HAMMOCKS for Hike 2024 | 開催直前! TRAILS research ハンモック10ブランドのスペック調査
取材・文・構成:TRAILS
来週末5/25(土)、26(日)に開催する『HAMMOCKS for Hiker 2024』。
前回の記事では、イベントに登場するハンモックブランドとTRAILS編集部の注目ギアを紹介しました。
開催直前記事の第2弾となる今回は、「ハンモックスペック調査」と題し、本イベントに出展する軽量・コンパクトなハンモックをリサーチし、タイプ別に分類しました。対象となるのは、今回のイベントに出展する総勢10のハンモックブランド。今回はバグネット付きハンモックやオールインワンモデルもタイプ別の重量比較を加えました。
またトピックスとして、ツリーストラップの重量もリサーチ。ハンモックは、本体とツリーストラップの組み合わせが基本重量となるため、重量を把握するためのガイドラインとして役立つはずです。
イベント前に、まずはこのリサーチ結果をチェックして、自分のスタイルに合ったハンモックはどれだろう? とイメージを膨らませてみてください。そして、イベント当日に実物をがっつりチェックしてみてください!
ちなみに、ハンモック泊のキャンプ券は早々に完売してしまいましたが、テント泊券、土曜日、日曜日の1日券はまだご購入できますので、ご興味ある方はぜひ早めにチケットをご購入ください。
ハンモックの最新スペック調査2024。「軽さ」と「快適さ」によるタイプ分類。
現在はさまざまなブランドから、いろんなタイプのハンモックがリリースされているが、「プロダクトごとの違いを理解するのが難しい」「結局どれが自分に合っているかわからない」と感じている読者の方も多いだろう。
そこでTRAILS編集部では、現在国内で流通しているもののなかから、ハイキングに使える軽量・コンパクトなハンモックを中心に、各プロダクトのスペックを毎年リサーチしTRAILS researchとして発表している。
今までさまざまなハンモックを実践で使い、またテストしてきた経験から、TRAILS独自の分類の軸として、「軽さ」と「快適性」の2つの軸を設定している。「快適性」を表す軸としては、「幅」を採用。快適性には幅の広さ以外にも素材や構造など複数の要素があるが、「幅」がゆったりと寝る快適さを端的に表す指標となる。
以下、タテ軸を「重量」、ヨコ軸を「幅」にしたプロット図、また「重量」「幅」「全長」のスペック一覧表により、洗い出した各ハンモックのスペックを整理した。
この図と表から、軽量・コンパクトなハンモックは大きく3タイプに分かれることが見えてくる。これを見取り図として、まずは見てみてほしい。
上記の図と表にあるように、ハイキングにも使えるハンモックは、大きく3つのタイプに分けられる。
①『ウルトラライト(UL)ハンモック』:徹底的に”UL化”を目指したモデル。 最軽量級のハンモックは、200g以下であることが境界線となりそうだ。幅は120cm台のミニマムなものが多い。また近年メッシュ生地の超軽量モデルも充実している。
②『ライトウェイト(LW)・ハンモック』: “軽さ”と”寝心地”の両方に力点を置いたモデル。重量は350g以下に抑えつつも、幅140cm前後のゆとりのあるサイズのものが多い。
③『スタンダード・ハンモック』: パッカブルハンモックのクラシックなスタイル。ゆとりのある幅は、ハンモックならではの寝心地のよさ、安定性、そして楽しさを存分に提供してくれる。
ハンモック選びのひとつの基準に、「軽量さ」と「ゆとりのある寝心地」という2つの軸に対して、どのようなバランスを求めるか、という観点がある。そのときに、ここにある3つのタイプ分けが参考になるだろう。
各タイプ別のプロダクトを見てみよう。
ULハンモックでは、今年発売される凌のゲッカビジン 平織りは169gと、ULハンモックに分類される軽さだ。こだわり抜いたという生地の座り心地・寝心地は、イベントで実物をチェックしてみてほしい。最軽量ハンモックは、2020年に発売されたLELEKA HAMMOCKのElfy Hammock (M)の135g。メッシュ生地によりだいたんな軽量化を実現。またいち早くメッシュ素材を採用したSEA TO SUMMITのUltralight Hammock Singleや、2022年に発売したEXPEDのTravel Hammock Meshなど、いずれも150g以下の最軽量クラスのハンモックとなる。
ライトウェイト・ハンモックには、TICKET TO THE MOONのLightest Hammock、CocoonのUltra Light Hammockなどが入る。いずれのプロダクトも生地の幅の広さだけでなく、生地の肌触りも心地よいのが特徴。またENOのSuper Sub™ Ultralight Hammockは、幅190cmとライトウエイトハンモックのなかで圧倒的な幅の広さが特徴だ。
