TRAILS REPORT

HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2024 #03 ハンモックの周辺ギア(前編)

2024.07.10
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取材・文・構成:TRAILS

『HAMMOCKS for Hiker』は、2016年から開催している「ハイカーのためのハンモックの旅」を提案するイベント。このイベントでは、野営ギアとしてのハンモックを中心に、ハイキングの旅を拡張してくれるギアとしてハンモックを紹介している。

そんな『HAMMOCKS for Hiker 2024』を振り返るべく、全4回にわたって『ハンモックギア2024』と題して特集記事をレポートしている (ハンモック本体編はコチラ)。

第3回目の今回は、ハンモック周辺ギア特集 (前編) として、全14アイテムのボリュームで、ハンモックと組み合わせる、タープ、スリーピングギア (アンダーキルト、スリーピングバッグなど)、バグネット、ツリーストラップなどを取り上げる。


7回目の開催となった『HAMMOCKS for Hiker』。今年も大勢のハンモックハイカーでにぎわった。

タープ

■ TERA NOVA/ Competition Tarp 1 (テラノヴァ / コンペティションタープ 1)


【重量】290g / 【価格 (税込)】11,000円

アドベンチャーレースでも耐える山岳テントから超軽量シェルターまで高品質なギアで知られる「Tera Nova」による「コンペティションタープ 1」。

このタープは245cm x 148cmとハンモックで使用する必要十分でミニマムなサイズ。ペグダウンループが8ヶ所あり、シンプルながら多様な張り方ができるタープ。やむをえずハンモックキャンプができない場合は、もちろん通常のタープとしても使用できる。価格も16,500円と比較的リーズナブルなところも魅力的だ。耐水圧5,000mmと雨天時の耐候性のスペックも高い。

■ PAAGOWORKS / NINJA TARP (パーゴワークス / ニンジャ タープ)


【重量】470g / 【価格 (税込)】22,000円

張りやすさと設営バリエーションの豊富さに定評がある、NINJA TARP。ハンモック用でも、単体利用でも変幻自在に設営できる。280cm × 280cmのサイズは、対角線 (396cm) を中心にして設営すると、ハンモックとの相性抜群のタープとなる。

特筆すべきは、21カ所に設けられたジョイントポイント。いまやメーカー発信の張り方だけでなく、ユーザーからも新しい張り方が生まれているという。上の写真もその一つ。ミジーさんというユーザーが考案した「ミジー張り」という、外から視線をほどよく遮ってくれるユニークな設営方法だ。

■ LELEKA HAMMOCK /Hammock Tarp HUT (レレカハンモック / ハンモックタープ HUT)


【重量】620g / 【価格 (税込)】37,950円

2024年の新製品。フルクローズで使用できるハンモック用タープ。前後はドア型で閉じられる仕様となっており、寒い季節や荒天時のハンモックキャンプに最適なタープ。

幅300cmと、一般的なフルクローズのハンモックタープと比べても、大きいサイズの設計。そのため地面すれすれに張ることも比較的容易で、下からの冷気や雨風の侵入も凌いでくれる。本体の素材には、軽量な20DのSilpolyを使用している。収納サイズも、フルクローズ仕様ながら手のひらサイズにコンパクトになるのも魅力。

スリーピングギア

■ WESTERN MOUNTAINEERING / Slinglite (ウエスタンマウンテニアリング / スリングライト)


【重量】425g / 【価格 (税込)】52,030円

高品質ダウンを用いた、保温性と軽量性に優れたスリーピングバッグやダウンジャケットが有名で、ハイカーから愛され続ける定番ダウン製品を作ってきたWESTERN MOUNTAINEERING。

同ブランドがつくったハンモック専用の軽量アンダーキルト。850+フィルパワーのホワイトグースダウン225gを用いており、−7℃まで対応 (同程度の保温力のインサレーションとの併用が前提)する保温力がある。

6カ所のフックが付いており、ハンモックに装着すると、ハンモック本体との隙間が減り、保温力が向上する仕様。同ブランドの他の製品同様、サンノゼの自社工場で製造されているMADE IN USAの製品。

■ SEA TO SUMMIT / Traveller 7C (シートゥサミット / トラベラー7C)


【重量】レギュラー=546g,ロング=617g / 【価格 (税込)】レギュラー=22,990円,ロング=26,510円

このスリーピングバッグは、ハンモック専用ではないも関わらず、足元が巾着型になっており、かつジッパーをフルオープンできる仕様のため、写真のようにハンモックを覆って使用することができる。ハンモックとも相性抜群のスリーピングバッグだ。

快適使用温度11℃、下限温度7℃で、夏から少し肌寒い季節まで使用することができる。ハンモック泊だけでなく、テント泊にも使えるマルチオケージョンのスリーピングバッグを探している人にとって最適な選択肢のひとつ。

■ THERM-A-REST / NeoAir XLite NXT (R) Regular size (サーマレスト / ネオエアーエックスライトNXT レギュラーサイズ)


