TRAILS REPORT

HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2025 #04 ハンモックの周辺ギア(後編)

2025.06.16
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取材・文・構成:TRAILS

『HAMMOCKS for Hiker 2025』で展示されていた注目ギアを、『ハンモックギア2025』(全4回)と題してレポート!

第4回目の今回は、ハンモック周辺ギア特集の後編として、ハンモックのアクセサリー類 (ライト、ハンギングギアなど)、クッキングギア (ストーブ、クッカー、ナイフなど) を取り上げる。

■ HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2025

#01 注目のハンモック11ブランド (前編)

 ・ウルトラライト・ハンモック

 ・ライトウェイト・ハンモック

#02 注目のハンモック11ブランド (後編)

 ・オールインワン・ハンモック

 ・マット・ハンモック

 ・スタンダード・ハンモック

#03 ハンモックの周辺ギア(前編)

 ・タープ

 ・ツリーストラップ

 ・バグネット、ギアスリング

 ・スリーピングギア

#04 ハンモックの周辺ギア(後編)

 ・ハンモック・アクセサリー

 ・クッキングギア (ストーブ、クッカー等)

ハンモック・アクセサリー

■ RovyVon / Aurora A5 (ロビーボン / オーロラ A5)

【重量】18g / 【価格 (税込) 】5,280円

RovyVonは、中国の深圳のLEDフラッシュライトブランド。Aurora A5は、18gと超軽量・超小型で、最大光量650ルーメンという明るさ。他にランタンライト、グリーン蓄光 (GITD) を備えている。

本体にクリップが付いているため、キャップのつばに付けてヘッドライトとして使ったり、ハンモックのリッジラインに引っかけてタープ内の明かりとして使うこともできる。

またこのライトは、赤点滅が行える「Redライト」を備えたタイプか、グロー系の釣具などに紫外線を照射して蓄光させられる「UVライト」を備えたタイプを選ぶことができる。

■ asobito / Bonbori Shade Sack 3L (アソビト / ぼんぼりシェードサック 3L)

【重量】15g / 【価格 (税込)】1,500円

KAMMOKやSTANLEYなどの輸入販売を手がけるビッグウイングによるオリジナルブランド「asobito」の新製品「ぼんぼりシェードサック」。

スタッフサックとしてだけでなく、夜はヘッドランプやランタンを中に入れるとシェードとして使うことができる。

ハンモック・キャンプの際にリッジラインに吊るせば、目にやさしい光が広範囲に広がってくれる。ヘッドランプを直接吊るすと、直接光があたって眩しいことがあるが、このアイテムを使えば、夜にハンモックで横になってまどろむ時間を、やわらかい光で包んでくれる。

■ ENO (Eagle’s Nest Outfitters) / Parklite™ Hammock Chair Stand (イーノ / パークライト™ ハンモックチェアスタンド)

【重量】3.9kg (キャリーケース含む) / 【価格 (税込)】31,900円

アメリカのハンモックシーンをリードするENOから、ハンモックをチェアに変身させるユニークなアイテムが新たにリリース。

使い方は、ハンモックの端部をスタンド下部のデイジーチェーンに留めるだけ。従来のキャンプチェアとは一味違った、ハンモックならではのリラックス感を味わうことができる。普通のソファのように座るのはもちろん、写真のように丸まっておさまるのも、見た目によらずとてもリラックスできる。

レイドバックなバイブスを大切にするENOらしい、遊び心あるハンモックの楽しみ方を刺激してくれるアイテムだ。

クッキングギア (ストーブ、クッカー等)

■ SOLO STOVE / Lite (ソロストーブ / ライト)

【重量】255g / 【価格 (税込) 】10,890円

SOLO STOVEの最大の特徴は、二次燃焼 (※) ストーブであること。独自の二重構造によって極めて高い燃焼効率を誇る。そのため燃焼時の煙も少ない。

同ブランドの最軽量モデルがこのライト (255g) 。ライトは、小枝や木端で焚き火ができ、お湯を沸かしたり、食べ物などを温めたりすることもできる。ミニマムなハンモック・キャンプでささやかに焚き火を楽しむのに最適なアイテム。

中に木を入れすぎてしまうと通気孔をふさいでしまい、二次燃焼しづらくなってしまうため、こまめに小枝を入れながら火をキープするのがポイント。

※二次燃焼:焚き火は、燃料である薪が炭化した際に発生する炭化水素が燃焼している。このガスが100%燃焼すれば煙は生まれない。煙が出るということは燃え残りがあるということである。この燃え残りのガスを、さらに高温の空気 (酸素) で燃焼させることを二次燃焼という。

■ Morakniv / Eldris Neck Knife Kit (モーラナイフ / エルドリス ネックナイフキット)

【重量】約80g (ナイフ本体) / 【価格 (税込) 】6,930円

MORAKNIVは、130年の歴史を誇るスウェーデンの老舗ナイフブランド。「エルドリス」は、刃長59mmと非常にコンパクトなモデル。ブレードは刃こぼれしにくい高品質なスウェーデン産ステンレススチール製。

ネックナイフキットには、ナイフ本体とシースの他に、ファイヤースターター、首から下げるためのパラコード、シースの脱落を防ぐセカンダリーロックが付属。切れ味の良いナイフは、調理やフェザースティック作りはもちろん、小さめの木であればバトニング (ナイフによる薪割り) も可能なので、ファイヤースターターで火を起こせばすぐに焚き火やウッドストーブを楽しめる。

■ MSR / WindBurner Personal Stove System, WindBurner Hanging Kit (エムエスアール / ウインドバーナーパーソナルストーブシステム, ウインドバーナーハンギングキット)

WindBurner Personal Stove System 【重量】465g (ガス缶除く) / 【価格 (税込) 】31,900円
WindBurner Hanging Kit 【重量】30g / 【価格 (税込) 】7,150円

ハンモック・ハイカーのアイコニックなギアのひとつにもなってきた、MSRのWindBurnerのハンギングキット。

ハンモックの利点のひとつは、斜面や濡れた地面、でこぼこの地面などでも野営ができること。そんなハンモックの利点を最大限ブーストしてくれるのが、このアイテム。ハンモックのツリーストラップやリッジラインなどに吊り下げて、湯沸かしを地面から離した状態でもできてしまう。ハンモックでのスノーキャンプのときにも有用だ。

Windburerは、MSR独自の燃焼機構を採用したガスストーブ。燃焼部を完全に覆う構造で、風の影響を受けにくく燃焼効率が突出して高い。ラボテストにおいては、競合ストーブが10℃以下の低温時において風速3mで沸騰に至らなかったが、ウインドバーナーは風速5mでも沸騰できたという。

■ asobito / Good Trail Cleaner (アソビト / グッド・トレイル・クリーナー)

【容量】50ml / 【価格 (税込)】940円

ビッグウイングによるオリジナルブランド「asobito」の新製品、1本で「洗浄・消臭・除菌」ができる「Good Trail Cleaner」。クッカー、カトラリー、寝袋、シューズなど幅広いアウトドアギアに使うことができる。もちろんハンモックにも使用可能だ。

例えばカトラリーなど、シュッとスプレーで吹きかけて、さっと手拭いやティッシュで拭き取るだけで、油汚れも落とせる。大物でなかなか洗濯が面倒なハンモックも、これを使えば日常のメンテナンスにも使うことができる。

内容成分は、純水と炭酸カリウム (カリウムイオン) のみ。炭酸カリウムはラーメンのかん水など、食品にも使われる安全性の高い成分なので安心。

■ SEA TO SUMMIT / Frontier Ultralight Collapsible 1L Pot Cook Set 3 piece (シートゥサミット / フロンティアULコラプシブルワンポットクック [1P] 3点セット)

【重量】260g / 【価格 (税込)】15,730円

平らにコンパクトに折りたためるXシリーズなどでお馴染みのSEA TO SUMMITのクッキングギアに、軽量な折りたたみ式クッキングセットが登場。本製品は1Lのポット (200g)、400mLのカップ (53g)、ショートスポーク (8g) の3点セット。

1Lポットは、加熱効率に優れたアルミ合金製のボトムプレートでバーナーの炎を受け止める。またカチッとはまる独自のロック機構のハンドルにより、安定した調理が可能。

何よりの特徴は、その収納性。ポットとカップはシリコン製のサイドウォールにより折りたたみが可能で、スタッキング時には驚くほどコンパクトになる。しっかり調理したいソロ・ハイカーをはじめ、カップルや親子で使うにもおすすめのセットだ。


会場はメロウな雰囲気で、ハイカーたちがハンモックを楽しんでいた。

全4回でお届けした、『HAMMOCKS for Hiker 2025』のギア特集レポート。ハンモックはハイキングの旅を拡張してくれるギアだ。ぜひ自分らしいハンモックならではのハイキングトリップを探してみてほしい。

■ HAMMOCKS for Hiker | ハンモックギア2025

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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