My Best Articles 2020 | #02 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人が選ぶ2020年のベスト記事(後編)
『My Best Articles 2020』の第2回目は、#01の15人同様、個性あふれる最高な15人が登場!
マイベスト記事を選んでくれたのは、僕たちTRAILS編集部がリスペクトし、これからのトレイル・カルチャー (※) をそれぞれの形で刺激してくれるだろうという期待から、独自の編集観点で選出させていただいたTRAILS的感性でイケてる人たち。
今回紹介する15人も、ガレージブランドやスルーハイカー、ランナーから、クラフトビア・パブ、書店、編集者まで、多彩な顔ぶれ。
前回はベスト3に選ばれていなかった記事もセレクトされています。特に1位の記事は、その人の個性あふれる選出理由も載せていますので、そちらもあわせてお楽しみください。
2020年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人
三浦 卓也(HARIYAMA Productions)
■ 第1位
PLAY!出社前に遊ぼう #05 | TRAILS × 山川幸雄(JSB) JSB・ULコーヒー(松屋式ドリップ)
「僕がULに没頭しはじめた頃、『山より道具』(※) にちょこちょこ出てくるJSBさんとは一体何者なんだろう? といつも思ってました。今もなお、革新的で新しいプロダクトを作り続けているJSBさんは本当にリスペクトですね! 今回の記事もとても勉強になりました!」(三浦)
※ 山より道具:日本のULシーンに大きな影響を与えた寺澤英明さんのブログ。ゼロ年代に、海外通販でULギアを仕入れては試し、そのレビューを書いていた。
■ 第2位
NIPPON TRAIL #07 【ギアレビュー】 摩周・屈斜路トレイル + 釧路川 HIKING & PACKRAFTING ※全2回
■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #01 | ミッケラートウキョウ(渋谷)
小林 大允(Answer4)
■ 第1位
ジェフ・キッシュのHIKER LIFE with PNT | #05 パシフィック・ノースウエスト・トレイルのスルーハイキング(その1)
「この記事を読んでいたら思い出したけど、去年アパラチアン・トレイル (AT) をちょこっと歩いた。たぶん100mくらい。なんだかんだでコンチネンタル・ディバイド・トレイル (CDT) も パシフィック・クレスト・トレイル (PCT) も、数mほど歩いたことがある。走破ではないけどアメリカ3大トレイルを歩いたってことになる。いつかはこのパシフィック・ノースウエスト・トレイル (PNT) に行ってみたいと思った」(小林)
■ 第2位
井原知一の100miler DAYS #05 | 食べる生活(からすてんぐ100)
■ 第3位
PLAY!出社前に遊ぼう #05 | TRAILS × 山川幸雄(JSB) JSB・ULコーヒー(松屋式ドリップ)
佐藤 有希子(信越トレイル)
■ 第1位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #17 トレイルエンジェルぽい
「なかじの文章はいつも最後にスッと腑に落ちて気持ち良いけれど、これはもう本当にしっくりきすぎて時が止まった。40歳くらいの坊主頭の彼のように、自分もしなやかに生きられるだろうかと思った」(佐藤)
■ 第2位
リズ#28 / 北米ハイキング・カルチャーの最前線のハイカーたちは、どこへ向かっている? ※全2回
■ 第3位
リズ#27 / 海外ロングトレイルの定番アプリ「Guthook」開発者インタビュー
仲川 希良 (モデル/フィールドナビゲーター)
■ 第1位
パックラフト・アディクト | #33 ヨーロッパにある国境の川を旅する
「コンスタンティンさんにとって国境はこんなにも強固な存在で、個人のバックグラウンドによって見える景色は変わるのだと改めて感じました。自然に境界線を引くのは人間で、本来は全て繋がっている、とよく考えます」(仲川)
■ 第2位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #15 歩く生き物
■ 第3位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #02 釣りバカ & ヨコノリ少年が環境問題に目覚める
ジェイソン・ホアン(Picharpak Workshop)
■ 第1位
TOKYO ONSEN HIKING #02 | 倉戸山・丹下堂
「温泉は、日本特有のものだと思いますが、汗をかきながらハイキングをした後、ゆったりと温泉に浸かっていると、何とも言えない感動があります。私は、温泉トレイルの詳細を紹介してくれているTRAILSのこの試みが大好きです」(ジェイソン)