【重量】 370g / 【価格 (税込)】39,600円

長年ハイカーからも愛用されてきたNeoAir XLiteが、昨年2023年にアップデート。変更ポイントとして一番大きな部分は、前モデルにあった、寝返りを打つとガサガサと擦れる音が解消されたこと。これは、内部に搭載されている熱反射板 (サーマキャプチャー) を、従来の1枚からより薄手のものを3枚重ねる構造に変更したことで実現された。

また断熱性も向上しR値が4.2から4.5にアップ。特にマットスリーブがあるハンモックでの宿泊においては、断熱性および寝心地の面で最適なモデルのひとつ。

■ COCOON / Air-Core Hammock Pillow (コクーン / エアーコア ハンモックピロー)


【重量】ピロー88g、サスペンションセット20g / 【価格 (税込)】4,620円

2024年の新製品。COCOONのハンモックにフィットするように特別に設計されたピロー (枕) 。ハンモックで使っても枕がズレないように、枕の上部とサイドをサスペンションセットで固定することができるようになっており、ハンモックの快眠をブーストしてくれる。

ハンモックで斜めに寝るときのポジションに、きちんと枕が固定できる、痒ところに手が届く設計となっているのも特徴。もちろんハンモック以外のシーンでも使用することができる。やわらかな肌触りのマイクロファイバーの生地などは、スリーピングギアをつくるメーカーらしい心地よさ。

バグネット

■ LELEKA HAMMOCK / Hammock Mosquito Mesh Plus (レレカハンモック / ハンモック モスキートメッシュ プラス)


【重量】110g (リッジラインサック14g別) / 【価格 (税込)】11,550円

重量110gと世界最軽量のハンモック用バグネット。設営も簡単で、ハンモック本体をバグネットで覆って、付属のリッジライン (コード) をハンモックの両端にフックで留めるだけ。バグネットへ入るときは、下部の開口部からアクセスし、ドローコードで閉める仕様となっている。同メーカーのハンモックはもちろん、他のメーカーのハンモックとも組み合わせて使用することができる。

軽量さの理由は、280cm x 100cmというハンモックを覆うミニマムなサイズであること、薄手のナイロンメッシュ生地を使用していること、また各部位がシンプルな構造であることによる。

■ GRAND TRUNK / Mozzy 360 (グランドトランク / モジー360)


【重量】約780g / 【価格 (税込)】12,100円

底に防水のバスタブが付いているハンモック用のバグネット。このバスタブがあれば、雨の日などの濡れた地面でも、荷物を余計に濡らしたり、汚したりせずに床に置くことができる。

また居住性の高さも特徴で、上部にポールを横に通して内部に広い空間を確保できる構造となっている。高さも180cmあるため、ハンモックの他にバスタブの床でもう一人寝られるくらいのスペースがある。また入り口が大きく開くようになっており、出入りがしやすいのも特徴。この部分は大きなL字型のダブルジッパーになっている。

ツリーストラップ

■ EXPED / Hammock Suspension Kit Extreme (エクスペド / ハンモック サスペンションキット エクストリーム)


【重量】60g / 【価格 (税込)】9,900円

60gと最軽量クラスのツリーストラップ。スリットが入ったラインにトグルで固定する仕様。追加でカラビナなどを使用せずに、ハンモック本体と接続できる点も軽量化に貢献する。ロープの素材はダイニーマを使用しているため、非常に軽量で強度も高い。長さは3.0m。

■ COCOON / Hammock Straps Ultralight (コクーン / ハンモックストラップウルトラライト)


【重量】70g / 【価格 (税込)】5,390円

70gとこちらも最軽量クラスのツリーストラップ。ウーピースリング(*1)を採用しているため、長さを簡単かつ無段階で調整できる。現在の超軽量ストラップのスタンダードな仕様をベースにしており、全体的に非常に使いやすいのが特徴。長さは250cm。

■ KAMMOK / PYTHON 10 UL ( カモック / パイソン10 ウルトラライト)


【重量】85g / 【価格 (税込)】8,910円

デイジーチェーン仕様のツリーストラップのなかで、非常に軽量な製品。ストラップには20の接続箇所 (ループ) が付いている。デイジーチェーンのストラップは、ギアのハンギングにも使用しやすいというのも魅力。長さは304cm。

■ ENO / Helios™ Ultralight Hammock Straps (イーノ / ヘリオス ウルトラライト ハンモックストラップ)


【重量】122g / 【価格 (税込)】6,050円

このツリーストラップの特徴は、ENOらしさを感じるツリーフレンドリーな点。木に巻きつけるウェビングストラップが、柔らかくやや厚みのある素材で作られており、樹木のダメージが少ないように配慮されている。長さは246cm。

*1 ウーピースリング:圧がかかった状態で固定され、緩めると長さを調整できるロープ。簡単に、かつ無段階で自在に長さを調整できるのが特徴。


会場ではハンモックハイキングに関心のあるハイカーが多く集まった。

次回は、周辺ギア特集の後編として、ハンモックのアクセサリー類 (リッジライン、ギアスリングなど)、ストーブ・焚き火台、クッカー、ナイフなど、ハンモックキャンプをブーストしてくれるギアをお届けするのでお楽しみに。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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