HAPPY NEW TRAILS 2024
Happy New TRAILS!
昨年も、読者の方々はもちろん、トレイルで一緒に遊んでくれた方々、トレイル・カルチャーをともに盛り上げてくれた方々、みなさん本当にありがとうございました。
年始のご挨拶として、昨年を振り返りつつ、今年の抱負をお届けしたいと思います。2024年も、私たちTRAILSは、トレイルで遊んだり旅したりする人たちのブースターとして、トレイル・カルチャーを発信しつづけていきます。
UL (ウルトラライト) への原点回帰
2023年最大のトピックスと言えば、『Simple × Classic × Super Ultralight』をコンセプトにしたプロダクト「ULTRALIGHT CLASSICシリーズ」を立ち上げたこと。
シリーズ第一弾としてリリースしたのは、2つのULバックパックです。
1つは、「腰」荷重モデル、同サイズ (容量) 最軽量クラス、ロング・ディスタンス・ハイキングでの、快適性と軽さを両立したスタンダードなULバックパック『LONG DISTANCE HIKER』。
もう1つは、「肩」荷重モデル、同サイズ (容量) 最軽量クラス、ロング・ディスタンス・ハイキングでの、必要十分の極限を求めたアグレッシブなULバックパック『ULTRALIGHT HIKER』。
TRAILSはメーカーではありません。この「ULTRALIGHT CLASSICシリーズ」を通じて、僕たちが熱狂した実験的でイノベーティブなULカルチャー再燃のきっかけをつくり出せたらと思っています。
『ロング・ディスタンス・ハイキング』をテーマにしたイベントを、パタゴニアと共催
TRAILSが誕生するずっと前からアウトドアにおける冒険的で刺激的なインスピレーションを与えてくれたパタゴニア「スピーカーシリーズ」。そんなパタゴニアとTRAILSの共催で、『ロング・ディスタンス・ハイキング』という世界、をテーマにパタゴニアストア全国5店舗でトークイベントを開催しました。
またイベントと連動して、パタゴニアの公式ブログ (ストーリー) に、TRAILS crewのトニーによるトリップレポートを掲載。
今年トニーは、アメリカのコロラド・トレイルをスルーハイキングしてきました。34日間、780kmの旅において、彼が出会った『コロラド・ポリシー』をテーマにしたレポートです。
さらに、パタゴニアのポッドキャスト『Patagonia Radio』のゲストとして、TRAILS crewの佐井と根津が出演。
ロング・ディスタンス・ハイキングは、『Patagonia Radio』でも初のテーマ。佐井と根津それぞれが、どんなきっかけで、そしてどんな理由でロング・ディスタンス・ハイキングにハマっていったのかを、語り合いました。
MYOG (Make Your Own Gear) カルチャーの発信と場づくり / マテリアルも大幅拡充
2023年は、より一層MYOGに注力した1年でもありました。TRAILS crewのTONYは、MYOGを駆使して、コロラド・トレイルをスルーハイキングしてきました。
具体的に自作したギアとしては、シェルター、レインスカート、パックライナー、フードバッグ、ロッドケース、スタッフサックなど。
特にシェルターは、どうせやるならエッジーなものをと考え、DCF (ダイニーマ・コンポジット・ファブリック) を2カラー用いたクレイジーパターンのものを自作。
また、UL (ウルトラライト) ギアを自作するための「MYOGマテリアル」も大幅拡充。
ファブリックはもちろんのこと、プラパーツ、バンジーコード、パラコードなど、マテリアルのバリエーションも増やしました。
MYOGキットのラインナップも一気に拡張。まずはMYOGの第一歩である、ULスタッフサックのMYOGキット。シルナイロンおよびシルポリの新カラーを追加し、全9カラーの販売をスタートさせました。その他、ULスタッフサック (DCFバージョン)、ULコンテナ (エコパック) も含め、MYOGをはじめたい人にとっての選択肢が、グッと広がりました。
マテリアルを求めて足繁く通ってくれる経験豊富なMYOGerはもちろん、GARAGEきっかけでMYOGデビューする人も増加。GARAGEが、MYOGカルチャーの発信地として機能していることを実感した1年でもありました。
ロング・ディスタンス・ハイカーによるレポートシリーズをはじめ、新企画を多数リリース
2023年もTRAILSは、さまざまな記事を通じて、僕らなりの遊び方やその背景にあるトレイル・カルチャー (※) を発信してきました。
なかでも、ハイカーが自らのロング・ディスタンス・ハイキングの体験談を綴るレポートシリーズは、JMTを皮切りに、PCT、AT、CDT、PNT、CTと合計6トレイルを公開。
多種多様なハイカーを通じて、ロング・ディスタンス・ハイキングのリアルが伝わるコンテンツとなっています。
また、TRAILS初の高島トレイルの特集では、NPO法人 高島トレイルクラブ代表理事の谷口良一氏へのインタビューにはじまり、ロング・ディスタンス・ハイカー2名によるトリップレポート、そしてPCTハイカー3人による振り返りを通じて、高島トレイルを徹底解剖しました。
ここまで高島トレイルを掘り下げた記事は過去になく、本邦初とも言える貴重な特集となりました。
2021年に『北アルプスに残されたラストフロンティア』という連載シリーズでフィーチャーした『伊藤新道』。2022年には「伊藤新道 復活プロジェクト」のクラウドファンディングも成功し、復活へ向けて着々とプロジェクトが進行中です。
そんな伊藤新道復活の牽引役である伊藤圭さんに、“伊藤新道にまつわる日常” をレポートしてもらうことで、伊藤新道および北アルプスの現在と未来をお届けしていく新連載。
TRAILSとしても引き続き伊藤新道には注目していて、伊藤新道復活に向けたリアルタイムのドキュメントを、圭さんにレポートしてもらっています。
2023年も、TRAILSならではの “ここにしかないリアルな情報” をお届けできたのではないかと思います。
※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約6年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。
2024年のTRAILS
今年は、2019年のTRAILS INNOVATION GARAGE立ち上げ当初から構想していたSCHOOLを、本格稼働させます。さらに、これまで土日のみのオープンだったGARAGEを、平日も開放。TRAILS crewのトニーが店長としてみなさんをお迎えしますのでお楽しみに。
昨年立ち上げた「ULTRALIGHT CLASSICシリーズ」の第2弾となるオリジナルプロダクトについても、すでに企画を立ち上げて検討しているのでカタチにしていく予定です。
また、ロング・ディスタンス・ハイキング、ULハイキングはもちろんのこと、釣りやMYOGをはじめとした幅広いジャンルの企画、連載についても、より一層充実させていきたいと考えています。
最後に今年も、2014年の2月28日『TRAILS』をローンチした際に宣言した私たちのポリシーを、再掲します。このポリシーは、これまでも、そしてこれからも不変であることを約束します。
“ TRAILS (トレイルズ)は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。
企画と編集に過剰にこだわり、有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ、ここにしかないリアルな情報を独自の切り口で発信していきます! ”
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