HAMMOCKS for Hiker | ハンモック・キャンプ 〜宿泊道具としてのハンモック〜
TRAILSとハイランドデザイン (ハイカーズデポ) が立ち上げたイベント『HAMMOCKS for Hiker』(※)。
このイベントを通じて制作してきた、さまざまなコンテンツを凝縮した『HAMMOCKS for Hiker』の「ダイジェスト版」をお届けする、4回連続のハンモック記事の第2回目。
今回のテーマは、『ハンモック・キャンプ』だ。
毎年イベントの前に、僕たちは事前にテストと実験を行なっている。TRAILSとハイランドデザインを中心に仲間を集め、いち早く新作ギアを試したり、新しい遊び方の実験をしたりしてきたのだ。
今回は、テスト&実験を繰り返してきた「ハンモック・キャンプ」の過去記事だけを集めて、今までの試行錯誤を一気にダイジェストでお届けしたい。
「ハンモック・キャンプ」で掲げたテスト&実験は、以下のように多岐にわたる。初期の頃のハンモックとタープの野営セットの探索から、寒い時期の防寒対策、斜面でギアのハンギング実験、山のなかでのハンモック適地の探し方など。
今までの僕たちの「ハンモック・キャンプ」を辿っていただきながら、あなた自身のテーマを探して、ぜひ山のなかで、自分のスタイルの実験に役立ててもらえればと思う。
※ HAMMOCKS for Hiker:2016年に、TRAILSとハイランドデザイン (ハイカーズデポ) が立ち上げた、ハイカー向けのハンモックイベント。ハイキング向けのハンモックを出すメーカーが集まるイベントとして、国内最大規模。ハイキングと野営を前提としたハンモックにフォーカスしているのが大きな特徴。ハンモックメーカーが一堂に会し、数多くのハンモックを実際に体験することができる。毎年5月に山梨県の『月尾根自然の森キャンプ場』で開催 (2020年はコロナのため中止。2021年は秋開催を検討中)。
CAMP (その1):「ハンモック・ウイルス」にヤラれた初回キャンプ。
記念すべき第1回の『HAMMOCKS for Hiker』に先立って行なわれた、初回のハンモック・キャンプのレポート。僕ら自身が明らかに「これから何かが始まる」という熱にうなされていたことがわかる、不必要なまでにディープでロングなレポートになっている。まさに初夜の宴会。
ハンモック、タープ、ウッドストーブを手当たり次第に集め、この時集まった7人のハイカーが、全員異なるスタイルを試した。
今でこそ他のメディアやショップで、さまざまなハンモックが多く取り扱われるようになったが、この2016年の時点では、ハイカー向けのハンモックをここまで幅広く網羅し、実際のテストを行なった記事はなかった。
この記事では、内容はもちろんのこと、事始めに特有のあやしげなグルーヴ感を感じ取ってもらえると嬉しい。
CAMP (その2):寒い時期に行なった、ハンモックの防寒実験。
2017年の第2回の「ハンモック・キャンプ」では、ハンモックの防寒実験を行なった。
ハンモックの天敵は「背面の冷え」。その対策方法はいろいろあるが、「人体実験」のごとく、あえてまだ寒い時期の山に入り、自分たちの身をもってテストしてみた。
実験した方法は、ハンモックを上下とも覆うようにスリーピングバッグをかぶせたり、スリーピングマットを敷いたり、アンダーキルトを使用したり、Pea Podと呼ばれるすっぽりと覆うハンモック用にスリーピングバッグを使用したりと、メンバーによってさまざま。
最近では、春夏だけでなく、秋冬でもハンモック・キャンプを楽しんでいるハイカーも多く見かけるようになった。自分のギアを少しずつアップデートして、シーズンを問わずハンモック・キャンプができるようになると、またハイキングの楽しみ方が広がるはずだ。
CAMP (その3):ハンモックで野営するための、ギア・ハンギングの実験。
この時の実験テーマは、「ギア・ハンギング」。つまり、ギアを地面に置かずに、いかに吊るしておけるか、というチャレンジだ。
ハンモックの強みは、テントと違って、地面が斜めだったり、べちょべちょ・ごつごつの不整地でも、設営できることだ。そのときに、ギアを地面につけずに吊るしておくハンギングのTIPSを身につけておくと、ハンモック・キャンプの幅がさらに広がる。
ギアを吊るしてしまえば、地面が斜めだろうが、濡れていようが関係ない。
ギア・ハンギングは、それほど難しいスキルは必要なく、長めのガイラインとカラビナを用意し、ちょっとしたロープワークを覚えておけばできる。また本体の下に張るギアスリングなどの、ハンモック専用のギアを投入するのも有効だ。
CAMP (その4):身近な山でハンモック適地をハンティング。
2019年は、「ハンモック・キャンプ」をあらためてリアルなハイキングの文脈で捉えなおすべく、身近な山を実際にハイキングしながら、ハンモック適地をハンティングする実験を行なった。
このときのハンモック・ハイキングで、「ハンモックは、ハイキングをより自由にしてくれるものだ」という、シンプルな答えを再確認することができた。
もちろん、今までにテスト&実験してきた、ギア・ハンギングのTIPSも大活躍した。
1泊2日のトリップを通じて、あらためてハンモックが、ハイキングの旅を拡張してくれるギアだと実感した。
この記事を読んでもらいながら、あなたが普段よく行く山域の地図をよーく眺めてみてほしい。トレイルからちょっとだけ外れたところにも、ハンモック適地を見つけられるはずだ。
[MOVIE] ハンモック・キャンプ
ハンモックのシリーズ記事の第2回目の今回は、「ハンモック・キャンプ」というテーマで、宿泊道具としてのハンモックの特徴から使い方、楽しみ方までを、僕たちのハイキングやキャンプを通じてレポートした。
次回からは2回にわけて、メーカーおすすめのハンモック&周辺ギアを紹介する。
定番製品から新製品まで、さまざまなギアを紹介するので、ぜひ購入時の参考にしてほしい。そして、自分なりのハンモックの楽しみ方を見つけてみてください。
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