My Best Articles 2022 | #02 トレイル・カルチャーの未来を刺激する30人と、読者が選ぶ2022年のベスト記事(後編)
『My Best Articles 2022』の#02は、前回の15人同様、個性あふれる最高な15人が登場!
スルーハイカー、ガレージメーカー、フライフィッシャー、ビアパブオーナー、編集者、トレイル関係者をはじめ、多彩な顔ぶれ。これからのトレイル・カルチャー (※) をそれぞれの形で刺激してくれるであろう方々です。
前回はベスト3に選ばれていなかった記事もセレクトされています。1位の記事は、いずれもその人らしさが表れている選出理由も掲載。15人それぞれの視点や感性も、ぜひお楽しみください。
2022年のマイ・ベスト・アーティクルを選んでくれた30人
マイベスト記事を選んでくれたのは、僕たちTRAILS編集部がリスペクトし、独自の編集観点で選出させていただいたTRAILS的感性でイケてる人々。メーカー、ショップ、メディア、書店、編集者、ハイカー、ランナー、旅人、クリエイター、トレイルの作り手の方々など、総勢30名です。
福地 孝 (ALTRA)
■ 第1位
It’s a good day! #02 | ソリチュードを楽しめるかい?
「『充実感を伴った孤独感』という言葉に共感を覚えた。広義で捉えれば、仕事から離れた時や、それ以外でも存在する責任やら何やらから離れることによって得られる感覚を、言語化してもらったような記事。『ソリチュード感』をハイキングで得られる感覚の1つとして、持っておきたいと思った」(福地)
■ 第2位
2年振りに再会する仲間と歩くノーザン・シエラ|by リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#38
■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #11 | 里武士・馬車道 (馬車道)
森 卓也 (蔦屋書店)
■ 第1位
HIMALAYA MOUNTAIN LIFE | GHT project 2022(今年の抱負)
「『グレート・ヒマラヤ・トレイルは大半が生活道』という一文にとても惹かれました。環境が厳しいチベット文化圏ですが (だからこそ?)、出会う人々は温かく懐が広い。彼らの日常もテーマのひとつとして発信する姿勢に心打たれました」(森)
■ 第2位
アルバニア・ヴョサ川 ヨーロッパ最後の原生河川、パタゴニアの映画『Blue Heart』の川を旅する | パックラフト・アディクト ※全3回
■ 第3位
アリゾナ・トレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全6回
田中 啓一 (ファッションデザイナー)
■ 第1位
国産カスタム・フライロッドのパイオニア MACKY’S CREEK(マッキーズ・クリーク) ※全6回
「私自身がマッキーズ・クリークのファンであることはもちろんだが、何よりこのフライロッドの店が、日本のフライフィッシング界で特異な存在だったことを、再認識できた良記事だと思う」(田中)
■ 第2位
HIMALAYA MOUNTAIN LIFE | GHT project 2022(トリップレポート)
■ 第3位
釧路川スルーパドリング | 全長100kmの釧路川をパックラフティングとハイキングでつなぐ旅 (前編・中編・後編) ※全3回
仲川 希良 (モデル/フィールドナビゲーター)
■ 第1位
TOKYO ONSEN HIKING #15 | 塩ノ山・井筒屋別館
「“映え” ではない、自分にとっての真の興味と満足感を求めた結果! というルートチョイスにいつもニヤニヤする連載で、大好きです。この回は、来たる年始にこのまま真似したい。気軽にそう思えるのも魅力です」(仲川)
■ 第2位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #16 鮭川村での3年間の振り返り(前編・後編) ※全2回
■ 第3位
2年振りに再会する仲間と歩くノーザン・シエラ|by リズ・トーマスのハイキング・アズ・ア・ウーマン#38
伊藤 圭 (三俣山荘)
■ 第1位
LONG DISTANCE HIKER #12 鈴木栄治 | 日常生活でもトレイルライフを味わっていたい
「僕も仕事がら自然の中を歩くことが多く、歩くこと=リズム=思考、みたいなところがあって、重要なアイデアを思いつくことが多い。そして酒と音楽、酩酊、フィールドを作ることへの共感がある記事でした」(伊藤)
■ 第2位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #16 鮭川村での3年間の振り返り(前編・後編) ※全2回
■ 第3位
TOKYO ONSEN HIKING #16 | 鋸山・かぢや旅館
木村 宏 (信越トレイル)
■ 第1位
アリゾナ・トレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全6回
「『アリゾナ』のインパクトに惹かれ、ワクワクして読みました。未開の地を行くトレイルってどんなところだろう? という思いから、ページを進めるごとに興味がわいてきました。過酷な挑戦になるのだろうと思いつつ、その期待を裏切ることのないレポートでした。結末の意外性も◎」(木村)
■ 第2位
あまとみトレイル開通 – 信越トレイルとつながる200km ※全3回
■ 第3位
釧路川スルーパドリング | 全長100kmの釧路川をパックラフティングとハイキングでつなぐ旅 (前編・中編・後編) ※全3回
松田 正臣 (mark)
■ 第1位
TOKYO ONSEN HIKING #16 | 鋸山・かぢや旅館
「身近な山と温泉を組み合わせる『TOKYO ONSEN HIKING』は大好きな連載。なかでも、自分の地元である千葉県富津市の鋸山を紹介したこの記事を選びたい。根津さんには登山後のお楽しみ “竹岡式ラーメン” をぜひ味わって欲しかった!」(松田)
■ 第2位
井原知一の100miler DAYS #13 | 走る生活(彩の国100mile)
■ 第3位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #16 鮭川村での3年間の振り返り(前編・後編) ※全2回
松本 和也 (BLUE LUG)
■ 第1位
TODAY’S BEER RUN #07 | キャリカーズ トーキョー (神田)
「ランニングを “遊び” にする工夫こそが、ランニングを長く続けるポイントだと思う。義務と欲望をうまく共存させるのが、とびきり相性がいい。カロリー計算とか、目標ペースなんかは一旦置いておいて、自分の楽しみのために走ってみてほしい。お二人の遊びに共感するところは、そんな感じだ」(松本)
■ 第2位
TRAIL FOOD #01 | ULハイキング × トレイルフード by 尾崎光輝
■ 第3位
あまとみトレイル開通 – 信越トレイルとつながる200km ※全3回
千代田 高史 (MoonlightGear)
■ 第1位
TRAIL FOOD(トレイルフード) | ところで、みんな何食べてる?
「新記事、新企画というのはいつもワクワクするものだ。ULハイキング特有の、軽くて、カロリーが高くて、繰り返し食べても飽きないもの。意外に雑誌やWEBメディアにそういった記事は載っていない。これからの記事が楽しみなイントロダクション的回」(千代田)
■ 第2位
LONG DISTANCE HIKER #11 関口文雄 | リタイア後に、まだ見ぬ冒険を求めて
■ 第3位
パックラフト・アディクト | #55 ポーランドのべウナ川、結婚記念日のパックラフティング・デート
石川 寛樹 (Campanella)
■ 第1位
TRAILS環境LAB | 松並三男のSALMON RIVER #16 鮭川村での3年間の振り返り(前編・後編) ※全2回
「私が尊敬する松並さんとともに釣りに行くことがあります。彼の環境に対する姿勢は決して押し付けではなく、自ら寄り添う感じが好きです。それが、鮭本来の価値を現代に見出そうとする彼の姿勢にも表れていると感じました。とても好きな記事でした」(石川)
■ 第2位
北海道・歴舟川 パックラフティング & 河原キャンプ 2 DAYS(前編・後編) | パックラフト・アディクト ※全2回
■ 第3位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #01 消える道具
桑原 慶 (Run boys! Run girls!)
