TRAILS REPORT

TODAY’S BEER RUN #01 | ミッケラートウキョウ (渋谷)

2020.08.26
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文:根津貴央 写真・構成:TRAILS

What’s TODAY’S BEER RUN? | 走って、至極の一杯となるクラフトビールを飲む。ただそれだけのきわめてシンプルな企画。ナビゲーターは、TRAILSの仲間で根っからのクラフトビール好きの、ゆうき君。アメリカのトレイルタウンのマイクロブルワリーで、ハイカーやランナーが集まってビールを楽しむみたいに、自分たちの町を走って、ビールを流し込む。だって走った後のクラフトビールは間違いなく最高でしょ? さて今日の一杯は?

* * *

せっかくなら、個性あふれるうまいクラフトビールが飲みたい。

ということで、大のビール好き、かつトレイルラン仲間である黒川裕規 (以下、ゆうき) 君に、『TODAY’S BEER RUN』の案内役をやってもらうことにした。

彼は現在、パタゴニアで働いていて、同社のフード部門であるパタゴニア プロビジョンズで食品やビールを担当している。

また、ゆうき君の前職は「よなよなエール」でおなじみのヤッホーブルーイングで、ビールの知識も豊富。何より根っからのビール好きで、10年以上前からクラフトビールを個人的に掘りつづけている。まさにこの企画に打ってつけの仲間だ。

彼は、過去にTRAILSの記事にも登場してもらったこともあり、TRAILSの根津とは6年来のトレイルラン仲間で、100mileレースも走るタフなトレイルランナーでもある。

そんなゆうき君と根津の、クラフトビールのために走る『TODAY’S BEER RUN』の一発目、お楽しみください!

※ 『TODAY’S BEER RUN』のルール:①日本橋にある『TRAILS INNOVATION GARAGE』からお店まで走って行く ②『TODAY’S BEER RUN』のオリジナル缶バッジを作る ③ゆうき君おすすめのお店で彼イチオシのクラフトビールを飲む

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起点となる『TRAILS INNOVATION GARAGE』に集合した、ゆうき君 (右) と根津。



GARAGE to ミッケラートウキョウ



スタート地点は、東京は日本橋にある『TRAILS INNOVATION GARAGE』。

この場のコンセプトである「MAKE YOUR OWN TRIP = 自分の旅をつくる」を体験してもらうべく、まずは今日の行き先である「Mikkeller Tokyo」の名前を入れた、『TODAY’S BEER RUN』のオリジナル缶バッジを作る。

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MYOGができる『TRAILS INNOVATION GARAGE』 (従来は土日オープンだったが、現在は新型コロナウイルスの感染防止のためクローズ中) で、オリジナルの缶バッジを作るゆうき君。

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『TODAY’S BEER RUN』のバッジが完成!

オリジナルの缶バッジをキャップにつけて、テンションはがっつりクラフトビール・モードに。

うまいクラフトビール目指して、いざスタート!

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日本橋を颯爽と走りはじめる2人。根津が背負っているバックパックは、Answer4 (アンサーフォー) のFOCUS light (フォーカスライト)。



今回のルート



GARAGEを出発した僕たちは、こんなルートでミッケラートウキョウへと向かうことにした。

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日本橋から銀座、青山を経て、渋谷にあるミッケラートウキョウへ。途中、明治神宮外苑に立ち寄ることに。距離にして約13km。

GARAGEからミッケラートウキョウまでの距離は約13km。この真夏の炎天下で走るには、なかなかの距離だ。

ただ単に13km走れ! と言われたらちょと躊躇するけど、それがクラフトビールのためだとなると、むしろ僕の気持ちはポジティブだ。だって走った後のほうがビールはうまい。

今回のランのお楽しみのひとつは、明治神宮外苑のいちょう並木。誰が走っても絵になる感じのロケーション。しかもまるで緑のトンネルを走っているかのようで、涼しいし気持ちがいい。

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明治神宮外苑のいちょう並木。ここまで約10kmを走って疲れが見えはじめたので、ここからペースをゆるやかに。



ゴールは、ミッケラートウキョウ



約1時間半ほど走って、ついに渋谷のミッケラートウキョウに到着!

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汗だくの2人。ラストは歩いてゴール。

スタート前からすでにビールを飲みたかった2人だったが、さすがに13kmも走ると (ちょくちょく歩いたけど)、飲みたい欲は最高潮!

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昭和の香り漂う渋谷の百軒店 (ひゃっけんだな) にある。

ミッケラートウキョウは、2階建て。1階のオープンテラスは開放感が味わえて、2階ではゆっくり座って飲める。ひとりで来ても、仲間と来ても楽しめるビアバーだ。



ミッケラートウキョウといえばコレ



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ショップマネージャーのキド君 (木戸孝典)。店頭での勤務は8月末までとのこと。ミッケラートウキョウのオープニングから5年にわたって活躍してきた彼も、この10月から次のステージへ。

「どーもー!」。まずはショップマネージャーのキド君にあいさつ。

彼は、以前TRAILSの記事にも登場してくれた仲間で、先日、ミッケラーカンダのオープニングパーティーにTRAILS編集部一同で遊びに行った時も、一緒に乾杯してビールを飲んだ。

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ミッケラーのオリジナルはもちろん、世界中から選りすぐりのビールを、常時、約20タップ用意している。

ミッケラーは、2006年にデンマークのコペンハーゲンで生まれた、比較的新しい世代のクラフトビールのブルワリーだ。

特徴は、醸造所を持たない「ファントム (幻影) マイクロブルワリー」であること。各国にあるOEM工場 (委託者ブランド名による受託製造の醸造所) で、それぞれの地域で得意とするビアスタイルのビールを作れるのが強みのひとつ。

現在、全世界に40店舗ほど展開していて、クラフトビールブランドのなかでも圧倒的な出店数を誇っている。



ゆうき君のイチオシの「TODAY’S BEER」



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ミッケラーが創業時から得意としている、酸味のあるサワー系のビールをチョイス!

