HAPPY NEW TRAILS 2025
Happy New TRAILS!昨年も、読者の方々はもちろん、トレイルで一緒に遊んでくれた方々、トレイル・カルチャーをともに盛り上げてくれた方々、みなさん本当にありがとうございました。
年始のご挨拶として、昨年を振り返りつつ、今年の抱負をお届けしたいと思います。2025年も、私たちTRAILSは、トレイルで遊んだり旅したりする人たちのブースターとして、トレイル・カルチャーを発信しつづけていきます。
ULTRALIGHT GARAGE MAKER MOVEMENTというULカルチャーの再燃。
ウルトラライトの思想・方法論からULギアが生まれ、ULギアからウルトラライトの思想・方法論が進化する。そのムーブメントの歯車が、日本だけでなく世界において、また大きく回り始めているのを、ここ数年で体感してきました。
そのようなシーンにうねりをとらえるべく、2024年は最大のトピックとして、TRAILSの原点ともいえる「ウルトラライト (UL) 」についてのコンテンツを多く発信しました。
そのひとつが、昨年末の『My Best Articles 2024』でも投票で第1位に選ばれるなど、多くの方に支持をいただいた、Gossamer Gearのファウンダーのグレン・ヴァン・ペスキによる新連載です。
ウルトラライト (UL)、MAKE YOUR OWN GEAR (MYOG)、およびULガレージメーカーのゴッドファーザーであるグレンを通し、自分たちがインスパイアされたULの本質をお伝えしました。
2025年には今までグレンが作ってきたULギアについて、設計やデザインの思想などをディープに語る続編を予定していているので、ぜひお楽しみに。
「ウルトラライト」のコアと連動するものとして、2024年に強く前に出したのが「ULTRALIGHT GARAGE MAKER MOVEMENT」という言葉でした。
『Simple × Classic × Super Ultralight』をコンセプトにしたTRAILSオリジナルのプロダクト「ULTRALIGHT CLASSICシリーズ」の根底には、僕たちが熱狂した実験的でイノベーティブなウルトラライトのカルチャーがあります。
それは2000年代以降に起きた、トレイルカルチャーにおける「メーカームーブメント (MAKER MOVEMENT) 」であり、僕たちハイカーに道具の進化にとどまらない知恵をも与えてくれました。
新たに「ULTRALIGHT GARAGE MAKER MOVEMENT」を合言葉に、シーンを盛り上げるブースターを届けていくことができればと思っています。
2024年はTRAILSのプロダクト「ULTRALIGHT CLASSICシリーズ」や「MYOGer NIGHT」、「SCHOOL」「MYOGマテリアル」のラインナップ拡充など、「ULTRALIGHT GARAGE MAKER MOVEMENT」をブーストすべくウェブマガジンやGARAGEで発信をし続けた1年でもありました。
またTRAILSでは、シーンをつくってきた黎明期のULガレージメーカーであるgossamer gearやsix moon designsなどとのミートアップやイベントも開催してきました。
2025年はウルトラライト (UL) × MAKE YOUR OWN GEAR (MYOG) のシーンをさらにブーストすべく、あらたな計画もあたためています。
MAKE YOUR OWN GEAR (MYOG)の拡大。
2024年はGARAGEを中心に、MAKE YOUR OWN GEAR (MYOG) のアイテムやコンテンツを本格的に拡大しました。
SCHOOLを本格再稼働したのが2024年の2月。年間で150名以上のハイカーやランナー、MYOGerたちが参加してくれました。MYOGのSCHOOLでは、MYOGの入門編であるULスタッフサックをはじめ、ULコンテナ、ULペグケースなどを定期的に開催。12月からはステップアップ編として、ULイージーパック (デイハイキング用の小型のバックバック) もスタートしました。
MYOGerたちが集まる「MYOGer NIGHT」では、想像を上回る異様な熱気が生まれました。またMYOG関連の記事としても、MYOGer NIGHTのレポートや、MYOGerたちが制作したギアのレポート (『MYOGer WORKS』) などを2024年にはリリースしてきました。
現在のMYOGreたちの熱量に、僕たちもワクワクが抑えきれない1年でありました。
「MYOGマテリアル」も大幅に拡充しました。
MYOGキットの新しいシリーズである、MYOGのステップアップに最適な『MYOG KIT#03 ULイージーパック (シルナイロン / シルポリ) 』(全9カラー) などをリリースしました。
ファブリックでは、定番のDCF (ダイニーマ®︎ コンポジット・ファブリック) も新しいカラーを追加 、英字ロゴのタイベック (Tyvek) も日本ではレアな広い140cm幅を追加、またX-PAC、ハンモック関連のファブリックなど、新しいアイテムが増えました。
プラパーツも、新しいアイテムや細かいサイズまでカバーできるようにするなど、ラインナップを拡充しました。
今後も、さらにラインナップの充実させるべく、今まで取り扱いのないファブリックや、フィッシング関連のマテリアルも増やしていく予定です。GARAGEを、MYOGカルチャーの発信地として、さらにパワーアップさせていきたいと思います。
ロング・ディスタンス・ハイカーによる記事シリーズとSCHOOLの充実。
ロング・ディスタンス・ハイキングでも、多数のトリップポートを掲載しました。ロング・ディスタンス・ハイキングの体験談を語るレポートシリーズは、PCT、CDT、AT、JMT、PNT、コロラドトレイル、Hexatrekと、さまざまなトレイルを取り上げながら、ハイカー自身による解像度の高いリアルなトリップ・レポートをお届けしてきました。
またロング・ディスタンス・ハイカーであり、シックス・ムーン・デザインで活動しているホイットニーによる、アイスランド縦断のハイキングレポートもスタート。
TRAILS – HIKING FELLOWの根津貴央による、「私的ロング・ディスタンス・ハイキング考」という新しい連載も始まりました。
GARAGEのSHOOLでも、1日でロング・ディスタンス・ハイキングのエッセンスを学べる「『衣・食・住・歩』の方法論(1DAYツアー)」を開催するなど、記事だけにとどまらないコンテンツを発信してきました。
2024年も、TRAILSならではの “ここにしかないリアルな情報” をお届けできたのではないかと思います。次の旅へ向けたモチベーションとなるトリップレポートやイベントを、これからもぜひ期待してください。
2025年のTRAILS
今年は、TRAILS立ち上げ当時への原点回帰ともいえる、ウルトラライト (UL)とMAKE YOUR OWN GEAR (MYOG)、そして「ULTRALIGHT GARAGE MAKER MOVEMENT」をさらにブーストできるような、記事やイベント、プロダクトなどをお届けしていきたいと思います。
昨年、異様な熱狂を生んだMYOGer NIGHTだけでなく、UL × MYOGの本質をより楽しめるような試みもできればと考えています。
2025年も、引き続きハイキング、ランニング、パックラフティング、フィッシングと、さまざまなスタイルで、トレイルでハングリーに遊ぶ人たちのレポートを発信していきます。なかでもフィッシングでは、2025年に新しい試みをいろいろ検討していますので、お楽しみに。
最後に今年も、2014年の2月28日『TRAILS』をローンチした際に宣言した私たちのポリシーを、再掲します。このポリシーは、これまでも、そしてこれからも不変であることを約束します。
“ TRAILS (トレイルズ)は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。
企画と編集に過剰にこだわり、有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ、ここにしかないリアルな情報を独自の切り口で発信していきます! ”
TAGS: