TRAILS REPORT

HIKING & HAMMOCKING | ハンモックで野営するハイカーたち

2024.05.24
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文・構成:TRAILS

いよいよ今週末5/25(土)、26(日)に開催する『HAMMOCKS for Hiker 2024』。

ハイカーのためのハンモックイベントをはじめて8年。日本人ハイカーで海外のロング・ディスタンス・ハイキングに ハンモックを積極的に組み合わせるハイカーも増えてきました。

今回の記事では、実際に海外のトレイルで、ハンモックを野営ギアとして使用しているロング・ディスタンス・ハイカーたちを中心に紹介。イベントタイトルにある「for Hiker」のリアルをお伝えしたいと思います。

イベントでは、多くのハンモックを実際に見て、触って、座って、寝てみることができます。ぜひ、今回の記事でハイキングでハンモックを使うイメージを膨らませてから、イベントに遊びに来てください。

また今回の「HAMMOCKS for Hiker 2024」では、イベントの先行発売でTRAILSオリジナルの「HIKING & HAMMOCKONG Tシャツ」を販売します!

このTシャツの他にも、このイベントで販売開始する新しいプロダクトもありますので、イベントに遊びに行くきかっけとして、楽しんでもらえたらと思います。

チケットは、ハンモック泊のキャンプ券は早々に完売してしまいましたが、テント泊券、土曜日、日曜日の1日券はまだご購入できますので、ご興味ある方はチケットをご購入の上、遊びにきてください。


ジョン・ミューア・トレイルでのハンモック泊の風景。ハンモックの祭典『HAMMOCKS for Hiker 2024』は、今週末開催!

アパラチアン・トレイル (石丸隆司 a.k.a. Takashi)。


つい先日にアメリカのATを歩き始めたTakashi

2019年にPCT (※1)、2022年にCDT (※2) をスルーハイキングし、今年のつい先日にAT (※3)の旅をスタートしたTakashi。ATはマダニ対策としてハンモックを使っているハイカーも多いトレイルだ。樹林帯も多く通るので、ハンモック泊に適した場所も多い。

Takashiも、マダニ対策を目的に、ハンモックを野営ギアとして携行して旅している。


ATでは早速最初からハンモック・キャンプで旅を始めた。

今後、TakashiにはATの旅のレポートも届けてもらう予定なので、ぜひ楽しみにしてほしい。

※1 PCT:Pacific Crest Trail (パシフィック・クレスト・トレイル)。メキシコ国境からカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を経てカナダ国境まで、アメリカ西海岸を縦断する2,650mile (4,265㎞) のロングトレイル。アメリカ3大トレイルのひとつ。

※2 CDT:Continental Divide Trail (コンチネンタル・ディバイ・トレイル)。メキシコ国境からニューメキシコ州、コロラド州、ワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州を経てカナダ国境まで、ロッキー山脈に沿った北米大陸の分水嶺を縦断する3,100mile (5,000km) のロングトレイル。アメリカ3大トレイルのひとつ。

※3 AT:Appalachian Trail (アパラチアン・トレイル)。アメリカ東部、ジョージア州のスプリンガー山からメイン州のカタディン山にかけての14州をまたぐ、2,180mile (3,500km) のロングトレイル。アメリカ3大トレイルのひとつ。

ザ・ロングトレイル (河西祐史 a.k.a. Wonderer)。


アメリカのロングトレイルを歩きまくっているWonderer。

アメリカで一番古いロング・ディスタンス・トレイルとして知られている、バーモント州のザ・ロングトレイル (※4) を歩いたWonderer (ワンダラー)。このトレイルは、アパラチアン・トレイル (AT) を作るにあたって、そのモデルになったトレイルでもあり、まさにアメリカのロング・ディスタンス・トレイルの源流ともいえるトレイル。

