My Best Articles 2023 | #02 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人と、読者が選ぶ2023年のベスト記事(後編)
『My Best Articles 2023』の#02は、前回の15人同様、個性あふれる最高な15人が登場!
スルーハイカー、ガレージブランド、フライフィッシャー、トレイルランナー、山小屋オーナー、編集者をはじめ、多彩な顔ぶれ。これからのトレイル・カルチャー (※) をそれぞれの形で刺激してくれるであろう方々です。
前回はベスト3に選ばれていなかった記事もセレクトされています。1位の記事の選出理由は、いずれもその人らしさが表れている内容。15人それぞれの視点や感性も、ぜひお楽しみください。
2022年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人
マイベスト記事を選んでくれたのは、僕たちTRAILS編集部がリスペクトし、独自の編集観点で選出させていただいたTRAILS的感性でイケてる人々。メーカー、ショップ、メディア、書店、編集者、ハイカー、ランナー、旅人、クリエイター、トレイルの作り手の方々など、総勢30名です。
涌井 健策(Number)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #06 ついに伝説の道『伊藤新道』が再開通
「伊藤新道のことをとてもよく耳にした1年でした。そのきっかけは、昨年のTRAILSの記事であり、伊藤さんの様々な場での精力的な発信のおかげ。この記事は節目だったと思います。でも『いつか行ってみたい』という自分のステータスにはまだ変わりがありません」(涌井)
■ 第2位
オランダ・ビースボッシュ 長年憧れていた国立公園でのパックラフティング・トリップ2Days | パックラフト・アディクト #68
■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #14 | <番外編> ニュートラルケース(下北沢)
リズ・トーマス(ロング・ディスタンス・ハイカー)
■ 第1位
ザ・ロングトレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全3回
「Wondererのロングトレイルの連載を読むのが好きでした。私は暑くてハイカーが少なかった6月にこのトレイルを歩きました。そして、秋にロングトレイルを再び歩くことを夢見て何年も過ごしてきたのです。Wondererのようにシーズン後半にこのロングトレイルを歩くことはめったにないし、10月や11月のハイキングがどのようなものなのかは、アメリカでもあまり知られていません。彼の体験談は、寒くて雪が降る時期に何をすべきなのか、私にインスピレーションとアイデアを与えてくれました」(リズ)
■ 第2位
It’s a good day! #05 | 数千マイル後のオール・ウィー・ニード
■ 第3位
井原知一の100miler DAYS #19 | 走る生活(Western States Endurance Run)
山口 貴史(if you have)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #06 ついに伝説の道『伊藤新道』が再開通
「今年は、if you haveのプロダクトを伊藤新道ギアに選んでもらい、開通祭のイベントにも参加し、伊藤新道もじっくりと歩くことができた。野湯に入ってビバーク、北アルプスで一番自由を感じた山行だった」(山口)
■ 第2位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #18 鮭川村の鮭を用いた魚醤が商品化されるまで
■ 第3位
アメリカにおける大雪の年のスルーハイキングTIPS|by リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#41
千代田 高史 (MoonlightGear)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #06 ついに伝説の道『伊藤新道』が再開通
「伊藤新道という大きな歴史のルートの復活までの道のりを追体験できたのは、TRAILSのこの記事シリーズのおかげです。ありがとうございます。記事に出てくる『ゆまキャン』に自分も登壇したりと、伊藤圭さんの開通の喜びを間近に感じれて嬉しかった。これから出てくる課題も#7で語られているが、これからも伊藤新道からは目が離せないですね」(千代田)
■ 第2位
“ULTRALIGHT CLASSIC” Series | トレイルズから『Simple × Classic × Super Ultralight』なULバックパックを2モデル同時リリース!
■ 第3位
It’s a good day! #06 | ハイカーたちとのショットガン
伊藤 圭 (三俣山荘)
■ 第1位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #05 汝頭をハネるなかれ
「僕は黒部源流部の山小屋の跡取りなので、釣りといえば猟師さながらテンカラが脈々と受け継がれてきて、もちろん釣れた魚は食すものと思ってきた。しかし気がつけば界隈がフライフィッシャーだらけとなり、各々が確立してきた手法、コンプライアンスを紹介される。キャッチアンドリリース、素手で触るな、食べるなら最小限等々。山でも川でも人は自由になれぬものだと、憂いが頭をぐるぐる駆け巡る秀逸なコラムだった」(伊藤)
■ 第2位
It’s a good day! #06 | ハイカーたちとのショットガン
■ 第3位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #01 初めまして、伊藤圭です。
桑原 慶 (Run boys! Run girls!)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #01 初めまして、伊藤圭です。
「息子が生まれる前、結構ファストパッキングにはまっていて、その時、黒部はお気に入りのエリアだった。水平歩道で野生の猿と戦ったり (!)、黒部湖を船で渡ったりと、コースはキツいけど冒険してる感をめちゃくちゃ感じられるのが良く、そのキツ楽しい象徴が、雲切新道や読売新道などの “新道” だった。しばらくファストパッキングからは離れてしまっているのだけれど、今年は伊藤新道に行っている人のインスタを数多く見てとても羨ましく感じていた。
ちょっと前からTRAILSの記事とか色々見て何かが始まっている、というのは感じていたけれど、その “何か” を同時進行で感じられるこのシリーズがとても好き。特に『この道の復活を通して、現在の北アルプスでは失われつつある、冒険と発見、未知なる自然体験などのあらたな楽しみを体験できるフィールドにしたいと思っている』っていうルーツの部分が本当に素敵だなと思っています」(桑原)
■ 第2位
TODAY’S BEER RUN #15 | ヒマラヤ・テーブル (神田)
■ 第3位
HIMALAYA MOUNTAIN LIFE | GHT project 2023(スタート!)
石川 寛樹 (Campanella)
■ 第1位
HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2023 ※全4回
「山に行く時はできるだけシンプルを心掛けるけど、心は軽くしても遊び心は削りたくない。そう考えるとハンモックいいなと思えた。知識もないのでどんなギアから揃えたらよいのか、またどの様に使用しているのかが参考になるそんな記事。もう少し研究して、来年は源流釣行はハンモックで!」(石川)
■ 第2位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #18 鮭川村の鮭を用いた魚醤が商品化されるまで
■ 第3位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #02 バシャッとモゾッ
井原 知一(100マイラー)
■ 第1位
TRAIL FOOD #02 | ロング・ディスタンス・ハイキング × トレイルフード by 長沼商史
「トレランとスルーハイクは別のスポーツだけど、山の中で長時間過ごすこと、それは食べることを意味する。トレランとはいえ、いろんなディスタンスがある。自分はとりわけ長いレースが好きなので100マイル以上が自分の得意なレンジ。距離が長くなってくるとペースもゆっくりになることが自然で、そうなるとトレランとはいえロング・ディスタンス・ハイキング寄りにもなってくる。
そこで食べることにおいて、少しでもロング・ディスタンス・ハイキングで取り入れている食事などのアイディアを自分のトレイルレースで取り入れられないか!? といつも勉強の意味でも読まさせてもらっています」(井原)
■ 第2位
It’s a good day! #05 | 数千マイル後のオール・ウィー・ニード
■ 第3位
ロングトレイルTOPICS ※全3回
ルーカスB.B. (PAPERSKY)
■ 第1位
TODAY’S BEER RUN #12 | サワー・スワンプ (千歳船橋)
「このシリーズを率いる2人の男は、自分たちが好きなこと、走ることとビールを飲むことをやっていて、それがストーリーに表れ輝きを放っている。私はそんなまっすぐな様が好きだ。しかも、地元の醸造所やビール、素敵な食事場所について知るのも面白い。旅行が好きな私にとって、各エピソードは、ルートや途中で出会う近隣の素敵な物語を交えたちょっとした旅でもある」(ルーカス)
■ 第2位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #07 緩急
■ 第3位
ザ・ロングトレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全3回
石川 弘樹(プロトレイルランナー)
■ 第1位
ジョン・ミューア・トレイル、12日間のハイキング&パックラフティング | パックラフト・アディクト ※全3回
「このJMTのコースは、自分が昔に走っていたところでもあり、見覚えのある景色もありました。今回はハイクとパックラフトでしたが、自分はいつかランとパックラフトで遊んでみたい! と思いました」(石川)
■ 第2位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #07 緩急
■ 第3位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #03 「湯俣山荘の再建」と「伊藤新道の工事」
春日 潤也(モデル / B.S.K.Kプロデューサー)
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #18 鮭川村の鮭を用いた魚醤が商品化されるまで
「ずっと好きで読んでるので、鮭がどう商品化されるのか気になっていた! 鮭の魚醤と聞いて、魚醤なら傷ついた個体の命を余すことなくいただくことができるのが素晴らしい。無添加物のナチュラルな味を早く味わってみたい!」(春日)
■ 第2位
TRAIL FOOD #04 | フィッシング × トレイルフード by 寺澤英明
■ 第3位
コロラド・トレイル | スルーハイキング準備編・ギアリスト編・リサプライとアクセス編 by Tony(class of 2023) ※全3回
尾崎 光輝(Jindaiji Mountain Works)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #01 初めまして、伊藤圭です。
「伊藤新道の復活に尽力している圭くんはやってることも面白いけれど、伊藤圭という人間が1番面白い。酒と音楽が好きな俗っぽい男が、山小屋を、トレイルを再生させる物語。全編通して読めば伊藤新道を歩きたくなること、必至!」(尾崎)
■ 第2位
TRAIL FOOD #02 | ロング・ディスタンス・ハイキング × トレイルフード by 長沼商史
■ 第3位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #03 釣れない話
田中 啓一 (ファッションデザイナー)
■ 第1位
ザ・ロングトレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全3回
「旅先はトラブルの連続。それがこのレポートを面白くしている。宿泊の仕方もタープ、テント、山小屋、ホテルまで様々。文章の軽妙さも相まって、肩の力が抜けたこんなロングトリップも面白いと思った」(田中)
■ 第2位
IN THE TRAIL TODAY #13|グレート・ヒマラヤ・トレイルにある奥ヒマラヤの村を目指す、約2週間のセクションハイキング
■ 第3位
北海道・標津川 デイ・パックラフティング | パックラフト・アディクト #70
松田 正臣 (mark)
■ 第1位
北アルプスのラストフロンティア『伊藤新道だより』 | #01 初めまして、伊藤圭です。
「雲ノ平山荘のアーティスト・イン・レジデンスの取り組みを知ってから、それきっかけで伊藤圭さんのことも気になっていた。伊藤さん自身が伊藤新道の取り組みを伝えるこの連載の第一回は、彼のこれまでの歩みが語られて興味深かった」(松田)
■ 第2位
井原知一の100miler DAYS #19 | 走る生活(Western States Endurance Run)
■ 第3位
IN THE TRAIL TODAY #13|グレート・ヒマラヤ・トレイルにある奥ヒマラヤの村を目指す、約2週間のセクションハイキング
四角 友里(MOUNTAIN DAISY PRODUCTS)
■ 第1位
ジョン・ミューア・トレイル、12日間のハイキング&パックラフティング | パックラフト・アディクト ※全3回
「JMTのあのサウザンド・アイランド・レイクに、パックラフトが浮かんでる!! という衝撃の写真から惹き込まれました。美しい湖が点在するエリアを、私は “すごす” ことを優先し、1日4kmしか歩かずに(笑)ひとつずつの湖畔泊を楽しみましたが、つくづく楽しみ方は自由でいいんだよなぁ、と記事を読んでいるだけで興奮しました」(四角)
■ 第2位
TOKYO ONSEN HIKING #18 | 陣馬山・陣渓園
■ 第3位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #17 2022年度の鮭にまつわる取り組みとトピックス
* * *
これで、前回の#01とあわせて、僕たちTRAILS編集部がリスペクトする30人それぞれのベスト3が出そろいました。
12/29 (金) は、今年の最終回として、読者投票も踏まえ、選んでくれたすべての記事をランキングにして『2023年の記事TOP10』を発表します。
どの記事がランクインするのか? はたしてTOP3は? みなさんお楽しみに!
※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約9年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。
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