・ディスタンス・ハイカーに愛されるトレイルへと進化を遂げている信越トレイル。2023年も多くのハイカーでにぎわうことだろう。
2019年に全線開通したみちのく潮風トレイル。みちのくトレイルクラブに聞いたところ、年々ハイカーの数が増加し、全線踏破ハイカー (登録した人のみ) が、2019 年から2022年までの累積でもうすぐ100人に到達するとのこと。それに伴い、さまざまな形でハイカーをもてなしてくれる地域の方や事業者の方、自治体の取り組みが増えてきているそうだ。
また、入国制限の緩和により昨年秋ごろから海外からのハイカーが歩きに来ている。ハイキングマップブックの海外注文や、海外からの問い合わせも増えているだけに、春以降はさらに海外ハイカーの増加が見込まれる。
さらに今年は、福島県の市町村の取り組みとして進んでいる「ふくしま浜街道トレイル」の全線開通も予定されており、みちのく潮風トレイルに接続するトレイルとして注目したい。
昨年歩いたばかりのハイカーがサポート! 『準備ワークショップ & 相談会 2023』
今年も準備ワークショップ&相談会を開催します。お気軽にお申し込みください。
2023年に1カ月以上の海外でのロング・ディスタンス・ハイキングを予定しているハイカーを対象にした、『LONG DISTANCE HIKERS DAY』に先立つプレ・イベントです。
主に北米のロングトレイル、およびニュージーランドのテ・アラロアのスルーハイキングを予定している方を対象にした、ワークショップ&相談会 (他のトレイルのご希望があれば、ぜひご連絡ください)。
TRAILS編集部、およびJMT、PCT、AT、CDTをはじめとした海外トレイルのOB・OGハイカーが相談に応じます。
2022年に海外トレイルを歩いたばかりのハイカーも数多く参加します (時間帯によっては参加できない場合もあります)。新鮮かつリアルな最新情報をたくさんお届けしますのでお楽しみに。
【内容】
スルーハイキングに向けた、準備やプランニングのサポート。ビザの取得方法、必要なマップ・ガイドブック、コロナに関する注意点、ギアの相談など。
【対象】
2023年に1カ月以上の海外でのロング・ディスタンス・ハイキングを計画している方
【日時】
2023年2月18日 (土), 19日 (日) 13:00-19:00
※日程が合わない方は応相談
【実施形式】
Zoom等によるオンラインミーティング
【参加費】
無料
【定員】
10名程度 (先着順)
【申し込み方法】
以下の応募ボタンよりお申し込みください。
ご参加には、事前申し込みが必須です。
締め切り:2023年2月12日 (日)
※問い合わせ event@trails.co.jp
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