My Best Articles 2020 | #03 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人が選んだ2020年の記事TOP10ランキング
『My Best Articles 2020』の最終回は、ついに、2020年のTOP10ランキングの発表です!
#01と#02では、メーカー、ショップ、メディア、書店、編集者、ハイカー、ランナー、旅人、クライマー、クリエイター、トレイルの作り手の方々など、トレイル・カルチャー (※) の未来を、それぞれの最高の個性をもって刺激してくれるであろう総勢30人が選んだ、ベスト3の記事を一挙に公開しました。
この最終回では、30人が選んでくれたすべての記事を集計し (※)、TOP10ランキングにして発表します。
多くの人が選んだ記事はどれだったのでしょうか。10位から順番に発表していきます。
※ 集計方法:次のルールで独自にスコア化して集計。1位に選んでくれた記事を5ポイント、同様に2位は3ポイント、3位は1ポイントを加点して、各記事の総合スコアを算出。
2020年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人
第10位 (タイ) :TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #05 命を無駄にしない川鮭の食べ方の模索
今年からスタートした『TRAILS環境LAB』の記事がまずはTOP10入り。「鮭」をテーマに環境問題に取り組む松並三男くんのレポートです。この記事以外にも松並くんの「SALMON RIVER」の連載は多くの人が選んでくれました。そのなかでも、この川鮭の食べ方をテーマにした記事が一番共感を集めました。
第10位 (タイ) :LONG DISTANCE HIKER #03 舟田靖章 | 日本人初のトリプルクラウナー
ロング・ディスタンス・ハイカーの実像に迫るこの連載企画。舟田くんは日本を代表するハイカーですが、その実績だけではなく、彼の考え方や言葉に多くの人が魅了されてしまうのです。ハイカーズ・デポ土屋さんも「長距離ハイキングの本質が語られた言葉」とコメントを寄せてくれました。
第9位:リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#24 / スルーハイカーは冬に何をしているの?(前編・後編)
TRAILSのアンバサダーであり、ロング・ディスタンス・ハイキングにおいて世界トップクラスの経験を持つハイカーであるリズの記事。旅を仕事にするハイカーが、ハイキング・シーズン以外に何を糧にして生活をしているのか。ハイカーとして生きるという「人生の選択」のリアルに迫ったレポートです。
第6位 (タイ) :井原知一の100miler DAYS #05 | 食べる生活(からすてんぐ100)
TRAILSのアンバサダーである、100マイラー井原知ーさんの「日々の生活(DAYS)」にフォーカスしたこの連載。「食生活」がテーマのこの記事では、超がつくほどのご飯好きのトモさんが、炭水化物を摂りまくっている姿を紹介。そんな普通のトモさんを知り、多くの人が親近感を抱きました。この連載では、他にも「家族の生活」をテーマにした回も関心を集めました。
第6位 (タイ) :PLAY!出社前に遊ぼう #05 | TRAILS × 山川幸雄(JSB) JSB・ULコーヒー(松屋式ドリップ)
平日にトレイルで遊ぶオトナをもっと増やすための連載企画。この回では、アルコールストーブ・ビルダー界の巨匠として有名な、JSBさんこと山川幸雄さんと一緒にULコーヒーを楽しみました。UL (ウルトラライト) とコーヒーという新たな組み合わせ、そしてJSBさんが心酔している松屋式コーヒーは、目から鱗。JSBさんらしいディープな世界感も最高です。
第6位 (タイ) :LONG DISTANCE HIKER #04 深町和代 | 女性ひとりでJMTスルーハイキング
ロング・ディスタンス・ハイカーの実像に迫る連載企画で登場した深町さんは、ジョン・ミューア・トレイル (JMT) とパシフィック・クレスト・トレイル (PCT) をスルーハイク。「事前に情報がありすぎたら、もう答えあわせでしかない」という彼女の行きあたりばったりの旅のスタイルに、はっとさせられる記事です。
では、いよいよここから、栄えある『TOP3』の発表です!
トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人によって選ばれた、2020年のTRAILSの記事TOP3とは?
まずは3位タイが3つありますので、その記事からご覧ください。
第3位(タイ):TOKYO ONSEN HIKING #02 | 倉戸山・丹下堂
去年も3位に入った人気の連載記事。ハイキングと温泉とULギアの組み合わせのおもしろさだけではなく、低山ながらもいささかマニアックなエリアでの旅情あふれるひとり旅に趣きを感じ、強く惹かれる人も多くいました。
第3位(タイ):フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #17 トレイルエンジェルぽい
コアなファンが多い中島くんの連載が、3位にランクイン! 瞬間的にその世界に引き込まれる独特の語り口に、クセになる中毒性があるようです。「“ハイカー” とか “トレイルエンジェル” って、肩書ではなく、そういう精神を持った人の呼称なんだなぁとしみじみ思う」というtsugubooksさんのコメントが印象的でした。
第3位(タイ): NIPPON TRAIL #07 摩周・屈斜路トレイル + 釧路川 HIKING & PACKRAFTING ※全6回
『NIPPON TRAIL』は、TRAILS編集部crewによる “MAKE YOUR OWN TRIP = 自分の旅をつくる” 楽しみであり、TRAILSらしい、日本におけるロング・ディスタンス・ハイキングの、旅の仕方を模索する取り組み。その第7弾では、釧路川をリバートレイルとして捉え、ハイキング & パックラフティングの旅を楽しみました。この記事を読んで、北海道の魅力に気づかされた! 自分も行きたい! という声を編集部にたくさんもらいました。
第2位:TODAY’S BEER RUN #01 | ミッケラートウキョウ(渋谷)
今年、連載スタートした新企画のひとつ。ただただ美味しいクラフトビールを飲むために、走ってビール屋さんに行くという超シンプルな連載。そのピュアな欲望が、ランナーでない人も含めて、広くビール好きの人からの票を集めました。「クラフトビールは、走ってもおいしいし、走らなくてもおいしい」というパンチラインも響いたようです (笑)。
第1位:信越トレイル・ストーリーズ ※全4回
2020年の栄えある第1位は、日本のロングトレイルの先駆者である信越トレイルの本質的な価値を、さまざまな角度から総括的、かつディープにレポートした「信越トレイル・ストーリーズ」が選ばれました。
なかでも特に「地域の人がつくる」の記事に多くの支持が集まり、選出理由も熱量の高い内容ばかりでした。今まで漠然としか語られなかった「ロングトレイルをつくった地域の人々」に、個別インタビューすることで、その価値に迫ったこのルポ。「ロングトレイルを維持する上でもっとも重要なことは、いかに地域の人に愛されるかだ」というシンプルな答えが、地元の人の言葉から伝わってきました。
* * *
『My Best Articles 2020』、これにて完結です。トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人の方々、ご協力ありがとうございました。
そしてあらためて、この1年TRAILSを支えてくださったみなさま、ありがとうございました。TRAILS編集部一同、読者の方はもちろん、ご協力いただいた関係各所の方、すべての方々に感謝します。
TRAILSは、2021年も新たな企画や仕掛け、試みにトライし、仲間たちと協力しながら、より一層、日本のトレイル・カルチャーを盛り上げていけるよう頑張ります。
2021年もよい旅を!
Happy Trails!
※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約6年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。
関連記事
My Best Articles 2020 | #01 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人が選ぶ2020年のベスト記事(前編)
My Best Articles 2020 | #02 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人が選ぶ2020年のベスト記事(後編)
TAGS: