TRAILS REPORT

My Best Articles 2021 | #03 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人と、読者が選んだ2021年の記事TOP10ランキング

2021.12.29
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『My Best Articles 2021』の最終回は、ついに、2021年のTOP10ランキングの発表です!

#01と#02では、トレイル・カルチャー (※) の未来を、それぞれの最高の個性をもって刺激してくれるであろう総勢30人が選んだ、ベスト3の記事を一挙に公開しました。

この最終回では、その30人が選んでくれたすべての記事を集計し、さらに読者投票も加算して (*)、TOP10ランキングにして発表します。

多くの人が選んだ記事はどれだったのでしょうか。10位から順番に発表していきます (同率9位が複数あったため、9位からの発表となります)。

* 集計方法:次のルールで独自にスコア化して集計。1位に選んでくれた記事を5ポイント、同様に2位は3ポイント、3位は1ポイントを加点して、各記事の総合スコアを算出。


2020年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人


マイベスト記事を選んでくれたのは、僕たちTRAILS編集部がリスペクトし、独自の編集観点で選出させていただいたTRAILS的感性でイケてる人々。メーカー、ショップ、メディア、書店、編集者、ハイカー、ランナー、旅人、クリエイター、トレイルの作り手の方々など、総勢30名です。


第9位 (タイ) :SKI HIKING | #05 BCクロカン2021 Second Season ※全4回



 
「歩くスキー」であるBCクロカンにフォーカスした連載記事。今年は、遊びのフィールド情報がきわめて少ないBCクロカンの日帰りルートを複数回にわたって紹介しました。特にBCクロカンビギナーの人にとっては、求めていた内容だっただけに、貴重な情報となったようです。

プロトレイルランナー 上田瑠偉:「戸隠神社の参道をスキーで滑ることができるのですね。長野県出身でしたが、今まで知りませんでした。ぜひ体験してみたいです」


第9位 (タイ) :TOKYO ONSEN HIKING #13 | 鷹取山・あづま湯



 
人気の連載記事が、3年連続でトップ10入り。やはりハイキングと温泉の組み合わせはテッパンで、多くの人に支持されました。ハイキング経験の少ない人にとっては、遊び方の参考にもなったようです。

読者:「この連載をいつも楽しませてもらっています。私も、このコースから温泉ハイキングを始めました」


第9位 (タイ) :フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #19 道は五目中華に至る



 
コアなファンが多く、毎年ランクインしている写真家・中島くんの、つぶやきのような記事。なにげない心情や言葉に、多くの人から共感が集まりました。信越トレイルの延伸区間を歩いた時のエピソードを綴ったこの回は、信越トレイルを歩いた人からの支持が集まりました。

読者:「信越トレイルが延伸する。あの道を歩いた後の、あのふもとの中華屋にトレイルが延伸したからこその楽しみがすべて詰まってる。ロングトレイルってこれだから面白い。再度そう思わせてくれた記事」


第8位:LONG DISTANCE HIKER #09 二宮勇太郎 | PCTのスルーハイキングで気づいた本当の自分



 
ロングトレイルを何カ月もかけて歩く『ロング・ディスタンス・ハイカー』の実像に迫る連載企画。スルーハイキングを通じて「自分が生きる上で必要なもの、必要でないものが理解できた」という二宮さんの実体験からくる言葉に共感が集まりました。

HARIYAMA Productions 三浦卓也:「NINOくんに初めて会ったのはHiker’s Depotのパーティでした。広島出身ということで声をかけたと思います。そんな友人の知らない一面を知ることができました。家族が増え、今すぐ歩きに行くということはなかなかできなくなってしまいましたが、ULというカルチャーに魅了された自分も、いつかアメリカのロングトレイルを歩きに行くという夢を実現させたいと思います」


第7位:LONG DISTANCE HIKER #06 筧啓一 | 60代からはじめたロング・ディスタンス・ハイキング



 
8位につづいて7位にもランクインした、同連載。60歳を過ぎてからアメリカ三大トレイルのひとつPCTを歩きに行った筧さん。彼の生き様から多くの希望と勇気をもらった人がたくさんいました。

100マイラー 井原知一:「60代になってはじめたロング・ディスタンス・ハイキング。大人になっても夢を持ち続けることの大事さを学びました。筧さんが、日本人初のPCTスルーハイカーとなった日色さんに影響されたように、自分も少なくともトレイルランのインフルエンサーとして誰かに夢を与えることができればと思いました」


第5位 (タイ) :HAMMOCKS for Hiker | ハンモックのA to Z 〜ハイカーのためのハンモック〜 ※全4回



 
ハンモックの歴史から特徴、遊び方、ギアレビューまでを網羅した連載記事。これを読んで、TRAILS編集部crew同様にハンモックにハマった人もたくさんいたようです。

Number編集部 涌井健策:「ギアレビューの要点は、いかに評する人が楽しそうか、だと思っています。その点でこのハンモックの記事はぼくのツボをついてくれて、写真も文章も、必要な情報を盛り込みつつ、ハンモックへの “愛” を感じるものになっていました」