スタンダード・ハンモックでは、GRAND TRUNK のTrunktech Double Hammockなどが該当する。全長335cmで幅198cmと、他のハンモックと比べて大きくゆったりしたサイズは、快適性を重視したハンモック・キャンプをしたいときに相性抜群。
ハンモックの生地についても少し触れてみたい。
自分の好みに合う寝心地かどうかは、ハンモックの「幅」だけではなく、どんな生地が使われいるかが大きく影響する。生地の肌触りや寝た時の伸びやハリは、実際にイベントで触って確かめてほしい。
表にあるように、ULハンモックでは、20〜30デニールの薄い生地を使われているプロダクトが多い。ライトウェイト・ハンモック、スタンダード・ハンモックは、30〜40デニールのしっかりした生地感のあるものを採用しているプロダクトが多い。
バグネット付きハンモックやオールインワンモデル等の重量比較。
虫の多いエリアや季節に検討したいのがバグネット付きハンモック。ハンモック全体を覆うタイプのバグネットを持つよりも嵩張らないのも特徴。全体的に幅広タイプのものが多い。
ダウンキルト一体型という斬新なタイプのハンモックでは、凌のウキグモが、独自のポジションを確立している。
オールインワンモデルとしては、その草分けであるHENNESSY HAMMOCKは根強い人気がある。また2022年にアップデートされタープがコンパクトで軽量になったEXPEDのScout Hammock Combi ULや、タープやバグネットを取り外して使うこともできる自由度が高いKAMMOKのMantis ULなど、オールインワンモデルもさまざまなバリエーションがある。
ツリーストラップとの組み合わせで重量を把握しよう。
ハンモックは、本体とツリーストラップの組み合わせが基本重量となるため、軽量化をする上でも重要な要素となる。ただし、ハンモック本体との接続の仕様は、ブランドによっても違う。そのため、特に異なるブランドのものを組み合わせる場合は、気をつけてチェックをしてほしい。
ここでは軽量さの上位3モデルを簡単に紹介してみたい。今回の出展メーカーのなかでの最軽量は、EXPEDのHammock Suspension Kit Extreme (60g)。本体との接続は、トグルをロープのスリットに差し込んで固定する仕様。ウーピースリング (*4)のように無段階で自在に長さを調整することはできないが、軽量さは魅力だ。
CocoonのHammock Straps Ultralight (70g) は、ウーピースリングの仕様となっており、自在に長さが調整できる。スタンダードなツリーストラップの構造でありながら、全体的に軽量さを追求し、また長さ調整などの扱いやすさも兼ね備えたモデルだ。
KAMMOCKPhyton 10 UL (85g)は、デイジーチェーンの仕様となり、20の接続箇所 (ループ) がある。また他の軽量なツリーストラップと比べ、長めの設計となっているのも特徴。またデイジーチェーンはギアのハンギングにも使用しやすいという特徴もある。
イベントでお会いしましょう!
下の画像をクリックすると、イベント詳細ページをご覧になれます。
【日時】
5/25 (土) 11:30〜17:00、5/26(日) 10:00〜16:00
【アクセス】
月尾根自然の森キャンプ場
電車:JR中央線・中央本線「梁川(やながわ)駅」下車 徒歩15分
※梁川駅まで、新宿より中央特快(約80分)、各駅停車(約90分)。
※会場に駐車場はございませんので、公共交通機関にてお越しください。
【参加費・チケット種類】
日帰り1日券 1,500円(各日先着40名)
キャンプ泊2日券 4,000円(先着35名)
※キャンプ泊券は、以下2種類
① マイ・ハンモック泊(先着15名)*ハンモック・キャンプ道具持参
② マイ・テント泊(先着20名) *テント・キャンプ道具持参
※キャンプ泊の方は、宿泊道具はご自身でご用意ください(テント・タープ、寝袋、スリーピングマットなど)。
※「②マイ・テント泊」券をご購入の方は、キャンプサイトでのハンモックの使用はできません。
※当日券の販売はないので、事前にチケットをご購入の上、ご来場ください。
【チケットの購入方法】
・ページ下部の [お申し込みはこちらボタン] から、パスマーケットにてチケットを選択し購入を完了して下さい。
・受付時に購入の際に送られたメールの画面をご提示ください。
【注意事項】
・数に限りがありますが、会場内での飲食の販売も少量おこないます。
・ご自身が必要とされる飲食 (ソフトドリンク、アルコール類や昼食など) は、予めご用意をお願いします。
・最寄り駅からの道中は、小さな商店さんのみですので、事前のご準備をお願いします。
・焚き火台を使用した焚き火が可能。(直火禁止)
・ゴミはお持ち帰りください。キャンプ場でゴミを捨てることはできません。
【追加情報】
facebook、instagramでも情報更新していきます。
【問い合わせ】
TRAILS(トレイルズ)編集部 event@trails.co.jp
TAGS: