TRAILS REPORT

My Best Articles 2021 | #02 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人と、読者が選ぶ2021年のベスト記事(後編)

2021.12.24
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『My Best Articles 2021』の#02は、前回の15人同様、個性あふれる最高な15人が登場!

スルーハイカー、ガレージブランド、プロトレイルランナー、山小屋経営者、ビアパブオーナー、編集者、トレイル関係者をはじめ、多彩な顔ぶれ。これからのトレイル・カルチャー (※) をそれぞれの形で刺激してくれるであろう方々です。

前回はベスト3に選ばれていなかった記事もセレクトされています。1位の記事は、いずれもその人らしさが表れている選出理由も掲載。15人それぞれの視点や感性も、ぜひお楽しみください。


2021年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人


マイベスト記事を選んでくれたのは、僕たちTRAILS編集部がリスペクトし、独自の編集観点で選出させていただいたTRAILS的感性でイケてる人々。メーカー、ショップ、メディア、書店、編集者、ハイカー、ランナー、旅人、クリエイター、トレイルの作り手の方々など、総勢30名です。


佐々木 拓史(patagonia)



 
■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「今年、上高地から七倉温泉までファストパッキングスタイルで旅したので親近感が湧き、読み始めるとぐいぐい食い入るように壮大な全編を読んでしまいました。なかでも伊藤兄弟を紹介する#02がお気に入り。来年、まずは湯俣と雲ノ平は行きたいなと思いました」(佐々木)

■ 第2位
信越トレイル延伸 〜約40kmの新セクションの全容〜(前編・中編・後編) ※全3回

■ 第3位
パックラフト・アディクト | #46 タンデム艇のABC 〜ウルトラライトな2人艇のススメ〜 ※全4回


藤原 仁(摩周・屈斜路トレイル)



 
■ 第1位
PCTハイカーTONYが歩いた摩周・屈斜路トレイル(前編・中編・後編) ※全3回

「自分たちが整備しているトレイルを歩いてもらうことは、やはり感慨深い。そしてこれが記事になるなんて! TONYさんの記事を読んで、あらためてこの地域の素晴らしさとトレイルの可能性を実感しました。感謝!」(藤原)

■ 第2位
パックラフト・アディクト | #46 タンデム艇のABC 〜ウルトラライトな2人艇のススメ〜 ※全4回

■ 第3位
リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#33 / ワクチン接種後のアメリカハイキング事情(ハイカーへの影響について)


松田 正臣(mark)



 
■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「アルプスの秘境『雲ノ平』への山行は思い出深いもので、いつかまた訪ねたいと思っている場所のひとつ。その美しさを知っているからこそ、伊藤正一氏がこの場所のために道まで作ってしまった気持ちに共感できた」(松田)

■ 第2位
IN THE TRAIL TODAY #08|PCTの北カリフォルニアを堪能できる1週間のセクションハイキング

■ 第3位
井原知一の100miler DAYS #07 | 走る生活(天狗60耐)


山田 千恵(Pigalle Tokyo)



 
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #10 川鮭の伝統保存食「鮭の新切り」の新しい食べ方

「初めて『鮭の新切り』という伝統保存食を知りました。加工過程や言葉の由来など、興味深く読みました。地域に根ざしている日本の伝統的な食文化を残していくことは、とても重要なことだと思うので、こんなふうに楽しく気軽に読めると嬉しいです!」(山田)

■ 第2位
パックラフト・アディクト | #45 ボレンストレーク(球根地帯)のチューリップ畑を満喫するパックラフティング

■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #06 | アンテナアメリカ 関内店 (関内)


涌井 健策(Number)



 
■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「年末の『伊藤新道』シリーズは、読みごたえ抜群。雑誌やSNSなどで断片的にしか知らなかったトレイルを、歴史、そして修復という現在など様々な視点で掘り下げて、まさに『点ではなく線』で知ることができる構成に。これぞ読んで行ってみたくなる記事」(涌井)

■ 第2位
HAMMOCKS for Hiker | ハンモックのA to Z 〜ハイカーのためのハンモック〜 ※全4回

■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #03 | ピガール トウキョウ (三軒茶屋)


間借り本屋店主(tsugubooks)



 
■ 第1位
LONG DISTANCE HIKER #06 筧啓一 | 60代からはじめたロング・ディスタンス・ハイキング

「59才で出会ってしまい、『これは行くしかない!』と準備をはじめて、数年後本当にPCTをスルーハイクしてしまった一人の男性のお話。人はいつでも始められることを、あらためて教えてもらいました。この記事を読んで、歩き出す人もいるんだろうな」(間借り本屋店主)

■ 第2位
TODAY’S BEER RUN #05 | 和泉ブルワリー (狛江)

■ 第3位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回


三浦 卓也(HARIYAMA Productions)


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■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「伊藤新道の物語に魅了されました。伊藤さんの熱意はもちろん、それを継ぐ人たちがこんなにも大切にしているトレイルがあるなんて、歩きたいに決まってる。山を歩き始めた初期衝動をも思い出させてくれる記事でした」(三浦)

■ 第2位
LONG DISTANCE HIKER #09 二宮勇太郎 | PCTのスルーハイキングで気づいた本当の自分

■ 第3位
LONG DISTANCE HIKER #06 筧啓一 | 60代からはじめたロング・ディスタンス・ハイキング


五十嵐 雅人(山と渓谷)



 
■ 第1位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #19 道は五目中華に至る

「この体験をどう書こうか。どう書けば伝わるだろうか。読んでくれるだろうか。考えているうちによくわからなくなり、ふつうにスタートからゴールまでを時系列で書きました。ではなく、信越トレイルの延伸予定ルートを歩いた体験を、ゴール直後のあやしい中華屋の描写だけで終わらせてしまった。すごい」(五十嵐)

■ 第2位
TOKYO ONSEN HIKING #14 | 鐘ヶ嶽・七沢荘

■ 第3位
井原知一の100miler DAYS #10 | 走る生活(東海自然歩道FKT)


仲川 希良(モデル/フィールドナビゲーター)



 
■ 第1位
TOKYO ONSEN HIKING #10 | 矢ノ音・陣谷温泉

「どんな土地にも敬意を払いながら、自分の方法で楽しむこのシリーズのファン! 今回もすぐ真似したくなる絶妙なルート。『ずっと樹林帯だ。なのに、めちゃくちゃ明るい』に惹かれました」(仲川)

■ 第2位
リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#31 / 冬のPCTセクションハイキング

■ 第3位
パックラフト・アディクト | #43 北海道・美々川、原生自然の広がる湿原をパックラフティング


松島 倫明(WIRED)



 
■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「日本最後の秘境とも言われる雲ノ平に続く忘れられたトレイル。アルピニズム全盛の時代に自分の感性を信じた男がその桃源郷に残したものを復興させるという、時間を超えたロマンを感じる極上のルポルタージュ」(松島)

■ 第2位
LONG DISTANCE HIKER #07 河西祐史 | ロングトレイルを通してアメリカを遊びたおす

■ 第3位
信越トレイル延伸 〜約40kmの新セクションの全容〜(前編・中編・後編) ※全3回


リズ・トーマス(ロング・ディスタンス・ハイカー)


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■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「北アルプスの記事が面白かったです。なかでも、私のお気に入りは、とてもワイルドなエリアを紹介している#05の記事です。日本にもこんな場所があるとは知りませんでした。TRAILS編集部crewが美しい大自然のなかで、カウボーイキャンプしているシーンには感動しました。美しい稜線や小屋を見て、私もここをハイキングしてみたくなりました!」(リズ)

■ 第2位
井原知一の100miler DAYS #06 | 家族との生活(WTK100)

■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #06 | アンテナアメリカ 関内店 (関内)


春日 潤也(モデル / B.S.K.Kプロデューサー)



 
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #11 川鮭の新しい増やし方の実験結果発表

「前の記事で発眼卵放流を知り、心をグッと掴まれてどうなったか気になっていたので、ワクワクしながら読みました。本当に実験的で応援したくなります」(春日)

■ 第2位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #20 よこになりたい

■ 第3位
井原知一の100miler DAYS #08 | 食べる生活(Coyote Backbone Trail Ultra)


伊藤 二朗(雲ノ平山荘)



 
■ 第1位
ジェフ・キッシュのHIKER LIFE with PNT | #07 パシフィック・ノースウエスト・トレイルのスルーハイキング (その3)