第5位(タイ):PCTハイカーTONYが歩いた摩周・屈斜路トレイル(前編・中編・後編) ※全3回



 
2020年にオープンしたばかりの摩周・屈斜路トレイル (MKT) を歩いた、ハイカーTONYのトリップ・レポート。ハイキングはもちろん、釣り、パックラフティングと好きなことを詰め込んだTONY。彼の遊ぶ姿を通じて、このトレイルに興味を抱くが多かったようです。

読者:「初心者にも歩けそうで、かつ美しく変化に富んだ景色のトレイルにとてもワクワクして、シーズンになったらすぐにでも行きたいと思った」


第4位:TOKYO ONSEN HIKING #14 | 鐘ヶ嶽・七沢荘



 
第9位にも入ったこの連載記事が、第4位にもランクイン。丹念に取材をしていることもあって、過去に同じルートを歩いた人にとっても発見が多く、さらに魅力を感じたという人もいました。

BLUE LUG 松本和也:「持論。温泉とハイキング=ご飯と味噌汁。冗談ではなく、そのくらいの関係性。お互いを楽しむことで、喜びが膨らむ。賢い構造だ。東京から行けるエリア、ローカルの温泉、遊ぶ上でのルール作り、とても参考になる」

では、いよいよここから、栄えある『TOP3』の発表です!

トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人と、読者によって選ばれた、2021年のTRAILSの記事TOP3とは?


第3位: パックラフト・アディクト | #46 タンデム艇のABC 〜ウルトラライトな2人艇のススメ〜 ※全4回



 
パックラフトのなかでもタンデム艇というニッチなジャンルをフィーチャーして、その魅力と遊び方を紹介した連載。すでにカヌーやカヤックを楽しんでいる人からは、いたく共感され、パドルスポーツ未経験の人からは、この新しい遊びの大きな可能性に注目が集まりました。

摩周・屈斜路トレイル 藤原仁:「カナディアンカヌー乗りとして、この記事は非常に興味深かったし、面白かったです。そしてタンデム艇にフィーチャーするなんて “さすが!” のひと言。ひとつの乗り物を2人で操るって、なかなか無いんですよね」


第2位:信越トレイル延伸 〜約40kmの新セクションの全容〜(前編・中編・後編) ※全3回



 
今年の大きなトピックの1つが、日本のロングトレイルのパイオニアである「信越トレイル」の延伸でした。オープン前、他のハイカーに先駆けて踏破し、いち早くレポートしたこの記事が、堂々の2位。延伸区間の詳細および魅力を、臨場感あふれる写真とともにいち早くお届けしたことが印象に残ったようです。

六本松 蔦屋書店 森卓也:「道をつなぐことは人をつなぐこと、そして人とつながることなのだと、あらためて感じました。将来、日本列島縦断トレイルなんてものが実現したら全国の人がつながると、そんな妄想もしてしまう記事でした」


第1位:北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回



 
2021年の栄えある第1位は、年末に全5回にわたって、伝説の道・伊藤新道を徹底解剖した記事シリーズ「北アルプスに残されたラストフロンティア」が選ばれました。

伊藤新道をつくった伊藤正一氏の情熱、そして息子である伊藤圭氏、伊藤二朗氏の再興への思いと取り組みに、ロマンを感じた人がたくさんいました。また、伊藤新道を徹底解剖し、過去、現在、そして未来までの壮大なストーリーに仕立てた、この5回の連載自体に魅了された人も多かったようです。#01 #02で紹介したトレイル・カルチャーの未来を刺激する30人はもちろん、読者の方々からも、もっとも多くの票が集まりました。

Hiker’s Depot 土屋智哉:「2021年のトレイルズはかなり多種多様な記事が並びましたが、ラストがまさか伊藤新道。それも5回連続とかなり力の入った記事になったことに、驚きと喜びがありました。自分が湯俣を中心とした伊藤新道、天井沢、千丈沢に感じていた “原野” という空気感、水と緑と荒涼とした岩肌が織りなす独特の景観。TRAILS編集部も同じことを感じていたのが興味深かったです。

伊藤新道を北アルプスの廃道、バリエーションルートとして捉えることはこれまでもされてきました。しかし北米でも注目を集めるオフトレイルルートとして再生できないかその可能性を一緒に考える。そんなトレイルズらしい文脈で切り取ったことは、異なる価値観同士で新しいものを作り上げようというトレイルズの姿勢がうかがえる良い記事をうみだしました。

いくらハイキングやトレイルが北米由来の文化とはいえ、日本で自然の中を歩くときに北アルプスは避けて通れません。その歴史や由来へ敬意をもち、新しい景色を一緒につくる手伝いをする。トレイルズの今後の取り組みにも注目していきたいと思います」

* * *

『My Best Articles 2021』、これにて完結です。トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人の方々、投票してくれた読者の方々、ご協力ありがとうございました。

そしてあらためて、この1年TRAILSを支えてくださったみなさま、ありがとうございました。TRAILS編集部一同、すべての方々に感謝します。

TRAILSは、2022年も新たな企画や仕掛け、試みにトライし、仲間たちと協力しながら、より一層、日本のトレイル・カルチャーを盛り上げていきます。

2022年もよい旅を!
Happy Trails!

※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約6年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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