このザ・ロングトレイルをスルーハイキングしたときに、Wondererは軽量さの観点からハンモックをセレクトした。


ザ・ロングトレイルの森の中でハンモック・キャンプ。

実際に目当てにしていた野営地が、平らなところはすべて水浸しになっていたときなど、近くの森に分け入ってハンモック・キャンプすることで、地面の環境に左右されずに野営できるハンモックのメリットを感じた (この旅の詳細レポートはコチラ)。

※4 ロングトレイル (LT):バーモント州を南北に縦断する、全長273mile (439km) のロングトレイル。1910年に地元のグリーンマウンテンクラブによって整備がスタートし、1930年に全線開通。米国で最も古い長距離トレイルであり、現在一般的に使用されている「ロングトレイル」という総称は、このトレイルが由来である。また、南端から100mile (160km) は、アパラチアン・トレイル (AT) と重複している。

ジョン・ミューア・トレイル (櫻井史彦 a.k.a バダさん)。


ハイカーであり、パックラフターでもあり、また鳥見好き (Birder) でもあるバダさん。

ジョン・ミューア・トレイル (JMT ※5) を、ハイキングだけでなく、パックラフトを持ち込んで旅をしたバダさん。ジョン・ミューア・トレイルを歩き、シエラネバダに点在する湖をパックラフトを漕いで渡る旅をした。多くのハイカーの憧れである、あのサウザンド・アイランド・レイクもパックラフトで渡った。

バダさんは、ハンモックの方が快適な姿勢で眠ることができて、疲れがしっかり取れると感じ、JMTの野営ギアとしてハンモックをセレクトした。


ジョン・ミューア・トレイル沿いでハンモック・キャンプ。

JMTでは、ハンモックを張れないところではタープ泊で野営をした。ハンモックは夜の睡眠だけでなく、日中の休憩でゆったりと過ごす際にも使用したり、ハンモックのメリットを活かして旅をした。

※5 JMT:John Muir Trail (ジョン・ミューア・トレイル)。アメリカ西部のヨセミテ渓谷から米国本土最高峰のホイットニー山まで、シエラネバダ山脈を南北に貫く211mile (340㎞) のロングトレイル。ハイカー憧れのトレイルで、「自然保護の父」として名高いジョン・ミューアが名前の由来 (この旅の詳細レポートはコチラ)。

高島トレイル  (長沼商史 a.k.a. GNU)。


『釣歩日記』 (※6) の著者であり、PCT、CDT、テ・アラロア (TA ※7) を歩いたGNU。

さいごに国内トレイルでのケースも1つ紹介したい。PCTやテ・アラロアをスルーハイキングしたGNU (ヌー) が、高島トレイル (※8)をすべてハンモック泊で歩くことも目論んだトリップだ。高島トレイルは樹林帯をメインに通るトレイルなので、ハンモックを張れる場所も多くある。

ちなみに高島トレイルの魅力としては、舗装路がほぼなく、里山の濃い自然のなかをずっと歩けること。さらに、野営指定地がなく、テントを張る場所の制限がないことが挙げられる。


高島トレイルでのハンモック・キャンプ。

実際にGNUが、高島トレイルでハンモック泊をできたのは、3泊のうち1日だけであった。残念ながら荒天に遭遇したためだ。稜線上を多く通るトレイルであるが故、ハンモックでは強い雨風に耐えるのが難しかった。しかし天気に恵まれれば、高島トレイルはハンモック・ハイキングに適した最高のトレイルとなる (この旅の詳細レポートはコチラ)。

※6 釣歩日記 (ちょうほにっき):2012年〜2014年にかけて、アメリカとニュージランドのロングトレイルを歩いた時に書いていたブログ「釣歩大全 ロングトレイルと釣り」をベースにした書籍。

※7 TA:Te Araroa (テ・アラロア)。ニュージーランドの北島から南島を縦断する、総延長3,000kmのトレイル。

※8 高島トレイル:琵琶湖の北西に位置する全長約80kmのトレイルである。信越トレイルと並び、日本のロングトレイルの黎明期に誕生したトレイル。高島トレイルの大きな魅力としては、舗装路がほぼなく、里山の濃い自然のなかをずっと歩けること。さらに、野営指定地がなく、テントを張る場所の制限がないことが挙げられる。

イベントで先行発売。TRAILSオリジナル「HIKING & HAMMOCKING Tシャツ」。

この週末の5/25 (土)、5/26(日)に開催する「HAMMOCKS for Hiker 2024」では、イベント先行発売で、TRAILSオリジナル「HIKING & HAMMOCKING Tシャツ」を販売します!