「パシフィック・ノースウエスト・トレイルを紹介する一連の記事を通じて、北米大陸の自然環境とそこに息づくトレイル文化の懐の深さをしみじみと感じさせられる。岩稜帯に横たわる雄大な氷河、レッドシダーの巨木の森、神秘的な湖、谷間の小さな町々などに彩られた旅路は、きっと人生に素晴らしい物語をもたらしてくれることだろう。いつか、行ってみたい」(伊藤)

■ 第2位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #10 川鮭の伝統保存食「鮭の新切り」の新しい食べ方

■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #03 | ピガール トウキョウ (三軒茶屋)


舟田 靖章(トリプルクラウナー)



 
■ 第1位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #22 飛龍山

「長距離ハイキングについて人に話す時、劇的なドラマや壮大な景色を切り取って見せてもハイカーのリアルは伝わらない、と思ったことがあります。淡々としたなかじ君の文章と写真に、リアルなハイカーの香り (臭気?) を感じます」(舟田)

■ 第2位
シエラ山脈のオフトレイルを歩くサウザン・シエラ・ハイルート|by リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#35 ※全2回

■ 第3位
HAMMOCKS for Hiker | ハンモックのA to Z 〜ハイカーのためのハンモック〜 ※全4回


上田瑠偉(プロトレイルランナー)



 
■ 第1位
北アルプスに残されたラストフロンティア #01 |伊藤新道という伝説の道 〜伊藤正一の衝動と情熱〜 ※全5回

「僕の地元・大町市からのアクセスが必須となる登山道で、こんなにも好奇心をくすぐられるトレイルがあったことにとても興味を持ちました。おそらく生前、野口五郎小屋で働いていた祖父も、もしかしたら歩いていたかもしれない伊藤新道。ぜひ伊藤新道が復活する前と後で歩いてみたい。そして大町で生まれ育った身として、復興のお手伝いもさせていただきたいと思いました」(上田)

■ 第2位
SKI HIKING | #05 BCクロカン2021 Second Season ※全4回

■ 第3位
LONG DISTANCE HIKER #08 長沼商史 | ロング・ディスタンス・ハイキングで得られる解放と自由

* * *

これで、前回の#01とあわせて、僕たちTRAILS編集部がリスペクトする30人それぞれのベスト3が出そろいました。

12/29 (水) は、今年の最終回として、読者投票も踏まえ、選んでくれたすべての記事をランキングにして、『2021年の記事TOP10』を発表します。

どの記事がランクインするのか? はたしてTOP3は? みなさんお楽しみに!

※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約6年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。

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佐井聡(1979生)/和沙(1977生)
学生時代にバックパッカーとして旅をしていた2人が、2008年にウルトラライトハイキングというスタイルに出会い、旅する場所をトレイルに移していく。そして、2010年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル、2011年にタスマニア島のオーバーランド・トラックなど、海外トレイルでの旅を通してトレイルにまつわるカルチャーへの関心が高まっていく。2013年、トレイルカルチャーにフォーカスしたメディアがなかったことをきっかけに、世界中のトレイルカルチャーを発信するウェブマガジン「TRAILS」をスタートさせた。

小川竜太(1980生)
国内外のトレイルを夫婦二人で歩き、そのハイキングムービーをTRAIL MOVIE WORKSとして発信。それと同時にTRAILSでもフィルマーとしてMovie制作に携わっていた。2015年末のTRAILS CARAVAN(ニュージーランドのロング・トリップ)から、TRAILSの正式クルーとしてジョイン。これまで旅してきたトレイルは、スイス、ニュージーランド、香港などの海外トレイル。日本でも信越トレイル、北根室ランチウェイ、国東半島峯道ロングトレイルなどのロング・ディスタンス・トレイルを歩いてきた。

[about TRAILS ]
TRAILS は、トレイルで遊ぶことに魅せられた人々の集まりです。トレイルに通い詰めるハイカーやランナーたち、エキサイティングなアウトドアショップやギアメーカーたちなど、最前線でトレイルシーンをひっぱるTRAILSたちが執筆、参画する日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンです。有名無名を問わず世界中のTRAILSたちと編集部がコンタクトをとり、旅のモチベーションとなるトリップレポートやヒントとなるギアレビューなど、本当におもしろくて役に立つ情報を独自の切り口で発信していきます!

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