■ 第1位
MAKE YOUR OWN GEAR | クラフトビール用・ULホルスターベルト(MYOG・製作編&実験編) ※全2回
「ULシーンに直接関わっているわけじゃないけど、MYOGってこういうシンプルな欲求を形にするのが、一番見てて面白いよねって思ったので選びました。今後もこういう思いつき企画を楽しみにしてます!」(桑原)
■ 第2位
井原知一の100miler DAYS #15 | 家族との生活(信越五岳トレイルランニングレース)
■ 第3位
TODAY’S BEER RUN #07 | キャリカーズ トーキョー (神田)
リズ・トーマス (ロング・ディスタンス・ハイカー)
■ 第1位
LONG DISTANCE HIKERS DAY 2022 | ハイカーが旅のストーリーを語る『HIKER’S TABLE』の紹介
「私のようなアメリカに住んでいるハイカーにとって、アメリカのロング・ディスタンス・トレイルを歩いた日本人ハイカーについて知ることは興味深いことです。普段、彼らの話を聞いたり、写真を見たりする機会はあまりないので、見慣れたロングトレイルを新しい目で見ることができるのは楽しいことです。日本からこんなに多くのハイカーが、いろんなトレイルを歩きにきているとは知りませんでした。24人のハイカーの紹介を聞いて、もっと詳しく知りたくなりました。『LONG DISTANCE HIKERS DAY』、参加したかったです」(リズ)
■ 第2位
LONG DISTANCE HIKER #13 黒川小角 | トレイルがある町に身を置いていたい
■ 第3位
アリゾナ・トレイルのスルーハイキングレポート| by 河西祐史 a.k.a. Wonderer ※全6回
三浦 卓也 (HARIYAMA Productions)
■ 第1位
MAKE YOUR OWN GEAR | クラフトビール用・ULホルスターベルト(MYOG・製作編&実験編) ※全2回
「MYOGは、作ることももちろん楽しいけど、実際に作ったものをフィールドで使うことはもっと楽しいです。私自身、MYOGを始めたことで、ハイキングでの新しい楽しみができました。最初の一歩はなかなか難しいですが、ぜひこの記事をきっかけにMYOGを楽しむ方が増えてくれると良いですね! 」(三浦)
■ 第2位
TRAIL FOOD(トレイルフード) | ところで、みんな何食べてる?
■ 第3位
TOKYO ONSEN HIKING #16 | 鋸山・かぢや旅館
舟田 靖章 (トリプルクラウナー)
■ 第1位
フライフィッシング雑記 田中啓一 #01 消える道具
「釣りのことはサッパリ分からない私ですが、『消える道具』の意味はよく分かります。道具のその先にある目的にフォーカスしてブレない人。そんな人の使う道具はさりげなくカッコいい」(舟田)
■ 第2位
フォロワーゼロのつぶやき 中島悠二 #24 白へ
■ 第3位
あまとみトレイル開通 – 信越トレイルとつながる200km ※全3回
ハミルトン・シールズ (Mikkeller Tokyo)
■ 第1位
TODAY’S BEER RUN #11 | 里武士・馬車道 (馬車道)
「AJB (Anglo Japanese Brewing Company) の馬車道での新プロジェクトは、今年のビール界で、もっともエキサイティングな出来事のひとつです! 私は、とにかくあの辺りで飲むのが大好きなので、その周辺を走るのもいいかもしれませんね。そして、ミッケラーは、この冬から野沢温泉のスキー場でAJBと一緒にバーを始めるので……もちろんこれも楽しみです」(ハミルトン)
■ 第2位
MAKE YOUR OWN GEAR | クラフトビール用・ULホルスターベルト(MYOG・製作編&実験編) ※全2回
■ 第3位
TRAIL FOOD(トレイルフード) | ところで、みんな何食べてる?
* * *
これで、前回の#01とあわせて、僕たちTRAILS編集部がリスペクトする30人それぞれのベスト3が出そろいました。
12/30 (金) は、今年の最終回として、読者投票も踏まえ、選んでくれたすべての記事をランキングにして『2022年の記事TOP10』を発表します。
どの記事がランクインするのか? はたしてTOP3は? みなさんお楽しみに!
※ トレイル・カルチャー:TRAILS(トレイルズ)は、トレイルカルチャーという言葉が未だ日本に存在しなかった2014年1月に、“本当におもしろくて、役に立つ、他にはない、リアルな情報” を合言葉に、インディペンデントでとんがったメディアを作るべく、日本初のトレイルカルチャーウェブマガジンとして産声をあげました。それから約9年、有名無名を問わず世界中のコアな人たちにコンタクトをとり、Webメディアとしては異質とも言える、企画と編集に過剰にこだわる時代錯誤なスタイルを続けています。
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