胸にワンポイントでHIKING & HAMMOCKINGのイラストが入ったTシャツです。デザインは以下の2種類です。

 

イベントでお会いしましょう!

下の画像をクリックすると、イベント詳細ページをご覧になれます。


【日時】
5/25 (土) 11:30〜17:00、5/26(日) 10:00〜16:00 
※屋外イベント / 雨天決行
※5/25 (土) 17:00以降は、キャンプ泊の事前予約の方のみ参加可能

【アクセス】
月尾根自然の森キャンプ場
電車:JR中央線・中央本線「梁川(やながわ)駅」下車 徒歩15分
※梁川駅まで、新宿より中央特快(約80分)、各駅停車(約90分)。
※会場に駐車場はございませんので、公共交通機関にてお越しください。
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【参加費・チケット種類】
日帰り1日券    1,500円(各日先着40名)
キャンプ泊2日券    4,000円(先着35名)

※キャンプ泊券は、以下2種類
① マイ・ハンモック泊(先着15名)*ハンモック・キャンプ道具持参
② マイ・テント泊(先着20名) *テント・キャンプ道具持参

※キャンプ泊の方は、宿泊道具はご自身でご用意ください(テント・タープ、寝袋、スリーピングマットなど)。
※「②マイ・テント泊」券をご購入の方は、キャンプサイトでのハンモックの使用はできません。
※当日券の販売はないので、事前にチケットをご購入の上、ご来場ください。

・小学生以下は無料。
・ペットの同伴はご遠慮ください。
・5/25 (土)と5/26 (日)で、開場時間帯と内容が、異なりますのでお間違いのないようにご注意ください。
・チケットをお持ちであれば、何度でも再入場可能です。
・当日の混雑次第では、参加いただけないコンテンツもございますので、予めご了承ください。
・当日のプログラム、及びタイムテーブルは変更する場合がございますので、予めご了承ください。
・チケット購入後のキャンセル(払い戻し)は、受け付けておりませんので、予めご了承ください。
・出展メーカーは都合により変更になる場合がございます。出展メーカーのキャンセル・変更による、チケットの払い戻しは行ないません。
・本イベントでは取材が入ります。撮影された写真や映像が雑誌やウェブなどに掲載されることがありますので、予めご了承ください。
・会場内では主催社の許諾のない営業行為はお控えください。
・悪天候時にキャンプ場の施設閉鎖の判断があった場合、前日までに中止の判断をさせていただきます。その際は、入場チケットの払い戻しを行ないます。※通常時は雨天決行

【チケットの購入方法】
・ページ下部の [お申し込みはこちらボタン] から、パスマーケットにてチケットを選択し購入を完了して下さい。
・受付時に購入の際に送られたメールの画面をご提示ください。

【注意事項】
・数に限りがありますが、会場内での飲食の販売も少量おこないます。
・ご自身が必要とされる飲食 (ソフトドリンク、アルコール類や昼食など) は、予めご用意をお願いします。
・最寄り駅からの道中は、小さな商店さんのみですので、事前のご準備をお願いします。
・焚き火台を使用した焚き火が可能。(直火禁止)
・ゴミはお持ち帰りください。キャンプ場でゴミを捨てることはできません。

【追加情報】
facebookinstagramでも情報更新していきます。

【問い合わせ】
TRAILS(トレイルズ)編集部 event@trails.co.jp

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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