■ 第2位
PLAY!出社前に遊ぼう # 06 | TRAILS × 篠健司・佐々木拓史(patagonia)地球を救 うためにできること
■ 第3位
パックラフト・アディクト | #29 アムステルダム運河・デイトリップ
ハミルトン・シールズ(Mikkeller Tokyo)
■ 第1位
LONG DISTANCE HIKER #04 深町和代 | 女性ひとりでJMTスルーハイキング
「すべてを事前に計画するのではなく、思い立った時にチャレンジするという、深町さんのハイキングへのアプローチが大好きです。今やインターネットがあれば、どんな情報も簡単に手に入ります。でも、自分を頼りにしてチャレンジする自信を持てば、自分とトレイルの関係性がより良いものになる。彼女の考え方はとても美しいと思います。ペースや距離、目的地を気にしすぎてしまいがちな私は、彼女のスタンスを見習ってハイキングをしようと思いました」(ハミルトン)
■ 第2位
TODAY’S BEER RUN #01 | ミッケラートウキョウ (渋谷)
■ 第3位
TOKYO ONSEN HIKING #04 | 御前山・玉翠荘
梅田 梓(おむすびブックス)
■ 第1位
LONG DISTANCE HIKER #04 深町和代 | 女性ひとりでJMTスルーハイキング
「深町さんの『行き当たりばったり』な旅に終始ハラハラ。けれど『世界や自然に、ちゃんと晒されたい』という言葉を読み、胸を掴まれました。同じようにはできないけれど、一瞬でもその感覚を共有できた気がして、強く心に残りました」(梅田)
■ 第2位
信越トレイル・ストーリーズ | ロングトレイルのつくり方 〜信越トレイルの誕生秘話〜
■ 第3位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #03 パタゴニアでの10年間 〜 山形県鮭川村という鮭漁の現場への移住
高木 義宣(Mountain Culture Club Rokko)
■ 第1位
信越トレイル・ストーリーズ | ロングトレイルのつくり方 〜信越トレイルの誕生秘話〜
「六甲山の麓に住んでみて、コロナ禍でもこの六甲という恵まれた山域で遊べることに感謝しつつも、もしこの山域がなくなってしまったらどうするのか? 遊ぶだけではなくて守っていくことのほうが大切なのではないか? と考えていた時に、この信越トレイルに関する3つの記事が本当に役に立ちましたし、『地元の人の理解と共感、そして愛情が欠かせないものとなる』という一文が心に響きました。自分たちだけではなく、地域の人たちも巻き込んで山遊びを提案していく活動を六甲ローカルとして広めていければと考えさせられた記事です。アウトドアズマンは必見ですよ!」(高木)
■ 第2位
信越トレイル・ストーリーズ | トレイル・ボランティア 〜ロングトレイルを守っていく仕組み〜
■ 第3位
信越トレイル・ストーリーズ | 地域の人がつくる 〜信越トレイルは地域の人々によってつくられた〜
舟田 靖章(トリプルクラウナー)
■ 第1位
リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#24 / スルーハイカーは冬に何をしているの? ※全2回
「『トレイル上では社会の肩書は関係ない』のですが、やはりトレイル以外でその人がどんな風に生きているのかは興味深いところ。そして個人的には、実際にトレイルで出会い共に歩いたハイカー (マイクとナオミ、そして記事の著者リズ) が今も現役ハイカーなのが感慨深いです」(舟田)
■ 第2位
信越トレイル・ストーリーズ | トレイル・ボランティア 〜ロングトレイルを守っていく仕組み〜
■ 第3位
リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#26 / How Thru-hiking has changed ※全2回
松田 正臣(onyourmark)
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #04 僕が日本の鮭「シロザケ」をテーマにした理由
「patagoniaを退職して、山形県のその名も『鮭川村』に移住し、鮭から環境問題に向き合う松並さんのシリーズ。環境問題を “お勉強” という押し付けがましさを感じさせずに伝えてくれる。鮭が最も長旅をする魚だという逸話もTRAILSと親和性あり」(松田)
■ 第2位
信越トレイル・ストーリーズ | 加藤則芳のあゆみ 〜反骨精神とロングトレイルという希望〜 ※全2回
■ 第3位
井原知一の100miler DAYS #01 | 走る生活(HURT100)
リズ・トーマス(ロング・ディスタンス・ハイカー)
■ 第1位
信越トレイル・ストーリーズ | 地域の人がつくる 〜信越トレイルは地域の人々によってつくられた〜
「よくあるトレイルのストーリーを語った記事とは違って、この記事では、あらたにトレイルをつくることにおいて、地域の人たちがどれだけ大切かということを教えてくれました。信越トレイルをつくるための大変な苦労はもちろん、それだけではなく地元の人たちが、このトレイルにまつわる歴史や文化をよく知っていることが素晴らしいと感じました。ハイキングは、自然の中に身を置く楽しさもありますが、その場所や歴史、そこに住んでいる人たちのことを知ることで、より一層魅力的なものになります。年齢もスキルも興味も違う人たちが一丸となってトレイルを作り上げていくストーリーを、とても楽しく読みました」(リズ)
■ 第2位
PLAY! 出社前に遊ぼう # 08 | TRAILS × Fumi Sakurai(hikerbirder) 鳥見(とりみ)
■ 第3位
摩周・屈斜路トレイル (MKT) | スルーハイキング・レポート ※全2回
井原 知一(100マイラー)
■ 第1位
リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#23 / ALDHA-West Gathering 〜ハイキング・コミュニティのビッグイベント〜
「自分の夢である『100miles,100times』を終えてからの目標を模索している中で、なんとなく自分の中でもっと長いやつ(距離)をやってみたいという漠然な思いがあります。その中でリズの情報は夢があるし、実際に具体的な内容ばかりで勉強になります」(井原)
■ 第2位
TOKYO ONSEN HIKING #03 | 本仁田山・はとのす荘
■ 第3位
ジェフ・キッシュのHIKER LIFE with PNT | #05 パシフィック・ノースウエスト・トレイルのスルーハイキング (その1)
田名部 茜(蔦屋書店)
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #03 パタゴニアでの10年間 〜 山形県鮭川村という鮭漁の現場への移住
「自然のなかで遊び育ち、その影響でまっすぐに環境や自然を守るアクションに進んでいったという松並さんの魅力的な人間性と、記事のなかで『自分の言葉に力を持たせるには、今まで以上に現場に立つしかない』と話していらっしゃるところに、とても奮い立たせられました。自分も関心事で終わらせずに行動したいと、改めて意思を固めるきっかけになりました」(田名部)
■ 第2位
LONG DISTANCE HIKER #03 舟田靖章 | 日本人初のトリプルクラウナー
■ 第3位
NIPPON TRAIL #07 摩周・屈斜路トレイル + 釧路川 HIKING & PACKRAFTING ※全3回
谷口 京(写真家)
■ 第1位
フロリダ・トレイル セクションハイキング 7days – Movie
「標高差ゼロ、かつ、沼地のトレイルを歩くため、わざわざ地球の裏へと出かける自由と情熱に敬意を! 臨場感ある動画もGOODです」(谷口)
■ 第2位
ジェフ・キッシュのHIKER LIFE with PNT | #03 僕がパシフィック・ノースウエスト・トレイルに惚れた理由
■ 第3位
PLAY!出社前に遊ぼう #06 | TRAILS × 篠健司・佐々木拓史(patagonia)地球を救うためにできること
尾崎 光輝(Jindaiji Mountain Works)
■ 第1位
TOKYO ONSEN HIKING #02 | 倉戸山・丹下堂
「明治45年、青梅線の日向和田駅から飛竜山へと向かった岳人、田部重治が投宿したのが鶴の湯温泉だった。そんな『山と溪谷』を巡るハイクと古くさいULギアが不思議と合う良企画。因みに同書には三条の湯は無人湯であり、後山川にはやまめが虫ほど沢山いる、と記述されている」(尾崎)
■ 第2位
TOKYO ONSEN HIKING #04 | 御前山・玉翠荘
■ 第3位
TOKYO ONSEN HIKING #07 | 丹波天平・三条の湯
* * *
これで、前回の#01とあわせて、僕たちTRAILS編集部がリスペクトする30人それぞれのベスト3が出そろいました。
12/28 (月) は本年の最終回として、選んでくれたすべての記事をランキングにして、『2020年の記事TOP10』を発表します。どの記事がランクインするのか? はたしてTOP3は? みなさんお楽しみに!
※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約6年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。
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