ゆうき君のイチオシはこれ。

『Hallo Ich Bin Berliner Weisse Frederiksdal Cherry』 (ハロー イッヒ ビン ベルリナーヴァイス フレデリクスダル チェリー)。

ゆうき:「ベルリナー・ヴァイスっていう、小麦と乳酸菌を使った、酸味のある白ビールベースのスタイルがあって、このビールはそれがベースになってるの。

名前にある『フレデリクスダル』というのは、デンマークにあるチェリーワイン専門のワイナリー。そこで作ったチェリージュースも加えてあって、爽やかな酸味がいいんだよね。夏にぴったりで走ったあとに最高のビールだよ。

最近、こういうサワー系のビールが流行っているけど、ミッケラーは創業当時からサワー系のビールを作っていて。ヨーロッパには昔からサワー系のビールがたくさんあって、ミッケラーは、そういったクラシックなヨーロピアンスタイルをベースにしているものが多いんだよね。それをアレンジして、モダンにしている感じだね」

さすが、ゆうき君。めちゃくちゃ詳しい!

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見た目は、まるで赤ワインのよう。

走ったあとの1杯目は、やっぱり最高だなぁ! なんて思っていたら、かたわらに走っていないTRAILS編集部crewの佐井、カズ、小川が!

佐井:「クラフトビールは、走ってもおいしいし、走らなくてもおいしい (笑)」

たしかに。それは間違いない!

ゆうき君イチオシのビールを飲んでみると、ほどよい酸味と、爽やかなチェリーの香りと味わいが特徴的。アルコール度数は5%とやや低めで、すごく飲みやすいから、ゴクゴク飲めてしまう。

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電車を使って涼しげに到着したTRAILS編集部crew。3密を避け、ソーシャルディスタンスをキープしてクラフトビールを楽しんだ。手前にいるのが、TRAILS編集部crewのカズ。

佐井:「たしか、キド君はオープニングからいるんだったよね?」

キド:「そうすね。代表のハミルトンと一緒に、立ち上げからずっとでもう丸5年です」

佐井:「そもそもミッケラーってどうやって創業というか始まったの? グループランがスタートした経緯もだいぶ興味ある」

キド:「創業者のミッケル・ボルグがもともと化学の先生で、生徒と一緒にビールを作ったりしていて。

学生時代は競技ランナーだったこともあって、それがミッケラーランニングクラブ (※) にもつながっているんですよ」

ゆうき:「ミッケルが日本に来た時、毎晩遅くまで飲んで、ラーメン食って、でも翌朝、かならず走るんだよね。ランニングクラブもきっと独自の戦略があるんだろうと思って、なんで始めたの? って聞いたら、『昔から走るのが好きで、しかも走った後のビールはすげーおいしいじゃん。それをやりたかったんだ』って。そのスタンスがいいよね」

この後も、TRAILS編集部は、クラフトビールを片手に、しばらく2人からミッケラーの話を聞かせてもらった。それにしても、聞けば聞くほど奥が深い。

※ ミッケラーランニングクラブ:世界各国で展開しているミッケラーのランニングクラブ。ミッケラートウキョウでは、走ったあとに参加者全員にビール1杯をサービス。従来は誰でも参加可能だったが、現在は予約制になっている。今後、運用スタイルも変更していく予定とのことなので、詳しい情報はFacebookページやホームページを参照のこと。

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みんなで乾杯! 走っても走らなくてもビールはうまい!

真夏のランは暑かったですが、ゆうき君おすすめのミッケラーのサワービールは汗をかいた後の一杯に最高でした。

現在、ミッケラートウキョウでは、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底している。キド君いわく「お客さんが安心してクラフトビールを楽しめる環境づくりをしているので、ぜひ飲みに来てください!」とのこと。

『TODAY’S BEER RUN』、こんな感じでつづけていきます。次回はゲストのランナーも呼んでやってみようかと思っています。

さて、次はどこのクラフトビールを飲みにいこうかな。

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WRITER
根津 貴央

根津 貴央

1976年、栃木県宇都宮市生まれ。幼少期から宇宙に興味を抱き、大学では物理学を専攻。卒業後、紆余曲折を経て広告業界に入り、12年弱コピーライター職に従事する。2012年に独立し、かねてより憧れていたアメリカのロングトレイル「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT/総延長4,265km)」のスルーハイクのために渡米。約5カ月間歩きつづける。2014年には「アパラチアン・トレイル(AT/総延長3,500km)」の有名なイベント「Trail Days」に参加し、約260kmのセクションを歩く。同年より、グレート・ヒマラヤ・トレイル(GHT)を踏査する日本初のプロジェクト『GHT Project(www.facebook.com/ghtproject)』を仲間と共に推進中。2018年4月、TRAILSに正式加入。著書に『ロングトレイルはじめました。』(誠文堂新光社)、『TRAIL ANGEL』(TRAILS) がある。

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